【二重にする方法】二重になる可能性のある一重とならない人の違いとは?

この記事の監修者
尾崎 峰
紀尾井町プラザクリニック 医師

杏林大学医学部形成外科・美容外科教授 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

「明るい印象の二重だったら…」
「まぶたのたるみが取れたら…」
など、一重の人が抱える目もとの悩みやコンプレックスはさまざまです。

一重の方の中には、
「アイプチなどの二重まぶた化粧品を使えば二重になる」
「もともとうっすらと線があり二重になりそう」
「日によっては何もしなくても二重になる」
など、二重にしやすい・なりやすい方がいます。
しかしその一方で「アイプチなどを試したけど二重にならない」といったお悩みの方もいらっしゃいます。
一重から二重になりやすいまぶたとは一体どのようなものなのでしょうか。
近年では美容への興味も高まってきたこともあり、どうしたら理想的な二重になれるのかといった美容整形も視野に入れたクリニックへの相談も非常に多くなってきています。

まずは、そんな目もとに関するよくある悩みに対してお答えしていきます。
この記事では一重から二重になりやすい方の特徴や、二重になる方法について解説します。

一重まぶたに悩んでいる人は多い

一重まぶたに悩んでいる人は多い|紀尾井町プラザクリニック
一重まぶたにコンプレックスを抱いているという方は少なくありません。
近年では二重形成によって二重まぶたの人が増えています。
実際に一重まぶたの日本人は男女ともに、生まれつき一重の人が7割、二重の人が3割程度といわれています。

二重になりやすい一重まぶた

二重になりやすい一重まぶたとは、二重まぶたと同じ構造を持つまぶたのことです。
一重の場合は、上まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋に連続した繊維がまぶたの皮膚と癒着していないのに対し、二重では皮膚と癒着しているため、目を開けた際に一緒に引き上げられまぶたが二重となります。
また、構造は二重まぶたの構造であっても、まぶたに脂肪がついていたり、むくみがあると一重まぶたに見えてしまう事があります。

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二重と一重まぶたの構造の違いとは?

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まぶたの開閉動作を行う際には、瞼板につながる眼瞼挙筋とミュラー筋が収縮することで上まぶたを開けることができます。まぶたを閉じる際には眼輪筋が作用します。眼瞼挙筋とまぶたの裏にある瞼板の付き方が違うことで、人それぞれ目の形が異なってきます。
二重まぶたと一重まぶたの構造で大きく異なるのが、眼瞼挙筋に連続している挙筋腱膜という組織が枝分かれしているかどうかという点です。
前述したとおり、一重まぶたの場合は、眼瞼挙筋が瞼板だけとつながり、連続した挙筋腱膜が皮膚とは接合されていない状態です。筋肉から皮膚に伸びる枝がないため、皮膚が固定されず、まぶたを開けると瞳に皮膚が覆いかぶさり、一重になります。

また、二重の場合では挙筋腱膜が2本に分かれており、そのうち1本が眼輪筋を通して皮膚につながっている状態です。挙筋腱膜が2本に分かれていることで、目を開けた際に皮膚が折り込まれるため、二重のラインとなって現れます。
奥二重は、二重と同様に挙筋腱膜が2本に分かれています。しかし、まぶたの脂肪の量が多かったり、二重の幅が狭かったりすると二重ラインの内側が皮膚に隠れてしまい、奥二重になります。

二重になりづらい人の特徴

二重まぶたになりずらい人の特徴|紀尾井町プラザクリニック

まぶたの主に構造がそもそも一重まぶたである

先述したように、人によってまぶたの皮膚が挙筋腱膜と癒着しているかどうかで一重まぶたになるか二重まぶたになるかに分かれます。
眼瞼挙筋は開瞼する際に使う筋肉であり、上まぶたの皮膚に繋がっていない構造の方が一重まぶたとなります。

