しみとそばかすの違いは?効果的な治療法を解説!

しみとそばかすの違いは?効果的な治療法を解説!

頬や目元にできるしみ・そばかす。どちらもメラニン色素が原因で出てくるため、そばかすとしみは混同されることが少なくありません。しかし、両者にはいくつかの違いがあります。
この記事ではしみとそばかすの違いや原因、予防方法から治療方法まで紹介していきます。
しみやそばかすに悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

しみとそばかすの違い

そばかすはしみの一種

しみには大きく分けて5種類あり、そばかすはそのなかの一種です。正式名称は「雀卵斑=雀の卵の模様に似た色素斑」と言われ、主に両頬〜鼻にかけて多発する直径1~4㎜の濃淡さまざまな茶色のしみを指します。
そばかすは個人差もありますが、主に幼少期の頃から思春期にかけて発症します。なかには成人になってから発症する場合もあります。
色白の肌の方にできやすい傾向があり、成長期のホルモンや紫外線の影響で思春期の時期が一番そばかすが濃く見え、その後徐々に薄くなっていくこともあります。

大きさ

そばかすは身体全身にできますが、顔であれば頬・目の下・鼻に直径1~4㎜程度の小さなしみが左右対称に多発します。

発症年齢

そばかすは2種類のタイプがあり「先天性」と「後天性」に分かれています。
「先天性」は幼少期ごろ、早ければ3〜6歳程度で発生することがあります。

幼少期に発生したそばかすが思春期を過ぎるころに、だんだん薄くなったりあるいは自然に消失するケースもあります。
一方「後天性」のそばかすは、成人後に急にでき始め、だんだん濃くなっていき自然に消失することはないと言われています。

原因

原因は遺伝や紫外線です。特に遺伝性の種類の要因が大きくあると言われており、メラニンにはユーメラニンとフェオメラニンの2種類がありますが、フェオメラニンが多いことが要因となっています。フェオメラニンは、色白でそばかすができやすく、遺伝しやすいのが特徴です。
また、そばかすもしみと同様に紫外線などの外部からの刺激で、そばかすができたり濃くなることがあります。そのため、子供の時にそばかすがなかったという方でも、大人になって急にそばかすが現れることもあります。

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しみができる理由

紫外線

先述したように、そばかすができやすい体質の方はしみと同様に紫外線を浴びることで、肌を保護するためにメラノサイトが過剰反応しメラニンが色素沈着することで発生します。また、もともと目立たない薄い色のそばかすがあった場合は、紫外線によって色が濃くなり目立ってしまうこともあります。

シミそばかすの違い|紀尾井町プラザクリニック

肌への刺激

そばかすの直接的な原因となるメラニン色素は、本来紫外線や摩擦などから刺激を受けた時にメラノサイトが肌を保護しようと生成されたものです。
そのためメラニン色素が作られないようにするには、肌に刺激を与えないように過ごすことが大切です。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、新しい皮膚が生成され古い皮膚が剥がれ落ちる肌の代謝サイクルのことを言います。そばかすの原因でもあるメラニン色素は、ターンオーバーが適切に行われると、外へ排出されます。しかしなんらかの要因によってこのサイクルが崩れると、うまく排出できず、徐々に蓄積しそばかすが発生したり濃くなったりします。

しみとそばかすに効果的な予防

紫外線を防ぐ

そばかすに限らず、どんな種類のしみも紫外線を浴び続けると悪化してしまいます。
主に、肌に影響を及ぼす紫外線は、肌老化を引き起こす「UV-A」と日焼けの原因となる「UV-B」があります。
・肌老化を引き起こす「UV-A」
UV-Aは、紫外線の約9割を占め、肌の深いところまで届く紫外線です。肌に急激なダメージは与えないものの、肌のハリや弾力に関わる線維芽細胞を破壊し、しわやたるみなどの光老化を引き起こします。しかもUV-Aは、常時、UV-Bの20倍以上も地上に降り注いでおり、雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っています。曇りの日も日当たりの良い家の中でもUV-Aを防ぐ日焼け止めなどを使用するなど対策が大切です。

・日焼けの原因となる「UV-B」
UV-Bは、肌の浅いところに急激なダメージを与える紫外線です。UV-Bはエネルギーが強いため、肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こすため皮膚ガンやしみの原因になります。
UV-Aに比べ地上に到着する量は約10%と少量であるため、極力直射日光に当たらないように心がけるだけで防ぐことができます。

