二重埋没法のダウンタイムは?腫れやすい人の特徴や長引かせない過ごし方

この記事の監修者
尾崎 峰
紀尾井町プラザクリニック 医師

杏林大学医学部形成外科・美容外科教授 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

二重埋没法|紀尾井町プラザクリニック

メスを使うことなく、手軽に二重になることができる「二重埋没法」

切開をしない分ダウンタイムが短く済み、手術を受けたことが周囲にも気づかれにくいとして、高い人気を誇っています。
短期とはいえダウンタイムは必ず発生しますが、術後のダウンタイムの過ごし方によっては早く腫れを引かせたり、ダウンタイム期間を短くすることができる場合もあります。

本記事では、二重埋没法のダウンタイムについて解説し、腫れやすい人の特徴やダウンタイムを長引かせない過ごし方についてもご紹介していきます。
今後二重埋没法をご検討されている方は、ぜひご参考にしてください。

二重埋没法のダウンタイム

二重埋没法のダウンタイムはおよそ1〜3週間程度といわれており、4週間目で二重のラインや幅が安定してきます。
ここでは、症状ごとのダウンタイムの期間についてご紹介します。

腫れ|ピークは当日~翌々日

手術後、当日~翌々日までの間は強い腫れが出ます。
腫れの度合いについてはその方の体質などによっても異なりますが、泣いた後の目元程度の腫れと表現されることが多いです。
強い腫れは手術当日から3日程で治まり、1週間経てば腫れは落ち着き目立たなくなります。
完全に腫れがなくなるまでには個人差がありますが、術後1週間程度は「二重のラインが思っていたものと違う」と心配になることがあるかもしれません。
焦らず腫れが落ち着くのを待ちましょう。

若干の痛み|数日程度

手術中は麻酔をかけるため痛みを感じませんが、手術後に麻酔が切れると徐々に痛みを感じるようになります。
埋没法は組織の損傷も少ないため安静に過ごしていれば翌日から2日程度で痛みも治まりますが、ひきつれ感のような軽い痛みや違和感が、術後数日間は生じる場合があります。
症状が強い場合でも鎮痛剤を内服することで治まる場合がほとんどですが、それでも治まらなかったり1週間以上経過しても症状が継続することがあれば医師にご相談ください。

内出血|1~2週間程度

埋没法は切開を伴わない手術のため、内出血も起こらないで手術が終わる場合もありますが、まぶたに麻酔の針や糸を通す際に、細い血管に針が触れてしまい血管から出血すると、内部に溜まって内出血状態となってしまうことがあります。
内出血によるあざは大体術後1~2週間程度で消失します。
その間は目立ちやすいことが多いためアイメイク、またはあざがひどい場合はサングラスや眼帯などを利用することをおすすめします。

目の疲れ・目の渇き|1週間程度

埋没法では医療用の極細の糸を使用しますが、本来なかったものが急にまぶたの上に入るため、違和感や目の疲れを感じたり、乾燥するといった症状が術後数日間は出やすくなります。
2〜4週間で二重幅が安定し、それに伴い症状も落ち着いてくるでしょう。

もし、4週間経過しても目がゴロゴロとしたり、眼球側にチクチクとするような痛みがある場合は、結膜側に糸が露出している可能性がありますので、手術を行ったクリニックで確認してもらうようにしてください。
不快感からこすってしまうと、埋没法の糸がゆるんだり炎症が悪化する可能性がありますので注意するようにしてください。

傷跡|数ヵ月で目立たなくなる

手術後に、糸を留めた場所がしばらく点のように赤みが出たり、茶色い色素沈着として一定期間残ってしまうことがあります。
ただ、極細の糸を使用しますので、1~2週間程度経つと至近距離で見ないとわからないほど落ち着くでしょう。
傷跡は肌のターンオーバーによって数ヵ月間で徐々に目立たなくなっていきます。

二重埋没法のダウンタイムを長引かせないポイント6選

次に、ダウンタイムを長引かせないためのポイントについて解説していきます。

二重埋没法のダウンタイム中|紀尾井町プラザクリニック

患部を冷やす

腫れを早く落ち着かせるために、患部を冷やすと良いでしょう。
冷やす際には清潔にしたタオルやガーゼで保冷剤を包んでまぶたに優しく当てるなどの方法がおすすめです。
保冷剤が無い場合は氷をビニール袋などに入れて縛るなどして、清潔なタオルやガーゼに包み使用しましょう。
クーリングは1回5分程度を目安に、感覚がなくならない程度に冷やします。

