糸リフト（スレッドリフト）
糸リフト（スレッドリフト）とは、メスを使わずに顔に特殊な医療用糸（スレッド）を挿入することによりフェイスラインのたるみなどを改善、立体的にリフトアップ効果が期待できる「切らないたるみ治療」です。
時間の経過と共に体内に吸収される糸を顏の皮下に挿入し、ほほやあご、首などのたるみを立体的に引き上げます。ほかのフェイスリフトなどの手術療法に比べると体への負担が非常に少なく、施術後の顔の腫れもほとんどありません。
また、挿入された糸やコーンの周りにコラーゲン生成が促進されるため、糸やコーンが吸収された後も肌の弾力や潤いが持続し、長期的な肌再生効果・美肌効果なども期待できます。
通常は両頬で4～8本程度の糸を使用します。リフトアップ効果は挿入する糸の本数が多いほど強く、持続効果も長くなります。
シルエットソフトの特長
シルエットソフトとは、新テクノロジーにより開発された新しいフェイスリフト用のスレッドです。
円錐状のバイオコーンにより組織を立体的に引き上げるため、引き上げ効果が大幅にアップします。糸の中心を起点に向かい合うように配置されたバイオコーンが双方向から皮下組織を引き上げます。
1．安全性
バイオコーンは8～10ヵ月、 糸は約18ヵ月で体内に完全に吸収されるため、異物が残ってしまうというリスクが無く安全です。また、「FDA（米国食品医薬品局）」の承認や、EUの認定マークである「CEマーク」の認証を取得しています。
2．あらゆる箇所の悩みに対応
フェイスライン・あごのたるみ・目もとのたるみ・肌のたるみなどに対応できます。腫れが少なく、痛みも刺入部の局所麻酔のみで軽度です。
3．美肌効果
糸とコラーゲンが吸収された後も周囲のコラーゲンの生成が促進されるため、長期に渡ってお肌の弾力や潤いが持続し、長期的な再生効果・美肌効果が期待できます。
4．立体的なデザイン
日本形成外科学会認定形成外科専門医が一人ひとりの目的に合わせて挿入位置・角度をコントロールするため、理想的なシルエットに仕上がります。
強力なリフトアップ効果の理由
円錐型バイオコーン
糸リフト（スレッドリフト）の種類
シルエットソフト
シルエットソフトとは、アメリカで開発されたコーンの付いた特殊なリフティング糸を皮膚の下に通して、糸にある「返し」の部分を皮膚組織に引っかけてたるみを引き上げます。糸の挿入後は顔や首のしわやたるみを引き上げるリフティング効果とプラスして、体内のコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進するため、糸やコーンが吸収された後も長期に渡り弾力繊維を強化し、水分保持力を高めみずみずしく引き締まったフェイスラインに導く効果があります。
ミントリフトII mini S Flex
ミントリフトII mini S Flexとは双方向にトゲのついた吸収糸を皮下に埋め込むことで、フェイスラインやほうれい線、顔中心部などのシワ・たるみを改善します。
旧タイプのミントリフトIImini Sからバージョンアップし、しなやかで柔軟性のある特殊な混合スレッド（糸）に改良されたため引き連れが起こりにくく、自然なリフトアップが可能になりました。持続力のアップと柔軟性により、リフトアップ効果は約2年の長期間を実現。（個人差があります）
糸リフトとフェイスリフトの違い
| 名称 | 糸リフト | フェイスリフト |
|---|---|---|
| 施術方法 | 特殊な糸を皮膚内に埋没させてたるみを引き上げる | 切開してたるんだ皮膚を除去したり、SMASという筋膜を引き上げ、固定する |
| おすすめの方 | 顔全体を引き締めながら、ハリや弾力のあるお肌になりたい方 | たるみをしっかりと引き上げたい方 |
| 持続期間 | 1～2年ほど | 5～10年ほど |
| ダウンタイム | 1週間程度 | 2週間～1ヵ月程度 |
| 副作用 | 腫れや内出血、痛みや違和感、引きつれなどが生じることがありますが、2週間程度で治まります。 | 痛み、腫れ、内出血、違和感、血腫などが起こる可能性がありますが、2週間～1ヵ月程度で落ち着いてきます。 |
| 傷跡 | 髪の生え際や隠れる部分 小さく、ほとんど目立たない。 |
側頭部や耳まわり 3～6ヵ月程赤みがありますが、時間をかけて徐々に目立ちにくくなります。 |
こんな方におすすめ
施術部位
副作用・リスク
医師からのコメント
日本形成外科学会認定形成外科専門医 尾崎 峰
シルエットソフトのバイオコーンは360°挿入角度が調整可能なため、挿入位置や角度で患者様の症状にあったリフトアップが可能です。
個人差はありますが、通常フェイスラインのリフトアップには両頬で4本～8本の糸を使用します。治療時間は約20分から30分です。ダウンタイムもほとんどなく安全にリフトアップできる治療です。お気軽にご相談ください。
症例写真
- 治療の内容
- 糸リフト：ミントリフトII
- 料金
- 糸リフト 33,000～円（税込価格・自由診療）
- リスク・副作用
- 腫れ、疼痛、内出血
施術の流れ
- メイク落とし・洗顔
- 医師による診察とカウンセリング
- 写真撮影
- リフトアップ部分デザイン
- 横になって顔など施術部位を消毒
- 局所麻酔注射
- スレッド挿入
固定
起き上がってリフトアップの程度を見ながらスレッドを引き上げて固定 - 施術後お化粧可
施術時間
約1時間～1.5時間
施術回数
8ヵ月から12ヵ月に一度程度が標準ですが、たるみの具合に応じて異なります。
リフトの追加手術は手術後1ヵ月から可能です。
術後の経過
麻酔の注射を使用するため麻酔液による腫れと、多少の内出血がありますが次の日からほとんど腫れは目立ちません。リフティング効果は術後すぐに確認できます。リバイタライジング効果は術後2ヵ月後に皮膚表面や皮膚中間層までの深さで確認することができます。
糸リフト（スレッドリフト）料金
（税込価格・自由診療）
| 内容 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| シルエットソフト | 88,000円 | 12コーン |
| ミントリフトⅡ mini S FLEX | 33,000円 | 1本 |
| UltraV（ウルトラブイ）/鼻背 | 165,000円 | 事前予約制 |
よくある質問
A．
使用する糸によっても持続期間が異なります。最適な状態をキープしたいときは、半年〜1年毎に再施術や医師の診断を受けてみると良いでしょう。
A．
目安としては片側2〜3本程度入れます。しかし、お顔のたるみ具合によって、入れる本数が異なるため、カウンセリングの際に担当医師に確認すると良いでしょう。
A．
メスで切開はせず、極細の針を使用して糸リフトを行うため、傷痕からバレてしまうことはありません。しかし、糸を引き上げる形でリフトアップをおこなうので、糸が皮下組織に馴染むまではひきつれ感が生じてバレる可能性があります。しかし、ひきつれは短期間で馴染みます。
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