二重形成で後悔しないための注意点・対策とは?

二重形成で後悔しないためには「経験と実績のあるクリニック・医師を選ぶこと」「カウンセリングをしっかり受けること」「リスクやダウンタイムについて理解すること」が大切です。
二重形成は比較的手軽に受けられる施術ではありますが、いざ施術をと考えたとき失敗のリスクなどを懸念している方も多いのではないでしょうか。
二重形成には埋没法と切開法の2種類の方法があり、いずれの場合も「思っていた仕上がりではなかった」「糸玉のぼこつきが気になる」など、失敗とも捉えられるトラブルが発生しています。
二重形成の失敗の原因としては医師のカウンセリングやシミュレーションの不足、技術不足などがあげられます。
そこで今回は、二重形成の失敗例から解決方法、失敗しないためのクリニック選びを詳しく解説します。
二重形成で失敗したと感じるのはどんな場合?
術後の痛みが後遺症として残った
二重形成の施術後に、痛みや後遺症が残り失敗と感じるケースもあります。
ダウンタイムは一般的に1週間程度で治まりますが、医師の指示に従い安静にしていないと後遺症が残る可能性もあります。
眼球の炎症や、まぶたが閉じにくくなるなど私生活に影響が出てくれば後悔することもあるので施術後は注意すべき行動を確認し、意識して過ごすことが大切です。
想像以上に腫れて周囲にバレた
想像以上に施術後の腫れが強く、二重形成したことが周囲に知られてしまうことがあります。
二重形成でキレイになっても、施術前とのギャップが大きければ周りに知られてしまい「失敗した、やらなければよかった!」と後悔する方もいます。
施術を受ける際は、術後にはダウンタイムがあるため計画的に行うようにすることと、落ち着くまでのケアはしっかり行い、人と会うタイミングも考慮すると良いでしょう。
理想の仕上がりにならなかった
施術を受けてみたが、理想の仕上がりとは異なるケースもよくあります。
希望した二重の形と理想とのギャップが大きければ失敗したと感じてしまうのではないでしょうか。
医師の技術的な問題か、もしくはカウンセリングで希望が正確に伝わっていなかった可能性も考えられます。事前の丁寧なシュミレーションを何度も重ねることも大切です。
二重形成の失敗は埋没法と切開法で異なる
埋没法|糸でまぶたを縫い留める方法
埋没法は、切開することなく医療用の糸を使用しまぶたを縫い留めて二重のラインを作成する術式です。糸の留め方には、糸を貫通させて元の位置に戻す「点留め」があります。
まぶたを切らないため、切開法に比べダウンタイムが短く、術後のまぶたの腫れや内出血の症状が軽い傾向にあります。一般的に3日〜1週間程度で腫れが目立たなくなります。
施術時間も術式にもよりますが20分程度と短いため、体への負担も少ない場合がほとんどです。また、二重の仕上がりに満足がいかなかった場合は糸を抜くことでやり直しができることも特徴の一つです。
しかし、まぶたを糸で縫い留めるだけの施術であるため、まぶたに厚みがある方は糸が取れやすい傾向にあります。
切開法とは違い糸で縫い留めているだけなので半永久的に二重を維持できないことがデメリットでもあります。
切開法|メスを使ってまぶたを切る方法
切開法は、まぶたの皮膚を切開し二重のラインを作る施術方法です。
切開法では皮膚とまぶたを持ち上げている筋肉を縫い合わせて、しっかりとした二重を作ります。二重を半永久的に維持できることが切開法の特長です。
さらに、切開を行う際に、まぶたの余分な脂肪や皮膚も切除することもできるため、まぶたに厚みのある方でも理想的な目元に近づけることができます。くっきりとした二重に憧れる方には、切開法がおすすめです。
施術時間は30〜60分程度で、施術後の腫れや内出血は2〜3週間ほど続きます。
ただし、切開法は埋没法と違いやり直しができないため、事前に医師にしっかりと要望を伝え納得したうえで施術を行うようにすることが大切です。
二重形成の失敗確率はどのくらい?
