糸リフトによる失敗事例とは?後悔しないためのポイントも解説!

この記事の監修者
尾崎 峰
紀尾井町プラザクリニック 医師

杏林大学医学部形成外科・美容外科教授 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

加齢によるお悩みの代表格には「顔のしわやたるみ」「顔の重心が下がった」などがあげられます。
それらのお悩みに対し、特に有効的な施術として今回ご紹介するのが糸リフト(スレッドリフト)です。
糸リフトとはその名の通り、糸を皮下組織に入れてたるみを引き上げる施術です。施術後すぐにリフトアップ効果が得られ、メスで切る手術と比べた際の手軽さと種類の豊富さで人気が高まっている施術ですが、美容施術にリスクはつきものです。施術後「顔が大きくなってしまった」「肌が凸凹になってしまった」という失敗事例も実際にあります。
この記事では、糸リフトによる失敗事例と、施術後に後悔しないための幾つかのポイントについて詳しく解説していきます。
糸リフトを現在ご検討している方はもちろん、普段からお顔のマッサージやスキンケアなどのセルフケアをされている方、キュッとした小顔になりたいと願うすべての方へ、ぜひご参考にしてください。

糸リフト|紀尾井町プラザクリニック

糸リフトの概要

糸リフトとは、コグやコーンと呼ばれる突起が付いた糸を皮下組織に挿入し、たるみやしわを改善する施術です。メスを使わず、気軽に施術が受けられると人気を集めています。

糸を入れた直後からリフトアップ効果を実感でき、フェイスラインを引き上げることで小顔効果も期待できます。
また、糸が入っていることで組織が刺激され、コラーゲンやエラスチンなどの肌のハリに関わる成分の生成が活性化
されます。それにより肌のハリ・つやもアップします。

ダウンタイムに見られる症状としては、内出血や赤み、少し引きつったような違和感や痛みなどがあります。痛みは3日程度で、赤みや違和感は1週間前後で気にならなくなります。
内出血が起きてしまった場合、2週間程度残ることがありますが、ほとんどはメイクで隠せる程度です。

糸には溶けるタイプと溶けないタイプがありますが、近年は溶けるタイプの糸が主流となっています。

糸には様々な種類がありますが、代表的なものについてご紹介していきます。

●ミントリフト

糸リフト|紀尾井町プラザクリニック

(紀尾井町プラザクリニックHPから引用)

双方向にトゲのついた溶ける糸を皮下に埋め込むことで、フェイスラインやほうれい線、顔の中心部などのしわ・たるみを改善します。
しなやかで柔軟性のある特殊な糸のため引きつれが起こりにくく、詳細はこちら自然なリフトアップが可能です。
特徴としては、糸が太いため、体内に吸収される速度が遅く、持続期間が長めです。(個人差があります)

●シルエットリフト

糸リフト|紀尾井町プラザクリニック

 

(紀尾井町プラザクリニックHPから引用)

円錐状のコーンが付いた糸で、立体的に引き上げることができ、高いリフトアップ効果が期待できます。
糸の中心を起点に向かい合うように配置されたバイオコーンが双方向から皮下組織を引き上げます。
「FDA(米国食品医薬品局)」の承認や、EUの認定マークである「CEマーク」の認証を取得しています。

糸リフトの詳細はこちら

糸リフトで失敗した事例

次に、糸リフトの失敗事例について、それぞれ詳しく解説していきます。

顔が引きつる

糸リフトは糸についたコグやコーンで肌を引き上げているため、施術後は多少の引きつりがあります。通常は1週間ほどで落ち着きますが、それ以降も症状が続く場合は、施術時に強く引っ張りすぎてしまった可能性があります。
たとえば、ミントリフトのようなリフトアップ効果の高い糸を使った際に強く引っ張ってしまうと、表情が作りにくくなったり、引きつったような顔になってしまいます。
これは、糸の特性に合った施術が行われなかったことが原因です。
また、麻酔が影響している場合もありますが、その場合も基本的には数時間、長くても当日中には落ち着きます。
顔の引きつりが1ヵ月ほど経過しても落ち着かない場合は、施術を受けた医師に相談しましょう。

糸リフト|紀尾井町プラザクリニック

顔が大きくなる

糸リフトの施術後は一時的に腫れるため、それにより顔が大きくなったと感じてしまうことがあります。
顔の腫れは大体2週間程度で落ち着いていきますが、それ以降も症状が続く場合は医師に相談しましょう。
また、とにかくリフトアップすれば良いという考えで仕上がりを重視せずに施術を行ってしまうと、顔が大きくなってしまうことがあります。医師のデザイン力やセンスも重要となってくるため、施術前に症例写真をきちんと確認して、自分の好みの仕上がりの医師を選ぶことも大切なポイントです。