まぶたの皮膚が厚く、硬い

人の皮膚は、表面付近の組織が損傷と治癒を繰り返すと、徐々に厚みを増すという性質があります。
そのため二重のりによって摩擦や圧迫、炎症などを繰り返し続けることで、まぶたの皮膚も厚くなります。さらに、まぶたの皮膚の厚みに応じて硬くなり、二重のりを使った際に二重ラインを作りづらくなるという悪循環が発生する可能性もあるのです。
また、その厚みはアイプチをやめても元に戻らないこともしばしばあります。

まぶたの脂肪が厚い

目の脂肪には、眼球をクッションのように取り巻いている「眼窩(がんか)脂肪」と、まぶたの皮膚に張り付いた「ROOF(ルーフ)」と呼ばれる脂肪があります。これらの脂肪の量が多いと、二重ラインをつくっても定着しづらくなります。
まぶたが腫れぼったく見えることが多い方は、まぶたの脂肪か皮膚が厚すぎる可能性があるでしょう。
まぶたの脂肪が厚い・むくみがある場合には、二重まぶたの化粧品を使用しても、二重ラインがまぶたに食い込みづらく二重にならない場合があります。

二重にする方法|セルフケア

アイテープ・アイプチ等を活用する

二重のりなどの専用化粧品を使用して物理的に二重の状態を作る方法があります。

二重のりを使ってお好みの位置に二重ラインの癖をつける方法で、中には眠っている間に癖をつけることができる夜用のものもあります。

比較的接着力が強いものや長時間肌に塗ることを考慮した美容成分が配合されているものも販売されています。

専用化粧品はドラッグストアなどで、お手頃な価格で売られています。

まぶたのむくみを取る

セルフケアでまぶたの厚みを軽減させる方法として、まぶたのむくみを取ることが大切です。
むくみを取る方法として、1つ目は温冷タオルパック、2つ目はマッサージが有効的です。
1つ目の温冷タオルパックは、温めたタオルと氷水で冷やしたタオルを交互に行うことでむくみを解消・緩和させる方法です。
目元を温める・冷やす工程を繰り返すことで血管の収縮と拡張が繰り返され、むくみが取れやすくなります。

2つ目のマッサージは、オイルやクリームを用いたマッサージを行います。目元の血行が促進され、むくみが取れやすくなります。
注意点として、摩擦力が強いとまぶたが厚く硬くなる原因に繋がります。マッサージを行う際はオイルやクリームを使い、優しく行うようにしましょう。

セルフケアで二重まぶたにするメリット・デメリット

セルフケアのメリットとしてはお手軽なものが多く、隙間時間にコツコツと行うことができます。
また、急な変化は起きないため周囲の人に気づかれる心配もありません。
もし癖がついた場合は皮膚やまぶたの中の脂肪の形が二重ラインに沿って変化している状態ということになるので、より自然な二重ラインに見えるでしょう。

デメリットとしては、まぶたの状態によっては、マッサージなどのセルフケアでは効果が現れない場合や、効果が出たとしても時間がかかってしまう場合が大半となることです。

また、癖を付ける二重のりやテープなど、どちらも簡単に理想の二重を作ることができるメイク道具として人気がありますが、使用し続けるとまぶたが荒れたり伸びてしまい硬くなることがあります。
まぶたが伸びると腫れぼったい印象の目元になってしまい、二重のりなどのアイテムでも二重ラインを作ることが難しくなる場合や、今後埋没で二重を作ったとしても綺麗な二重を作れなくなるリスクもあります。

二重にする方法|美容形成

二重埋没法

埋没法は、切開することなく医療用の糸を使用しまぶたを縫い留めて二重のラインを作成する術式です。
まぶたを切らないため、切開法に比べダウンタイムが短く、術後のまぶたの腫れや内出血の症状が軽い傾向にあります。一般的に3日〜1週間程度で腫れが目立たなくなります。
施術時間も術式にもよりますが20分程度と短いため、体への負担も少ない場合がほとんどです。また、二重の仕上がりに満足がいかなかった場合は糸を抜くことでやり直しができることも特徴の一つです。
しかし、まぶたを糸で縫い留めるだけの施術であるため、まぶたに厚みがある方は糸が取れやすい傾向にあります。
切開法とは違い糸で縫い留めているだけなので半永久的に二重を維持できない可能性が高いことがデメリットでもあります。

