【二重埋没法】外れる確率は?原因や対処法についてわかりやすく解説!

この記事の監修者
尾崎 峰
紀尾井町プラザクリニック 医師

杏林大学医学部形成外科・美容外科教授 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

美容施術の中でも比較的気軽に理想的な目元になれると人気な二重埋没手術。
二重埋没法は糸を用いて行うため、メスを使用する切開法と比べ、ダウンタイムが少ない施術です。しかし、その糸が外れて元の一重に戻ってしまうリスクもあるということはご存じでしょうか。望んだ目元になれたのに元に戻ってしまっては、せっかくの施術を後悔してしまうかも知れません。 そこで、埋没法を受ける前に糸が外れてしまう確率はどの程度あるのか。また、外れてしまう主な原因や、外れてしまいやすい人の特徴、万が一の場合の対処法を事前に確認していきましょう。

二重埋没法で糸が外れてしまう確率

二重埋没法での糸がすぐに外れるかどうかは、個人差があるためその原因は一概には言えません。しかし1~2年で外れてしまう人は全体の約10%程度存在し、特に幅の広い二重を作った方や、上まぶたが腫れぼったい方などは糸が外れやすい傾向にあります。 「手術方法」「まぶたにかかる負担」「医師の技術」「まぶたと二重埋没法の相性」などの要因で糸が外れやすくなるかどうかで予後は変化します。
二重埋没法は手術の構造上糸が外れてしまう可能性があり、永久的な効果が保障される治療ではありません。しかし、経験豊富な医師が在籍するクリニックで治療を受けることで、より長く持続期間が期待できます。二重埋没法においては、クリニック選びが最も重要になるといえるでしょう。

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埋没法で糸が外れる原因とは?

術式

二重埋没法の術式は数種類あり、細い糸を使ってまぶたを縫い留める点では変わりありませんが、留める部位や細かい施術方法などにより、術後外れやすいかどうかが決まります。
また、糸を留める際に縛り方が緩い場合も同様に外れやすくなる可能性があるため、医師の技術によってもそのリスクは大きく左右されます。これらを少しでも回避するためには、医師の実績や経験だけでなく、術前のカウンセリングの際に「どのように固定を行うのか(術式の確認)」「自分のまぶたと希望する術式は相性がいいのか」「保証期間」などを事前に確認しておくことがとても重要です。

糸留めの数

二重埋没法でよく見かける「○点留め」という記載は、何か所で糸留めをしているのかということを意味しています。糸留め数が少ないほど二重を支える糸への負荷が大きくなるため、糸が外れやすくなります。 ただし、留め数は多ければ多いほど良いと言うわけではありません。留め数が多すぎるとまぶたやまぶたの裏側に負担がかかるためダウンタイムが長引いたり、違和感が生じたりする場合があります。そのため、自分のまぶたや希望する二重に合った適切な留め数にすることが大切です。

二重幅の広いデザイン

二重幅はご自身の好みの幅を希望することができます。しかし、幅を広く取りすぎてしまうとまぶたの脂肪や皮膚が重くなり糸への負担となります。その結果、糸の固定力が足りず緩くなり、外れてしまう原因になってしまいます。

まぶたの脂肪が厚い

まぶたの脂肪が厚い方は、まぶたの薄い方と比べて糸への負荷がかかりやすくなるため、時間の経過とともに糸の固定力が足りず、二重のラインが浅くなりやすい傾向にあります。 その結果、糸が外れてしまう原因に繋がることがあります。まぶたが厚い方は全切開法を選択したり、まぶたの脱脂術などを行ってから埋没法を受けることも選択肢のひとつです。

紀尾井町プラザクリニック_二重埋没法01

目を擦ってしまう

まぶたを触ったり、目をこすったりするとまぶたを刺激し負担がかかるため、糸が外れやすくなります。アイメイクや目元マッサージ、洗顔なども目元に負担がかかるので注意が必要です。翌日から目元の洗顔も可能ですが、普段通りにこすってしまうと負荷がかかるため、優しく目元を洗うように心がけて下さい。
また、洗顔後は顔をゴシゴシ拭かないように注意してください。花粉症などで目がかゆい場合は、目薬をさすなどして擦らないようにしてください。

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年齢の影響

二重埋没は、クリニックや医師の方針によっても異なりますが、10歳前後から施術を行うことがあります。しかし、成長期や思春期の早い段階で埋没法を行うと、体の成長に伴う二重ラインの変化が生じるため最終的な仕上がりに満足出来なくなる可能性があります。 また、若年層はまぶたの皮膚が厚く二重の折り目がつきにくいため、中高年層に比べ糸が外れやすくなっています。

体重の増加

数㎏程度の体重増減は影響ありませんが、急激な変化はまぶたについている脂肪も増減するため、二重ラインが深くなったり浅くなったり、場合によっては糸で留めていた部分が支えきれず糸が外れかけてしまうこともあります。

埋没の糸が外れる前兆

埋没の糸は時間が経つにつれて緩んで外れてしまう場合の方が多いですが、突然外れてしまうこともあります。 自分では緩んだ糸を元に戻せないため、糸が外れる前兆を知り、早めに対処できるようにしましょう。

二重のラインが薄くなる(消えることがある)