できるだけ肌に刺激を与えない

そばかすの直接的な原因となるメラニン色素は、何らかの刺激から肌を保護するためメラノサイトが反応しメラニンを生成させます。そばかすを予防する上では肌への刺激を避けることも必要です。
洗顔時に強く擦る行為や肌に合わない化粧品を使い続けるだけでも、肌に刺激を与えることになるため、そばかすを予防するのであれば、洗顔やスキンケアをする時には、肌を強くこすったり肌に合っていない化粧品の使用は避けましょう。
そして洗顔料や化粧品は低刺激のものを選ぶのがおすすめです。
肌への刺激はそばかすの発生だけでなく、バリア機能を損なう原因となります。そばかす以外にもニキビやしわ、しみなどあらゆる肌トラブルを誘発することに繋がります。

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栄養バランスのとれた食事

食事のバランスがとれた食事は、健康な肌を維持するのに必要不可欠です。しかし、栄養が十分に摂れないことで、肌の新陳代謝が滞りメラニン色素がうまく排出されなくなる恐れがあります。
そばかすを防ぐためにはバランスのとれた食事を心がけ、タンパク質やビタミン類、ミネラルなどさまざまな栄養素を日々摂取することが大切です。
バランスのとれた食事を用意する余裕がない場合はサプリメントや内服薬で栄養を補いましょう。

睡眠時間の確保

メラニン色素を排出するためには、ターンオーバーのペースを正常に保つことが大切です。
しかし、睡眠不足はホルモンバランスの乱れをまねき、それにともなって肌のターンオーバー機能の低下に繋がります。
そのため、忙しい時期でも睡眠はしっかりとりましょう。

また入眠から深い睡眠に入ったタイミングで、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが多く分泌される傾向にあります。
深い眠りに入るには寝る前にテレビやパソコンなどの液晶画面を見ないようにしたり、就寝前にものを食べるのを避けたり、体を冷やさないようにするといった行動が重要です。
これらの行動ができていないと体が休息モードに入りにくくなり、寝付きが悪くなったり、眠れたとしても浅い眠りになる可能性があります。

ストレス発散

ストレスを溜め込むことは心身の不調をまねくだけでなく、肌のコンディション低下につながる場合もあります。
ストレスが蓄積するとホルモンバランスが崩れるため、肌の新陳代謝が滞りそばかすやしみ・肌荒れなどに繋がります。
肌の新陳代謝のペースを保ち、そばかすを防ぐには、ストレスを発散する機会を設けることも大切です。
ストレスを発散する手段としては、ジョギングやウォーキング、スイミングなど体を動かしたり、読書をしたりなどご自身にあったストレス発散法を見つけ、ストレスをため込まないようにしましょう。

しみそばかすの違い|紀尾井町プラザクリニック

美白効果のあるスキンケア用品を使う

美白有効成分が入ったスキンケアアイテムを普段から使用することで、そばかすやしみの予防に繋がります。
美白有効成分にもさまざまな種類があり、しみ予防にアプローチする仕組みもそれぞれ異なります。有効な美白成分としては以下のものが挙げられます。
・ビタミンC誘導体
・アルブチン
・トラネキサム酸
・4MSK
基礎化粧品にこれらの表記があるかどうか確認してみてください。上記の美白成分は、メラニン生成を抑制するだけではなく、メラニン色素を作る酵素であるチロシナーゼの働きを抑え、メラニン色素を還元する作用があるため、そばかすの予防や改善が期待できる優秀な美白成分です。
フルラインで美白化粧品をそろえられることが理想的ですが、まずひとつ取り入れるなら美容液がおすすめです。いつものケアに美白美容液をプラスし、毎日コツコツ使い続けましょう。
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しみとそばかすの治療

レーザー治療|フォトフェイシャル

フォトフェイシャルはIPLというレーザーより波長の短い光を照射して、メラニン色素の分解を図る治療法です。
フォトフェイシャルで照射される光はレーザーと比べると肌への刺激が少なく、カメラのフラッシュと同じぐらいの強さの光と例えられます。
ただし、目に直接フォトフェイシャルの光を浴びてしまうと危険なため注意が必要です。
また、フォトフェイシャルはそばかすやしみを除去する目的以外にも、顔全体のトーンアップやニキビ跡の除去、赤ら顔の改善のために実施されることもあります。
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レーザー治療|ルビーレーザー治療