埋没法の場合
切開の必要がなく、比較的気軽に受けられる施術である埋没法の失敗の確率は約1%です。
希望通りの仕上がりにならなかったり、違和感があったりなどの失敗例がありますが、適切に対応すれば修正できます。
万が一気に入らなくても、糸を抜糸することで元に戻せるため、切開法に比べ失敗の確率は少ないのです。
切開法の場合
切開法の失敗の確率は約5〜10%です。
施術後は左右差が若干出る場合があり、人によっては「失敗」と感じることがあります。
しかし、見てわかるほどの左右差が出るのは、10人に1人程度の確率です。
他の失敗例と合わせても、失敗の確率は1割にも満たないと言えるでしょう。
【失敗例】二重埋没法
まぶたから糸が出てくる
埋没法では本来、皮膚内に埋め込まれているはずの糸の結び目が表面にでてきてしまうことがまれにあります。
これは、医師の技術不足により表皮を巻き込んで留めてしまったことが原因のリスクです。
糸が出てきてしまい、糸付近に細菌がついて腫れや痛みの原因になることもあります。
また、糸が表面ではなく、裏の結膜側から出てきてしまった場合は、目に異物感や痛みなどを感じる場合があります。結膜側に糸がでてしまうと、眼球の表面の角膜を傷つける恐れがあるため、万が一糸の飛び出しに気付いたときは、速やかに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
幅が広く不自然な目になってしまった
これは「ハム目」などと呼ばれる状態で、二重幅が不自然に広く、食い込みがきつすぎて悪目立ちしてしまいます。
原因としては、術前のシミュレーションで医師が設定した二重幅よりも、より広い二重幅を希望した場合や、埋没時の糸を強く結びすぎたことにより引き込みが強くなり過ぎているなどがあげられます。
こうしたリスクは、医師の技術力だけではなく、元々まぶたに厚みがあり無理やり埋没法で二重まぶたにした場合など、そもそもその治療が体質と合っていない場合などで発生しやすくなります。
ハム目のようなトラブルを避けるためには、しっかりと事前のカウンセリングで最適な治療法を相談した上で決定する事が大切です。専門家の意見を取り入れて施術すれば避けられる失敗ともいえます。
左右のバランスがおかしい
埋没法の施術を受けたことにより左右の目のバランスが崩れてしまうことがあります。
元々人間の体は左右非対称であり、施術は人の手で行うため、左右まったく同じ二重幅にすることは非常に難しいです。
しかし最初のシュミレーションをきちんと行うことで、限りなく左右差のない仕上がりにすることは可能です。
二重埋没法は「糸の掛け方(術式)」や「点留めの数」による仕上がりの差はほとんどありませんが、デザイン技術による仕上がりの良し悪しはあります。
自分に合ったデザインを丁寧に行ってくれる、クリニック・医師を選びましょう。
【失敗例】二重切開法
二重幅が目立つ
メイク映えする幅広二重を希望したのに、術後の二重幅が広すぎて返って眠たそうな印象の目元に仕上がってしまうことも少なくありません。
事前に医師がその可能性があることを患者さんに伝えることで回避できる失敗ですが、その他、技術的な問題で眠たそうに見えてしまうこともあります。
一度切開したラインを狭める修正手術は、対応しているクリニックがまだまだ少ないのが現状です。いきなり大きめの二重を作るのはリスクが大きいため、まずは埋没法で二重のラインを試してみるか、狭めの二重から始めてみるという方法も有効です。
傷跡が目立つ
二重切開法は埋没法とは異なり皮膚切開を伴う手術ではありますが、基本的には切開ラインの傷跡が目立つということはほぼないと言われています。
しかし皮膚切開を伴う手術なので、切開したときの傷跡がまぶたに残ってしまうケースもゼロではありません。特に技術不足の医師が行うと傷跡がガタガタしていることもあり、傷口が目立ってしまうと感じている方もいます。
ハム目になってしまった
ハム目の原因で1番多いのは、広すぎる二重幅で施術してしまうことです。骨格や皮膚の状態、普段の目の開き具合や癖を考慮せず二重幅を作ってしまうとハム目になりやすいです。
広すぎる幅で作ってしまう原因は、主に医師のカウンセリングやシミュレーションの技術不足が考えられるでしょう。
また、ダウンタイムによってハム目のように見えてしまうことは少なくありません。ダウンタイムが完全に落ち着くまでに3ヵ月程度かかります。ダウンタイムが落ち着くと改善されますのでご安心ください。
それでも全く改善される兆しがなければ施術をしてもらったクリニックへ相談に行った方がよいでしょう。
二重埋没法のやり直し(再手術)について
二重埋没法のやり直しは、術後1ヵ月後から可能です。
二重埋没法を受けた後は、患部にしばらく腫れが出ます。術後1週間で腫れは目立たなくなりますが、完全に腫れが引くまでは1ヵ月ほどかかるので、やり直す場合は少なくとも1ヵ月は様子を見ましょう。
また、何度もやり直しができるわけではありません。クリニックやまぶたの状態によって異なりますが、平均3回までといわれています。まぶたへの負担を考えると、再手術は少ないほうがよいことには変わりはありません。
左右差の改善や二重幅を広げるために再手術を受ける場合は、1回目の施術から1~2ヵ月以内に受けるのがおすすめです。
二重形成で失敗しやすいポイントとは?
