2025. 12. 10

【目の下のクマ】クマができる原因と改善方法を紹介！

疲れた印象を与えたり、老けて見えてしまう目の下のクマ。

マッサージや化粧品などを試してみたが、なかなか改善しないとお悩みの方も多いと思います。

疲労や寝不足などが原因と考えがちですが、実はクマの種類によって原因はさまざまです。

そこでこのコラムでは、クマができる原因と改善方法についてご紹介していきます。目の下のクマでお悩みの方は、ぜひチェックしてください。

目の下のクマの種類と原因

目の下のクマは大きく3種類に分けられ、種類によって原因が異なります。それぞれのクマについて解説していきますので、ご自分のクマがどれに当てはまるのか、確認してみてください。

青クマの特徴と原因

目の下の血行不良によって引き起こされる青っぽいクマのことを一般的に「青クマ」と呼びます。

目尻を引っ張っても、青い部分は動くことなく留まるのが特徴です。

目の下の皮膚は、顔の他の皮膚に比べて1/3程度の薄さで、すぐ下にある眼輪筋という筋肉の色が透けて見えやすいです。睡眠不足や疲労によって眼輪筋の血流が悪く、静脈血がうっ血している状態だと、暗い色が透けて見えてしまい、これが青クマの原因となります。

冷え性の方や色白で静脈が透けやすい方、目の下の皮膚が薄い方に見られやすい傾向があります。

黒クマの特徴と原因

「黒クマ」は、影クマ、たるみクマとも呼ばれ、目の下にある眼窩脂肪を包む眼窩隔膜が緩むことと、眼窩脂肪が加齢とともに少し下がった眼球の重さによって押しつぶされ、前に出てきてしまうことが原因とされています。

目尻を横に引っ張ってみると、黒い影が目立たなくなる場合は黒クマの可能性が高いです。

また、逆に目の下が痩せてくぼんでできる黒クマもあります。加齢とともに顔の骨が縮んだり、頬の脂肪が下垂したりして頬のボリュームがなくなることにより発生します。太っている方に比べ、皮下脂肪が比較的少ない痩せ型の方に多いといわれています。

茶クマの特徴と原因

主にメラニンの沈着によって引き起こされる茶色っぽいクマのことを一般的に「茶クマ」と呼びます。皮膚へ刺激が加わることで、変色し、色素沈着してしまったものです。

皮膚自体が変色してしまっているので、目尻を引っ張ってみると、茶色い部分はそのまま引っ張られて動くのが特徴です。

原因としては、花粉症やアトピーなどの影響により目をこすったり、メイク・日焼けなどによってできる色素沈着によるものが多いです。

他にも、まつ毛の育毛剤に使用されるプロスタグランジン関連薬は薬剤が下まぶたに付着することによって色素沈着が生じ、茶クマになることがあります。

クマの種類によって改善方法は異なる

クマの原因は種類によって変わるため、改善方法も異なってきます。また、実際は複数のクマが混在しているケースもあります。まずは専門家にご自身のクマのタイプを正しく診断してもらいましょう。

青クマの改善方法

青クマは血行不良が原因のため、血流を改善することが大切です。生活習慣を見直し、バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけるようにしましょう。血流を良くするため、温かい飲み物を飲んだり、ゆっくりとお風呂に浸かることもおすすめです。

また、目元を温め、目の周りをマッサージしたり、スマホやPC作業中に休憩時間を作ることも効果的です。

黒クマの改善方法

黒クマは加齢による眼輪筋などの筋力低下が原因で発生します。マッサージやトレーニングで目元の筋肉を鍛えたり、目元の保湿をしっかり行うようにしましょう。簡単にできる目元のストレッチとして、眼球を上下左右・右回り左回りにゆっくり動かすだけでも効果が期待できます。

また、塩分や糖分の多い食べ物を控えることにより、むくみを解消してスッキリした目元に導くことができます。

それでも改善しない場合や黒クマを根本的に解決したいという場合は、コラーゲンやヒアルロン酸の注入、クマの原因になっている目袋を手術で取り除く方法や、脂肪注入でボリュームのなくなってしまった部分を整える方法などがあります。

