ほくろ・イボ
ほくろ
一般にほくろと呼ばれているものには、母斑細胞性母斑・単純黒子があります。
これらは、体のさまざまな各部位に見受けられますが、ほくろの多くは、皮膚の浅い層(表皮)だけではなく、深い層(真皮)にまで、メラニンやメラニンをつくる原因となる細胞(母斑細胞)が存在しています。
治療は、炭酸ガスレーザー治療が一般的ですが、部位や大きさによってはレーザーが使用できないこともあります。このときは手術によって切除することもあります。
炭酸ガスレーザー治療は瞬間的に治療部位を蒸散させ、ほとんど出血をさせずに切除できます。大きさや深さにもよりますが、通常1~3回の治療で完了します。
局所麻酔で行いますので痛みはほとんどありません。治療自体は2~3分で終わります。ピンポイントでほくろにあてるのでまわりの皮膚を傷つけずに安心して施術を受けていただけます。
診療メニュー
炭酸ガスレーザー
組織の水分に吸収されるレーザーを使用し、組織を蒸散させます。治療直後は小さな傷のような状態になりますが、約1~2週間で皮膚が再生してきて、傷は治癒します。
イボ
イボといってもさまざまな種類のものがあります。皮膚の腫瘍によるもの〔脂漏性角化症、軟性線維種、黄色腫など〕、皮膚の母斑によるもの〔母斑細胞性母斑(いわゆるほくろ)、表皮母斑など〕がありますが、ウイルスの皮膚への感染によってできるもの〔尋常性疣贅、青年性扁平疣贅など〕もあります。
いずれも、その診断によって治療方法はそれぞれ異なります。当院ではイボの診断にあわせた有効な治療を行っていきます。
お顔だけでなく、全身の小さい皮膚の腫瘍は、炭酸ガスレーザー治療できれいに治療することができます。部位や大きさによって、外科的手術で治療することもあります。
あざ
あざとは、遺伝や体質に基づいてできる皮膚の形や色の異常です。
たくさんの種類があり、その形や色はさまざまです。生まれたときにすでにあるものだけではなく、生まれてしばらくたってから目立ってくるものや、思春期や大人になってからはじめて出てくるあざもあります。
青色のあざには、太田母斑、異所性蒙古斑などがあり、茶色のあざには、扁平母斑、ベッカー母斑などがあります。これらはいずれも、メラニンという私たちの体の皮膚の色を作っている色素が、皮膚の深い層(太田母斑、異所性蒙古斑)や、表皮(角質)の下の浅い層(扁平母斑、ベッカー母斑)で、増加して沈着したために生じたあざです。
これらとは別に、表皮母斑や脂漏性角化症などイボのように皮膚から隆起したあざもあります。
治療は、
などで行います。
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ルビーレーザー
ルビーレーザーメラニン色素に対する吸収率が高いレーザーを使用し、しみの色みのもととなっているメラニンを破壊します。
炭酸ガスレーザー
傷あとの縁、周りの正常の皮膚との境目を、炭酸ガスレーザーで処理し、くっきりした境目をぼかして目立たなくさせます。皮膚の深部(真皮層)まで浸透させることが出来る治療法です。
体の部位によって、効果の期待できる部分とできない部分とがありますので、専門医にご相談下さい。
傷あと
けがや病気による手術の後の傷あと、あるいはニキビの跡は、現在の医療技術では完全に消してしまうことは不可能です。けれども、さまざまな方法によって、より目立たなくすることはできます。
細長くて皮膚に余裕のあるところであれば、目立つ傷あとを切り取ってしまい、より細く目立たない傷に縫い直してあげることで目立たなくできます(瘢痕形成術)。
ある程度広い面積を持つ傷あとの場合は、超薄植皮手術(ご自分の皮膚をごく薄く取って、傷あとの上から覆うように移植する)や、炭酸ガスレーザー治療で傷あとと周囲の皮膚との境目をぼかす方法などがあります。
ニキビの痕の凹みは、薬品を用いたケミカルピーリングで凹みを浅くすることが可能です。いずれの方法を選択するにせよ、効果の程度には個人差がありますので、まず小さな範囲でテスト治療をしてみることをおすすめします。
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瘢痕形成術
傷あとをメスできれいに切り取り、その後丁寧に傷を細く縫いなおします。傷は約半年から1年をかけて、徐々に白く目立たなくなってきます。