ルビーレーザー治療は、しみやそばかすなどくっきりとしたしみの除去に適しています。そばかす・しみ治療の中では即効性が見込めるという特徴があります。
一方でレーザー治療を受けた後は施術箇所の赤みやかさぶたの形成などの副作用がみられることがあります。施術後は専用のテープを貼り、施術箇所の経過によっては数ヵ月間貼りっぱなしになる可能性もあります。
副作用の詳細やテープを貼る必要があることを把握した上で、施術を受けるようにしましょう。
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イオン導入

イオン導入は、肌に弱い電流を流すことで肌の新陳代謝を促進するビタミンCや、メラニン色素の生成を妨げるトラネキサム酸を肌に浸透させる施術です。
ほかの施術に比べて痛みもなく、またIPLレーザーとの併用治療を行うことでそばかすのない、つやのある透明感のあるお肌に近づく近道であると考えられています。
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東大方式トレチノイン治療

東大式トレチノイン療法は東京大学美容外科で開発された方法で、「トレチノイン(ビタミンA誘導体)」と「ハイドロキノン」を使用する治療です。しみの種類によって治療期間は異なります。老人性色素斑など、ほとんどのしみやそばかすは約2~6週間程度で消失するケースが多いです。 トレチノインによりターンオーバーを整え、サイクルスピードを促進します。ハイドロキノンによりメラニンの生成が抑制されるため、そばかす・しみのないお肌となるでしょう。
副作用として、刺激感、接触皮膚炎に注意する必要があり、正しい用量用法で使用することが重要です。使用する際は処方されたクリニックで使用方法を確認しましょう。
東大方式トレチノイン治療を予約する

内服薬の処方

外側だけでなく、内側からの改善法として食事では十分に摂取できない栄養素を内服薬で補う治療法です。ただ内服薬の場合は即効性はないため、3ヵ月間は内服を継続されるのと併せて、他の施術を組み合わせることでより効果が得られやすくなります。
下記4つのお薬を組み合わせ、内服することでそばかす・しみ・肝斑への効果が期待できます。

シナール

しみ・色素沈着・肝斑・ニキビ・美白・しみ予防
ビタミンC、ビタミンB、Lシステインを主成分としたビタミン剤です。
しみや色素沈着を防ぎ、ハリや弾力に必要なコラーゲンの成分の生成を促します。ビタミンCとビタミンBは、メラニン色素の生成を抑える効果があり、メラニンは色素沈着を引き起こす原因となるので、メラニンの生成が抑えられたお肌はしみやそばかす、皮膚の黒ずみが改善され、くすみの無い透明感溢れるお肌になります。

ユベラ

しみやそばかすの予防
抗酸化作用で有名なビタミンEを有効成分とした薬剤です。
ビタミンEには血行を良くする作用があり肌の新陳代謝(ターンオーバー)を正常化させ、しみやそばかすを改善する効果があります。しみやそばかすのほかにも、肝斑などの治療において処方されることが多いです。

トランサミン

しみ・色素沈着・肝斑・美白・しみ予防
しみの原因になるメラニン色素の生成を抑える作用、炎症を抑える作用のある薬剤です。そばかす・しみや肝斑の原因となるメラニンの発生を抑える働きがあり、同時に肌内部に潜むメラニンを徹底的に除去してくれる効果があります。

ハイチオール

色素沈着、美白、しみ予防
Lシステインを主成分とする薬剤で、パントテン酸も配合されています。ビタミンCと一緒に内服することで、メラニンの発生を抑える働きがあります。また皮膚のターンオーバーを促進したり、メラニンが付着している皮膚を体外へ排出する作用もあります。

しみそばかすの違い|紀尾井町プラザクリニック

まとめ

そばかすの主な原因は遺伝によることが多いと言われています。紫外線対策や生活習慣の見直しなどで予防はできますが、そばかすを消したいとお考えの場合は美容外科や皮膚科で治療を行う必要があります
紀尾井町プラザクリニックでは大学病院教授クラスの日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がカウンセリングから担当し、患者様の持つお悩みをお伺いし、1人ひとりの肌の状態に合った施術をご提案いたします。また複数のそばかす・しみの治療を行っており、そばかす・しみ治療に特化したお得なプランもご用意しております。そばかすにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者

松岡伯

matsuokahaku

  • 日本形成外科学会認定形成外科専門医

治療内容の説明の際には、難しい医学専門用語を多用せず、なるべく分かりやすい言葉に変換しながら、患者様のお話し、お悩みをじっくり伺うよう努めております。これまでの知見や経験をフル稼働しつつ、日々進歩する施術もしっかり取り入れられるよう精進してまいります。よろしくお願いいたします。

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