茶クマの改善方法

メラニン色素の沈着によって起こる茶クマを改善するためには、これ以上色素沈着が進まないように目元の刺激を軽減することが大切です。そのために、アイメイクを落とす際は専用のクレンジングでこすらず優しく落としたり、UVケアをしっかりと行いましょう。ビタミンCを積極的に摂ることで肌の新陳代謝を促し、色素沈着を防ぐ効果が期待できます。

また、メラノサイトの活性を抑えるトラネキサム酸を内服することもおすすめです。

なかなか改善が見られない場合は治療を検討しよう

クマの中でも特に黒クマは皮膚のたるみとともに目の下の眼窩脂肪がせり出して影ができるため、セルフケアで完全になくすのは難しいです。

セルフケアに自信がない、目の下のクマを早く確実に改善したいという場合は、美容クリニックでの治療を検討しても良いでしょう。

また、目の下のクマの原因はいくつかの原因が重なり、複合的にクマが形成されているパターンも多いです。医療機関の場合は複数の原因によるクマが混在していても、並行して治療が可能なので、効果的に治療を行うことができます。

当院がおすすめする目の下のクマとり治療

・脱脂

脱脂手術とは、下まぶたの裏側から切開して眼窩脂肪を取り除き、皮膚のたるみやクマを改善する手術です。余分な脂肪を取り除くことにより、若々しい印象になります。

目の下の裏側の結膜を切開するため、顔面の表面に傷跡は残りません。

術後は翌日～1週間程度腫れることがあります。内出血が起こる場合がありますが、通常1～2週間で黄色くなり目立たなくなります。また、約1週間は血混じりの涙が出ることがあります。

・下まぶたのたるみ取り

下まぶたのたるみ取りは、下まぶたの余った皮膚や、たるんで前方に突出してきた脂肪を切除して、すっきりした目の印象にする手術です。

重度のたるみにも対応が可能で、まつ毛の付け根のすぐそばを切開しますが、この部位の傷は通常治癒するとほぼ目立たなくなります。

術後は約1週間後に抜糸が必要で、目立つ腫れや内出血は1～2週間で徐々に改善していきます。

・ハムラ法

ハムラ法は目の下のたるみの原因となる脂肪を凹んでいる部分に移動させ、余分な皮膚を切除することで皮膚のたるみを改善する手術です。目の下のふくらみ・くぼみの両方を同時に改善することができます。

下まぶたをまつ毛の下に沿って切開し、たるみの原因となっている眼窩脂肪を眼窩下縁より下へ5mmほど移動させて縫合固定します。

傷痕は目立たないよう極細の糸で丁寧に縫合しますので、治癒するとほぼ目立たなくなります。

・ヒアルロン酸注入

目の下にヒアルロン酸を注入することで、目の下のくぼみを解消し影が目立たなくなり、クマの改善が期待できます。青クマと黒クマの改善に効果があります。

傷痕は注射の針穴のみで、直後からメイクが可能です。持続はヒアルロン酸の種類によって異なりますが、約数ヵ月～2年程度です。

目の下のクマ治療の症例写真

治療内容	脱脂術（目の下の余剰な眼窩脂肪を摘出する手術）
治療期間・回数・費用	1回 330,000円（税込価格・自由診療）
リスク・副作用	疼痛、内出血、腫れ、感染目の下に凹凸やくぼみが生じることがある青クマがやや強調されることがある

目の下のクマに関するよくある質問

クマ取り治療のダウンタイムはどのくらいですか？

脱脂手術の場合、ダウンタイムは1～2週間程度です。施術後2～3日が腫れや内出血のピークであり、1週間ほどで落ち着いてきます。むくみ感はその後も続くことがありますが、1ヶ月程経過するとほとんど落ち着きます。

切らないクマ取り治療もありますか？

切らずに目の下のクマを改善する方法として、ヒアルロン酸注入治療、ベビーコラーゲン注入治療、レーザー治療、エレクトロポレーション治療、高周波による照射治療、超音波による照射治療（HIFU）などが挙げられます。
クマの種類によって適する施術が異なりますので、自分にはどの施術が合うのか医師に相談しましょう。

片方だけクマがある場合でも治療は受けられますか？

クマが片方だけある場合でも、治療を受けることは可能です。むしろ人の顔は左右対称になっていないことが多く、左右対称にクマができているケースは少ないです。
顔のバランスを見ながらその方のお顔に合わせて施術を行っていきますので、まずはカウンセリングでご相談ください。