笑うと痛い、痛みが続く

糸リフトの施術後に、笑うと痛みを感じたり、痛みが続くことがあります。
痛みが続く原因としては、糸が深部の組織に引っかかるためと考えられます。
どちらの場合も基本的には3週間程度で改善しますが、万が一異常な痛みが長く続く場合は、施術を受けた医師に相談しましょう。

肌が凸凹になる

糸リフトの施術では、一時的に肌が凸凹になることがありますが、多くの場合は2週間程度で落ち着いてきます。
2~3週間経っても落ち着かない場合、糸の一部が表面の皮膚に引っかかっている可能性があります。
そうならないためにも、経験や実績のある医師のいるクリニックを選ぶことが大切です。
また、金属アレルギーの方に金の糸を使用すると、アレルギー反応が起き肌が凸凹になってしまうこともあります。

肌がたるんでみえる

糸リフトに失敗すると、肌がたるんで見えることがあります。
原因としては、たるみの引き上げ具合が不十分ということが考えられます。
カウンセリングの際にたるみが気になる箇所や引き上げ具合を医師にしっかりと伝えましょう。

髪が抜ける

使用する糸の種類や挿入方法によって、糸を固定する際に毛根を傷つけてしまい、糸リフト後に髪が抜けてしまうことがあります。
他にも、糸の固定で皮膚を引っ張りすぎたり、血行障害が起きてしまった場合も施術後しばらくしてから髪が抜けることがあります。
髪が抜けることを防ぐためには、適切な挿入位置を見極めて施術を行うことが大切です。
万が一、血行障害になってしまっても糸が吸収されるにしたがって血行障害が解消されて、髪も再生されていきます。

糸が透けて見える

糸リフトの施術後、肌の上から糸を触っているのが分かったり、糸が透けて見えることがあります。これは、皮膚の浅い部分に糸が入っていたり、肌の薄さに対して糸が太い場合に起こります。
特にミントリフト、アプトスなどの太い糸を使用した場合に起こりやすくなっています。
糸が肌に完全に馴染んで違和感がなくなるまで、通常1ヵ月程度かかります。まずは糸が肌に馴染むまで様子を見て、時間が経っても違和感が解消されない場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
糸を入れる際は、その方の肌の厚みを考慮し、糸を入れる深さを調節したり、適切な太さの糸を選択することが大切です。
皮膚の厚さには個人差があるため、一人ひとりの肌の状態に合った施術を行うことができるクリニックを選びましょう。

仕上がりが不自然、理想と違う

糸リフトの施術後、仕上がりに不自然さを感じたり、理想と異なる印象を受けるといった場合があります。
仕上がりが不自然になってしまう最大の原因は医師の技術不足です。それらのリスクを回避するためには、糸リフトの実績が豊富で技術力の高いクリニックを選びましょう。
また、仕上がりが理想と異なるケースは、カウンセリングが不十分という場合が多いです。カウンセリング時には、たるみの引き上げ具合やなりたい雰囲気などをしっかりと医師に伝えるようにしましょう。自身の理想に近い写真を持参することも、医師と認識を合わせるのに役立ちます。
糸リフトだけでは理想の顔にすることが難しい場合、ヒアルロン酸やボトックスを併用して行う場合もあります。

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糸リフトで失敗以外にも懸念される効果の限界とは?

糸リフトの効果の持続期間は、約1年~1年半と言われています。そのため、効果を維持するためには定期的に施術を受けることをおすすめします。
糸の種類によっても持続期間は変わるので、クリニックで確認してみると良いでしょう。

また、糸リフトは、たるみが軽度から中程度の人に適しています。
お顔の状態によっては、糸リフトだけではたるみの改善が難しい場合があります。特に、鼻下からあご先までの下顔面と呼ばれる部分が小さい方や、頬の脂肪が少なすぎたり多すぎる場合、または皮膚全体のたるみが強い場合には、糸リフトだけでは改善が難しいことがあります。
その場合は、他のたるみ治療との組み合わせ、もしくは切開するフェイスリフト手術の方が、より高い満足度を得られます。