注意
・冷却を行うために直接肌に張り付ける「冷却シート」は、肌に負担がかかって腫れの状態を悪化させてしまう可能性もありますので、行わないようにしましょう。

・埋没法後の患部をクーリングするのは当日から3〜5日程度までにし、腫れが落ち着いてきたらクーリングは中止し、安静に過ごすようにしてください。

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湯船や激しい運動は控える

湯船

術後、当日は洗顔などを控える必要がありますが、翌日からはシャワーを浴びることが可能です。
入浴も可能ですが、湯船に浸かって身体を温めてしまうと、血流が促進され腫れや内出血などの症状に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、1週間程度はシャワーなど軽めに済ませるようにした方が良いでしょう。

激しい運動

軽い運動やストレッチであれば良いのですが、ランニングや高負荷の筋力トレーニングなど、血流を強く促進するような激しい運動は控えましょう。
一般的に「軽い」と思われている運動でも、息が上がったり汗をかく程度のものは避けるようにしましょう。
埋没法は身体へのダメージが少ない施術方法ではありますが、針を刺したり糸を通したりしているため、汗をかくと患部の小さな穴から雑菌・汚れが入り込み、腫れがひどくなる可能性があります。
また、激しい運動をすると、血流が良くなってしまい腫れが長引く要因にもつながります。
普段からランニングなどで汗を流す習慣のある人も、埋没法を受けた後3日から1週間程度は運動を控えるようにしてください。

下を向いたりうつぶせ寝をしない

術後の回復には十分な睡眠も重要ですが、むくみは重力によって下の方に移動していくため、寝る時は高めの枕を使用したり、タオルを挟んで頭の位置が高くなるようにしましょう。
また、起き上がっていても顔を下にしていると目の方にむくみが出やすくなりますので、長時間下を向いてスマートフォンを操作したり、本を読んだり、うつ伏せで過ごすことは避けるようにしましょう。

紫外線は避ける

紫外線は肌へのダメージなどを引き起こしやすく、まぶたは特に肌が薄いため紫外線によるダメージを受けやすい箇所でもあります。
施術後は日傘やサングラスを使用した紫外線対策を行うと良いでしょう。
サングラスは腫れや内出血を隠すことができるため、周囲からの目が気になる人にもおすすめです。

飲酒はしない

飲酒はアルコールによって一時的に血流を促進するため、内出血やむくみを悪化させるおそれがあります。
さらに、アルコールを分解するために栄養が消費されることから細胞の回復を遅らせる可能性があるので、術後1ヵ月程度は過度な飲酒は控えるようにしましょう。

塩分の濃い食事は控える

塩分の濃い食事はむくみの原因となりますので、術後1ヵ月程度は控えるようにしましょう。
もし塩分を取り過ぎてしまった場合は、カリウムなど塩分の排出を促す栄養素(ほうれん草、バナナなどに多く含まれます)もしっかり摂るなどし、バランスを取るようにすると良いでしょう。

また、傷ついた組織の回復のために、たんぱく質やビタミン類などもバランスよくしっかりと摂取することも大切です。

二重埋没法で腫れやすい人の特徴

二重埋没法の手術後にまぶたがどのくらい腫れるかは、患者様の体質などによっても変わります。
ここでは、一般的に腫れやすい方の特徴についてご紹介していきます。

アレルギーのある人

特定の物質に過剰反応してしまうアレルギーですが、アレルギー体質の方は手術後にまぶたが腫れてしまう可能性があるので、注意が必要です。
アトピーや花粉症などの症状をお持ちの方は、体の免疫反応が強く出ることで、まぶたが腫れてしまう場合があります。

むくみやすい人

もともと皮膚が薄くかぶれやすい方や顔がむくみやすい方は、腫れが出やすいと言われています。

まぶたに厚みのある人

まぶたの脂肪が多い方、厚みのある方のほうが腫れが出やすく、腫れが引くまでの期間が長くなりやすい傾向にあります。
まぶたが厚く、脂肪が多い方は、緩い力で結んでも綺麗な二重ラインを出せないため、施術後すぐにまぶたが戻らないように、強い力で糸を結ぶ必要があります。
それによりまぶたにかかる負担が大きくなり、腫れが出やすくなってしまいます。

