ひざ関節専門外来・整形外科

あたらしい再生治療「PRGF療法」を採用
紀尾井町プラザクリニックではPRGF療法による膝関節の治療を行っています。
PRP療法(多血小板血漿/Platelet Rich Plasma)の中の治療法の一種であるPRGF療法(多成長因子血漿/Plasma Rich in Growth Factors)は、膝治療の整形外科領域・スポーツ医学のほか、歯科のインプラント治療・抜歯後の治癒促進や美容外科、眼科などの分野でも高く評価されている治療法です。
採血した自身の血液を専用の遠心分離機にかけて血小板を濃縮し、それを痛みや炎症が起こっている箇所へ戻すことで、炎症や痛みを抑えて傷の治りを促す方法です。血小板には、血液を固めて傷を塞ぎ、出血を防ぐ働きがあります。血小板が働いたときに多量の成長因子が放出され、傷ついた組織の修復を促します。研究によれば、PRGF療法を併用することで、筋肉損傷や靭帯・腱損傷の早期修復や機能回復が促進されることが示されています。
「なるべく手術や入院は避けたい」「できるだけ早く日常生活に戻りたい」という方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
紀尾井町プラザクリニックでは、世界中で使用されているスペインのBTI社製PRGF-Endoret®技術を導入しています。2024年5月に厚生労働省薬事認可を取得し、日本市場に登場したばかりの新しい治療法です。
47ヵ国、100万人以上の症例で適用されています。
薬剤や動物由来の製剤ではなく、ご自身の血液を使用することで副作用やアレルギーのリスクが低いとされています。


PRP療法とPRGF療法の違いについて
どちらも患者様ご自身の血液を使って、怪我や組織の回復を助ける治療法です。
PRP療法で採取した血小板の中には白血球などの炎症を起こしやすい成分も一緒に含まれていますが、PRGF療法では白血球を完全に含まない無傷で無活性の血小板を取り出すことが可能です。
PRP療法と比較し、白血球を含まない凝縮した純粋な血小板を用いるため、より優しく痛みを除去し、効果的に組織の修復を促すことが可能となりました。
PRGF療法では、治療を行う直前まで血小板を活性化させずに最適なタイミングで患者様の治療部位に注入します。
治療部位に届くと、PRGFは血小板の作用で素早く固まります。これによりPRGFが体内に流れることなくしっかりと治療部位に留まったうえで、成長因子を放出することが可能です。
膝の痛みに対する治療法
表は左右にスワイプしてご覧ください。
| 注入療法 | 保存療法 | 手術療法 | ||
| 項目 | PRGF (多成長因子血漿) |
PRP (多血小板血漿) |
薬物療法、運動療法、装具療法、物理療法など | 関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術など |
| 使用成分 | 赤血球、白血球を含まず、血小板を活性化させて投与 | 血小板、白血球、赤血球などを含む | ||
| 炎症反応 | 炎症リスクが少なく、優しい | 白血球による炎症の可能性がある | ||
| 安定性 | 血液中の成長因子を効果的に活用するために採血から遠心分離、患者様への投与まですべて設計されている | 作成方法によりバラつきがある。血小板からの成長因子の放出が不確実 | ||
| 適用範囲 | 関節・筋・腱・靭帯などから歯科や眼科・不妊治療など | 関節・筋・腱・靭帯など | ||

このような方におすすめ
膝の痛みの種類について
膝の痛みは、様々な原因によって引き起こされます。
個人での判断は難しく、具体的な原因を特定するには整形外科を受診し、詳細な検査を受ける必要があります。
当院では変形性膝関節症の患者様のほか、様々な膝のお悩みに有効な治療を行っております。
変形性膝関節症
膝関節の軟骨がすり減り、関節の変形や炎症が起こる病気です。主な症状は膝の痛み、水が溜まる、動きの制限、硬さなどが挙げられます。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。
男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなり、放置すると日常生活に支障をきたす可能性があります。
原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満や遺伝子も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形します。
問診や診察時に触診で膝内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を調べ、レントゲン検査で診断します。必要によりMRI検査などをします。


担当医の紹介
西尾啓史
ご予約から診療までの流れ
Step1 診療のご予約
当院は完全予約制となっております。
まずは電話やメール、LINEでお問い合わせください。ご予約日時をご案内させていただきます。
Step2 画像検査の実施