二重埋没法詳細はこちら

二重切開法

切開法は、まぶたの皮膚を切開し二重のラインを作る施術方法です。
二重を半永久的に維持できることが切開法の特長です。
さらに、切開を行う際に、まぶたの余分な脂肪や皮膚も切除することもできるため、まぶたに厚みのある方でも理想的な目元に近づけることができます。くっきりとした二重に憧れる方には、切開法がおすすめです。
施術時間は30〜60分程度で、施術後の腫れや内出血は2〜3週間ほど続きます。

ただし、切開法は埋没法と違いやり直しができないため、事前に医師にしっかりと要望を伝え納得したうえで施術を行うようにすることが大切です。

二重切開法詳細はこちら

美容医療で二重まぶたにするメリット・デメリット

美容形成の手術ではメリット・デメリットがつきものであるため、正しい情報を前もって知ることが大切です。
二重形成のメリットは、希望の二重まぶたが手に入るということです。二重手術は細かいオーダーも可能であるため、理想の二重まぶたを手に入れることができます。
また、メイクの時間が短縮されます。二重メイクをされている方にとって、二重形成をすることは時短に繋がります。その日のまぶたの状態によっては上手くいかず何度もやり直すことや、日中に取れてしまえば付け直しすることもあります。
慣れている方でも毎日続けるのは手間がかかるものです。二重形成を受けることでその煩わしさから解放されます。

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二重形成の症例写真

治療内容 二重埋没法2点留
皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術。
治療期間・回数 1回
費用 両目1年間保証 110,000円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用 出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります

治療内容 二重埋没法3点留
皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術。
治療期間・回数 1回
費用 165,000~198,000円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用 出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります

二重形成についてのよくある質問

現在、一重まぶたや奥二重の方でも、皮下脂肪やむくみによるまぶたの厚みが原因で「一重に見えてしまっている」状態であれば、痩せて脂肪が落ちたりむくみが解消されると二重になることもあります。
生まれてくる子どもが一重まぶたか二重まぶたになるかは遺伝の要因が大きいと、メンデルの遺伝の法則(優性の法則)で明らかにされています。
親から引き継ぎやすい遺伝子を「優性」、引き継ぎづらい性質を「劣性」と定義されています。二重まぶたは優性遺伝子、一重まぶたは劣性遺伝子と言われており、両親のどちらかが一重まぶただったとしても、二重まぶたになる確率の方が高いということです。
この遺伝は、両親だけでなく祖父母も関係しています。
そのため、祖父か祖母が一重まぶただった場合、両親が二重まぶたでも子供が一重まぶたになる可能性があるのです。
つまり、両親が二重まぶたなら子供も高い確率で二重まぶたになりますが、一重まぶたになる可能性もあるということになります。
加齢やまぶたのトラブルによって二重まぶたになる可能性があります。 加齢によって目元がやせることで、まぶたの厚みが減り、引き上げられやすくなることがあります。また、まぶたのトラブルやものもらいによっても二重になる可能性があげられます。

まとめ

二重にする方法まとめ|紀尾井町プラザクリニック

目は顔の印象を大きく変えるパーツ。
目が小さい、眠そうに見える、まぶたが重そうなどの印象を変えたくて二重形成の手術をする方は多くいらっしゃいます。
まぶたのマッサージや二重のりなどでのメイクをしても二重にならづらい方は、二重になる目の構造ではない場合がありますので、二重形成を検討してみるのも一つの手段です。

紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医がカウンセリングから担当し、あなたの目元に対するお悩みや理想とする目元・二重をご提案いたします。
価格・アクセスなどクリニックの選び方は様々ありますが、本当に大切なポイントは信頼できるクリニックであるかどうかです。
カウンセリングは無料となっており、煩わしいアイプチや二重メイクから卒業したいという方は一度、当院の二重形成をご検討してみてはいかがでしょうか。