糸が緩んでいる場合、固定力が弱くなるため二重の食い込みが浅くなります。
その結果、二重ラインが薄くなったりなくなってしまいます。

二重の幅が狭くなる

糸が緩んで外れかけていると、今まで糸で引っ張られていた部分が戻るため二重の幅が狭くなります。
二重そのものは残っていますが、放置すると糸が外れて施術前のまぶたに戻ってしまう恐れがあります。

三重になる

糸が緩んでまぶたを引っ張る力が弱くなるため、皮膚が寄れて三重になってしまう可能性があります。
それらが日によったり、一日の中でも変化する場合は糸が外れかけているサインです。

目に違和感を感じる

目に違和感や症状(目のごろつき、瞬きの際に痛みが生じるなど)が出ている場合はすぐに受診しましょう。
埋没法の糸が緩んでいたり切れていたりすると、まぶたの結膜側に糸が飛び出している可能性があります。
糸が飛び出している状態だと角膜など目の組織を傷つけてしまい、目の健康を害する恐れがあるため、できるだけ早く受診して医師の診察を受けるようにしましょう。

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埋没の糸が外れたときの対処法

糸を確認する

埋没法で使用される糸は医療用であるため人体に悪影響を及ぼすものではありませんが、まぶたの結膜側や皮膚側に糸が飛び出してしまうと、皮膚や眼球に炎症や腫れなどトラブルを起こす可能性があります。そのため、皮膚から糸が飛び出していないか、目のごろつきや違和感などがないか確認しましょう。
自身で処置すると悪化する恐れがあるため、触らずにできるだけ早く受診するようにしましょう。

アイプチは避ける

アイプチは皮膚を引っ張って二重をつくるため、まぶたの皮膚への強い刺激になり余計に糸が外れやすくなります。
埋没の糸が緩んだり外れかかっているまぶたには、できるだけ負担をかけないようにしましょう。

クリニックへ相談する

目の違和感がある場合や糸が外れてしまったら、必ず手術したクリニックに確認しましょう。
場合によっては、保証期間を設けている美容外科クリニックもあります。埋没法の保証期間内であれば、無料や低価格で再手術してもらえることもあります。
しかし手術をしたクリニックでは不安を感じる方もいると思います。そうした場合は、再手術であることを伝えた上で新たなクリニックのカウンセリングを受けるという選択肢もあります。

二重埋没法の症例写真

紀尾井町プラザクリニック_二重埋没法02

治療内容 二重埋没法2点留(皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術。)
治療期間・回数 1回
費用 両目1年間保証 110,000円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用 出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります

紀尾井町プラザクリニックでは、取れにくい3点連結法をご提案します

当院が行う二重埋没法は点留めではなく、連結法を用いています。
糸でまぶたを引っ張る際に、1本あたりの糸への負担が少ない方が外れにくくなります。2点よりも3点、3点よりも4点と固定する本数が多い方がより効果が長くなります。しかし、現実的に何本も糸を使用することは難しいため、連結法を組み合わせることでまぶたの支持を点ではなく線で支え、少ない糸でも糸への負担が軽減し外れにくい二重となります。

紀尾井町プラザクリニック_二重埋没法03

よくある質問

クリニックによって考え方は異なりますが、手術の回数が増えるほどまぶたの筋肉や皮膚に負担がかかってしまうため、一般的に2~3回程度なら可能です。何度も繰り返してしまうと、目がゴロゴロしたり、アレルギーや感染症を引き起こすリスクが高くなります。
 抜糸については、状態によって必要になる場合とそうでない場合があります。2度目に現在の幅より狭い幅をご希望の場合は、広い幅の二重の線が残るため、事前に抜糸が必要となります。
一方、現在の幅と同じ幅・もしくは広い幅をご希望の場合は、通常抜糸をせずに施術が可能となります。
クリニックによって考え方は異なりますが、当院では術後5日目まではコンタクトレンズの着用を控えていただくことを推奨しています。
 ダウンタイムの症状がある中で無理にコンタクトレンズをつけてしまうと、余計にまぶたや目に負担をかけることになってしまいます。症状が落ち着いていれば使用可能ですが、ダウンタイムの症状が顕著に残っている場合はコンタクトレンズの使用を避けた方がいいでしょう。ご自身で判断しにくい場合は、施術を受けたクリニックに問い合わせてみましょう。

まとめ

目元は自身の印象を決める重要なパーツです。そのため、コンプレックスを感じやすく、理想的な目元になるために埋没法を検討される方も多くいらっしゃいます。
埋没法は、切開をする必要がなくダウンタイムが比較的短い施術のため、気軽に二重にすることができる人気の施術です。しかし、切開をしない分、二重の線の持続力が弱まるリスクがあることを理解しておくことが大切です。
まぶたの状態や希望するデザインによっては埋没法が適さない場合もあるため、事前に医師とよく相談し、ご自身のまぶたに最も合った治療法を選ぶことが重要です。

紀尾井町プラザクリニックでは大学病院教授クラスの日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がカウンセリングから担当し、あなたの目元に対するお悩みや理想とする目元・二重をご提案いたします。
カウンセリングは無料となっており、どなたでもお気軽にご来院いただけます。
価格・アクセスなどクリニックの選び方は様々ありますが、本当に大切なポイントは信頼できるクリニックであるかどうかです。納得のいくカウンセリングを受けることができるか、糸が外れにくい方法であるか・信頼できる担当医であるかなど、事前によく調べてからご予約されることをおすすめいたします。