予約日時に検査機関(四谷メディカルキューブ)へ直接お越しください。
撮影結果は当日お渡しします。それをお持ちになり紀尾井町プラザクリニックにお越しください。
Step3 ご来院 医師によるカウンセリング

膝の痛みや動きなどを医師が確認いたします。
今後の治療の流れや注意事項についても詳しくご説明いたします。
Step4 検査結果をもとに医師による診断
問診の内容と検査結果を総合判断し、現在の状態やPRGF療法が適合するかどうかを判断いたします。(PRGF療法をご希望の場合は、別途ご予約日でのご案内となります。)
Step5 治療開始(PRGF療法)
採血

約36mLの採血を採取します。
血液の分離処理

PRGF専用の遠心分離機で血液を分離し、血小板を多く含むPRGF(血漿)を分離します。
患部へ投与


膝関節にPRGFを注入。
個人の状態に応じた治療を行います。PRGF療法に伴う痛みはほぼありません。
入院は必要なく、当日歩いてご帰宅いただくことが可能です。
施術時間
30分程度
施術回数
1クール3回
治療間隔は1週間置きに3回の通院が目安です。通院ペースについては医師にご相談ください。
費用
総額 552,000円
PRGF療法3回セット(片ひざ)の場合。
初診料・再診料・医師カウンセリング料・レントゲン撮影料・MRI検査料・施術料を含みます。
1日の患者数を制限し、一人ひとりにかける時間を十分にとります
完全予約制、1日5名程度の予約受付とし、治療を提供しております。
「膝関節が痛むが、どうしたらいいのかわからない」「治療の痛みについて不安に感じている」など初めての方は、いろいろとご不安やお悩みがおありだと思います。当院は、まず十分なカウンセリングを行うことから診療が始まります。完全予約制につき、お待ちいただくストレスなく、スムーズにご案内いたします。

予想されるリスク・合併症・副作用
料金
表は左右にスワイプしてご覧ください。
(税込価格・自由診療)
| 内容 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料 | 3,300円 | |
| 再診料 | 1,100円 | |
| 医師カウンセリング料 | 11,000円 | 初診30分/再診20分 |
| レントゲン撮影 | 3,300円 | ご持参または四谷メディカルキューブにて撮影 |
| MRI検査 | 36,300円 | ご持参または四谷メディカルキューブにて撮影 |
| PRGF療法 3回セット | 495,000円 | |
| PRGF療法 4回目以降 | 165,000円 | |
| ヒアルロン酸注射(片膝) | 5,500円 |
レントゲン・MRI撮影の場合
膝のレントゲン撮影・MRI検査が必要となる場合、紀尾井町プラザクリニック提携医院の四谷メディカルキューブ様での撮影となります。
四谷メディカルキューブ
住所:〒102-0084 東京都千代田区二番町7-7 アクセスMAP
電話番号:03-3261-0430
(受付時間:平日9:00~17:00/日・祝日を除く)
紀尾井町プラザクリニックから徒歩9分程度
よくある質問
現在、PRGF療法は自由診療となっており、保険適用外です。
自己血液を使用するため、副作用リスクは低いとされていますが、注射部位の腫れや痛みが一時的に生じることがあります。
症状や目的によって異なりますが、一般的には数回の治療が推奨されます。
当院ではひざ関節のほかに、ひじ関節、股関節、肩関節などの治療も行っております。
気になる症状があれば医師にご相談ください。
外部リンク
PRGFについての疑問などにもわかりやすくお答えしていますので、是非ご一読ください。
BTIジャパン社

BTI Biotechnology Institute社は、1999年に同社の現在のサイエンティフィックディレクターであるエドゥアルドアニチュア博士によって設立され、今日では世界の再生医療と口腔外科科学のリーディングカンパニーのひとつです。
研究所を兼ね備えた本社をスペイン・ビクトリアに構え、現在47ヵ国でPRGF-®Endoret®などのBTI社製品が使われています。


モニター募集
紀尾井町プラザクリニックでは、施術費用がお得な価格になる症例モニターを随時募集しております。
施術写真・撮影画像や動画を院内資料やSNS・WEBサイトへの使用にご協力いただける患者様には特別価格でご案内しております。