花粉症予防注射
体内にアレルギー物質(花粉、ダニ、ハウスダストなど)が入りくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどのアレルギー反応を起こしているときは、体内で「ヒスタミン」という物質が放出されています。
「ヒスタグロビン注射」は、非特異的減感作療法と呼ばれ、ヒスタグロビンを定期的に注射することでヒスタミンへの抗体をつくり、アレルギー反応に身体を慣れさせ、次第に症状を緩和していく治療法です。
抗ヒスタミン薬の服用のような、一時的に症状を抑えるための対症療法とは異なり、アレルギー体質の改善を促す根本的治療として有効であると考えられています。ステロイド注射と比べ、副作用が少ないことが特徴です。
当院ではアレルギー諸症状の鎮静化に効果的なノイロトロピンと合わせた注射を行っており、ヒスタグロビンとノイロトロピンとの相乗効果が期待できます。(効果には個人差があります)
また、重症の花粉症の方には、ケナコルト®Aやリンデロン®懸濁注といった免疫抑制剤を使用した、花粉症ステロイド注射もご用意しています。
ステロイドには強力な抗炎症作用があり、一度の注射で2~3ヵ月ほど効果が期待できます。
花粉症予防注射はこのような方におすすめ
注射開始時期の目安
効果の発現は、注射後3〜4週間後からです。
シーズンの1ヵ月前に治療を始めることで、アレルギー症状を弱めることができます。
治療回数
1~3回程度
ご希望に応じて、定期的に注射を行います。
治療期間の目安
週に1〜2回の頻度で、合計3回の注射を1クールとします。
1クール終了後、十分に効果が現れない場合は更にもう1クール行います。
花粉症ステロイド注射はこのような方におすすめ
治療回数
1回
1回の接種で2〜3ヵ月ほど効果が期待できます。
治療の流れ
STEP1 医師による診察とカウンセリング
STEP2 注射
施術時間
5分
リスクと副作用について
まれに眠気、めまい、頭痛、吐き気が生じることがあります。また、注射した部位の痛みや赤みなどの症状が現れる場合があります。治療後1~2日で消退しますが、万が一ご不安な場合はご相談ください。
ステロイド注射の予想される副作用・リスク
皮膚萎縮(陥没)、皮下出血、発疹、蕁麻疹、アナフィラキシー、生理不順、ステロイド筋症、易感染性、副腎機能不全、糖尿病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、高血圧、肝機能障害、緑内障、白内障、精神障害、骨粗鬆症、生殖機能障害、満月様顔貌、顔面紅斑などが生じることがあります。
花粉症予防注射について
ヒスタグロビン治療を受けた方は献血ができなくなりますので、ご注意ください。
生ワクチン(麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘ワクチン)の効果獲得に対して影響を与える可能性があるため、ワクチン接種からは最低2週間あける必要があります。ヒスタグロビン注射を行なってから生ワクチンを接種する場合は、最低3〜4ヵ月空ける必要があります。
下記にあてはまる方は、症状や体調により、医師の判断でお断りをする場合があります。
また、安全性を考慮して妊娠中・授乳中の方はお断りしております。
花粉症ステロイド注射について
下記にあてはまる方は治療ができません。
不安がある場合には、直近の健康診断の検査結果などをご持参の上で、ご相談ください。
上記に当てはまらなくとも、患者様の症状や体質・身体所見や既往歴によっては、実施することが好ましくない、または実施することができない場合がありますことをご理解ください。
また、安全性を考慮して妊娠中・授乳中の方はお断りしております。
承認と異なる目的での使用の明記
本治療に用いる薬剤は、花粉症へ筋肉注射にて使用する場合については医薬品医療機器法上の承認を得ていないものです。
入手経路
国内販売代理店経由で入手しています。
国内の承認医薬品の有無
使用する薬剤は通常の保険診療にて、膠原病や腎臓病などの治療に用いられる医薬品医療機器法承認の国内正規医薬品です。筋肉注射にて使用する場合は花粉症(アレルギー性鼻炎)への保険適用がありませんので、自由診療となります。
諸外国における安全性等に係る情報
副作用などが明らかになっていない可能性があります。
花粉症予防注射の料金
(税込価格・自由診療)
表は左右にスワイプしてご覧ください。
内容 | 料金 | 備考 | |
---|---|---|---|
花粉症予防注射 | 1回 | 4,400円 | |
3回コース | 11,000円 | ||
花粉症ステロイド注射 | 1回 | 11,000円 |