二重形成で失敗しやすいポイントは下記の3つです。
・二重幅を広くしすぎる
二重幅を広くしすぎると、見た目が不自然になる可能性があります。高い技術を持つ医師でも、その人に合った二重幅のデザインでなければ、理想とは程遠い仕上がりとなってしまいます。二重幅を広く希望する場合は、医師とリスクについて話し合うことが重要です。
・理想のイメージを伝えきれていない
満足のいく二重を手に入れるには、カウンセリングの際に患者が理想とするイメージを、医師とどの程度共有できるかが重要です。
たとえ医師が技術に優れていたとしても、カウンセリング時に十分に情報共有出来ていなければ、患者が期待するイメージとかけ離れた仕上がりとなるでしょう。
理想のイメージを共有するため、入念にデザインのシミュレーションを行ってください。
・クリニックの選択を誤る
美容医療においては、クリニックを選ぶうえでの見極めが大切です。
クリニックの選択を誤ると、施術者の技量が十分でなかったり、アフターフォローが適切でなかったりと、最悪の場合悪い結果をもたらす可能性があります。入念にリサーチを行い、信頼性が高く実績のある医師が在籍するクリニックを選びましょう。
二重形成で失敗しないために
経験と実績のあるクリニック・医師を選ぶ
二重形成では両目のバランスや左右差などを考慮した、高度な技術が必要となります。そのため、形成外科学会認定形成外科専門医や二重形成の治療経験が豊富な医師を選ぶことをおすすめします。
医師の経歴や実績を知るために、在籍するクリニックのホームページやSNSなどを確認すると良いでしょう。
カウンセリングをしっかり受ける
ご自分の理想を医師とすり合わせるためにも、事前に丁寧なカウンセリングを行ってくれるクリニックを選ぶと良いでしょう。
その際はダウンタイムの症状や期間などについても説明してくれるかどうかを確認し、不安なことや気になることがあったら合わせて質問しましょう。
また、二重形成後には、まぶたが腫れたり、目がゴロゴロするなどの症状が生じる場合があります。ほとんどは一時的なもので、術後何週間か経過すると落ち着きますが、場合によっては修正のための手術が必要になる場合もあります。
そのため、術後のアフターフォローがあるかどうかも必ず確認しましょう。術後も親身になってくれるクリニックを選ぶと万が一何かあった際も安心ですね。
リスクやダウンタイムについて理解する
二重形成後は、1週間程度痛みや腫れ、内出血が生じる可能性があります。痛みが強い場合は鎮痛剤を服用したり、就寝時に頭を高くすると腫れの軽減につながります。
また、リスクとしては左右差が生じてしまったり、目がつり上がってきつい表情になるなどのトラブルが挙げられます。
事前に医師のカウンセリングを受け、リスクやダウンタイムについて理解を深めておくことが大切です。ご自分の中でしっかり納得した上で手術を受けましょう。
二重形成の症例写真



治療内容 | 二重埋没法3点留(皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術) |
治療期間・回数 | 1回 |
費用 | 165,000~198,000円(税込価格・自由診療) |
リスク・副作用 | 出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります |
二重形成についてのよくある質問

まとめ
二重形成の成功には、事前のカウンセリングやシミュレーション、リスクやダウンタイムへの理解、医師の経験や実績などが関係しています。信頼できるクリニックで受けることで、失敗のリスクを大きく抑えられるでしょう。
紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院の教授クラスの日本形成外科学会認定形成外科専門医がカウンセリングから担当し、あなたの目元に対するお悩みや理想とする目元・二重をご提案いたします。
カウンセリングは無料となっており、初めての美容治療をご検討の方をはじめ、どなたでもお気軽にご来院いただけます。
価格・アクセスなどクリニックの選び方は様々ありますが、本当に大切なポイントは信頼できるクリニックであるかどうかです。納得のいくカウンセリングを受けることができるか、糸が外れにくい方法であるか・信頼できる担当医であるかなど、事前によく調べてからご予約されることをおすすめいたします。