二重幅を広くした人

二重幅を広めにした方は、狭くした方に比べまぶたにかかる負担が大きくなり、腫れやすい傾向にあります。
腫れは次第に治まりますが、気になる方は医師とよく相談したうえで幅を決めましょう。

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二重埋没法のダウンタイムを乗り切るためのTips

埋没法の手術後は腫れが出ていることから、手術を受けたことが周囲に気づかれてしまいやすい期間です。
この期間を上手く乗り切るためにおすすめの過ごし方についてまとめました。

前髪を伸ばす

前髪を伸ばして自然に目元が見えにくい状態にしておくことで、周囲に手術を受けたことを気づかれにくくすることができます。
場合によってはウィッグなどを使用しても良いでしょう。

メガネ・サングクラスを使う

前髪と同様に、メガネやサングラスを使うことでも目元を見えにくくすることができます。
薄い色の入ったサングラスや縁が太めのメガネがおすすめです。
また、サングラスは紫外線によるダメージを予防することもできます。
メガネの場合も紫外線カット機能のあるものを選ぶと良いでしょう。

二重埋没法のダウンタイム|紀尾井町プラザクリニック

まぶた用のコンシーラー、アイシャドウを使う

術後3日程度は手術箇所のメイクは控えたほうが良いですが、その後はメイクが可能となります。
内出血や傷跡が気になる場合は、コンシーラーやアイシャドウなどを使用しても良いでしょう。

ダウンタイムを短くするためにはクリニック選びが大切

埋没法は切開をする手術に比べると比較的簡単な手術ではありますが、医師の技術力によっても仕上がりは異なり、ダウンタイムの症状の出やすさにも差が生じてきます。
そのためダウンタイム期間を短くしたい場合は実績のある医師のいる、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。
また、技術だけではなく事前のカウンセリングで自分のなりたい理想の二重について医師としっかりと話し合うことも大切です。
その際に、説明は丁寧か、しっかりと話を聞いてくれる医師かどうかも確認しましょう。

二重埋没法の症例写真|紀尾井町プラザクリニック

治療内容 二重埋没法2点留(皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術。)
治療期間・回数 1回
費用 両目1年間保証 110,000円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用 出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります

二重埋没法のダウンタイムについてのよくある質問

個人差はありますが、糸の留め具合やまぶたの状態、二重のデザインなどによっては糸が取れてしまう場合があります。
糸がまぶたの表に出ている状態を放置してしまうと、細菌が傷口から侵入して皮膚が炎症を起こしてしまう可能性があります。
また、眼球側から糸が出ている場合は、眼球を傷つけてしまう恐れもあります。
糸が取れて目に痛みや違和感がある場合は、すぐに施術を受けたクリニックで医師の診察を受けるようにしてください。
糸を取るか、再度二重手術をするかを医師と話し合いましょう。
【二重埋没法】外れる確率は?原因や対処法についてわかりやすく解説!
ダウンタイム中は仕事や外出をしても問題はありません。
しかし、どうしても手術を受けたことを周りに知られたくない、腫れや内出血が気になるといった方は、外出は控えた方が無難です。
どうしても外出しなければならない場合は、サングラスの着用がおすすめです。

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まとめ

ここまでは二重埋没法のダウンタイムについて解説し、腫れやすい人の特徴や長引かせない過ごし方についてご紹介してきました。
二重埋没法を受けたあとは、できるだけ患部に触らず、安静にして過ごすことが大切です。
もし上記のような症状が出ても、適切に対応することでダウンタイム期間を最小限に抑えることができます。
手術前に本記事をご一読いただき、必要な場合は事前にお休みを取るなどのダウンタイム期間の事前準備をしておきましょう。

紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医がカウンセリングから手術まで担当いたします。
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価格・アクセスなどクリニックの選び方は様々ありますが、本当に大切なポイントは信頼できるクリニックであるかどうかです。
納得のいくカウンセリングを受けることができるか、信頼できる担当医であるかなど、事前によく調べてからご予約されることをおすすめいたします。

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