糸リフトを受ける場合には、まず医師によるカウンセリングを受け、自分に適した治療を見極めることが大切です。

糸リフトで後悔しないためのポイント

次に、糸リフトで後悔しないためのポイントについて詳しくご紹介していきます。糸リフトを検討されている方は、ぜひご参考にしてください。

実績が豊富なクリニックを選ぶ

糸リフトで後悔しないためにも、クリニック選びは慎重に行いましょう。
施術を行う医師には、顔全体のバランスを見ながら、自然な仕上がりになるようにデザインする技術が必要です。
そのため、糸リフトを受ける際には、実績が豊富で経験のある医師が在籍しているクリニックを選ぶようにしましょう。
クリニックのホームページやSNSなどで口コミや症例写真を確認し、ご自身の理想とするイメージに近い仕上がりで評判の良いクリニックを選ぶことがポイントです。

カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ

糸リフトでの失敗事例の多くは、医師とのコミュニケーション不足が原因です。
糸リフトの種類は非常に多く、その方のたるみの程度や皮膚の状態に適した糸と本数を選択することが重要となってきます。カウンセリングでは、自分の希望する仕上がりのイメージをしっかりと医師に伝えましょう。
その際、不安や不明点も全て質問して、納得できてから施術を受けることが大切です。
デメリットや後遺症のリスクなどについてもきちんと確認・把握し、しっかりと丁寧なカウンセリングを行ってくれるクリニックを選びましょう。
また、医師との相性も重要なポイントとなります。カウンセリングを受けて、コミュニケーションが取りやすいか、安心して任せられる医師かをしっかりと見極めましょう。
さらに、万が一施術後に何らかのトラブルが生じた場合に備えて、アフターフォローが受けられるクリニックを選ぶことも大切です。

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糸リフトを行った後に気を付けるべきこと

糸リフトは糸を挿入するだけで気軽にリフトアップできる施術ですが、施術後にはいくつか気を付けるべきことがあります。
施術後に「知らなかった」「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、しっかりと理解しておきましょう。

口を大きく開かない

糸リフト後は、口が大きく開かなかったり、笑いづらくなる場合があります。
しっかりと効果が出ているということでもありますが、無理に口を大きく開けようとすると痛みが出る可能性があるため、注意が必要です。
施術後は、柔らかく食べやすい食事にするなどして対応すると良いでしょう。

顔には極力触らない

糸リフトの施術後は、こすったり触ったりすると痛みが出やすいため、顔には極力触らないようにしましょう。
メイクは落としやすいようナチュラルメイクに抑え、クレンジングはオイルやクリームなど力を入れずに落とせるものを選ぶのがおすすめです。
また、スキンケアをするときも、強くパッティングせず、優しく触れるようにしましょう。

糸リフト|紀尾井町プラザクリニック

マッサージなどの施術を避ける

糸リフトの施術後、糸が皮下組織に定着するまで1~2ヵ月ほどかかると言われています。
そのため、施術後は最低でも1ヵ月間はハイフやマッサージなどの施術を行うことができません。
糸が定着していない状態でこれらを行ってしまうと、施術部位が炎症を起こしたり痛みが生じるおそれがあります。

また、施術直後は激しい運動や飲酒をしないようにし、入浴はシャワーのみでサウナや長風呂は控えましょう。これらが守られていないと、血行が良くなり、腫れや内出血が長引くおそれがあります。

紀尾井町プラザクリニックの糸リフトが選ばれる理由

紀尾井町プラザクリニックでは、お顔のたるみの状態を大学病院教授クラスの日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がしっかりと診察し、オーダーメイドの糸リフトを行っています。
現在の状態と理想の状態を入念に確認したうえでデザインを行い、ひとりひとりに合った最適な糸の種類や本数をご提案いたします。
また、確かな技術力で適切な位置に処置を行うため、施術時や施術後の痛みや腫れが少なく、ダウンタイムを短期間で済ませたい方にもおすすめです。

まとめ

気軽に施術を受けられる点が魅力の糸リフトですが、信頼できるクリニックや医師を選ばなければ失敗するリスクがあります。糸リフトで失敗しないためにも、経験と技術のある医師が在籍するクリニックを選ぶことが大切です。
紀尾井町プラザクリニックでは、患者様1人ひとりのお顔の状態に合った最適な治療方法をご提案させていただきます。
ご自身にどのような治療が適しているのか、じっくりと考えていただくことが後悔のない治療のための重要なポイントとなります。
紀尾井町プラザクリニックのカウンセリングは無料となっており、どなたでもお気軽にご相談いただくことができます。信頼できる医師のもと糸リフトの施術を受けられるクリニックをお探しの方は、ぜひ一度紀尾井町プラザクリニックにご相談ください。
たるみのないお顔で、あなたが笑顔で輝けるようお手伝いをさせていただきます。

糸リフト|紀尾井町プラザクリニック