ヒアルロン酸豊胸とは?効果やメリット・デメリットを詳しく紹介

この記事の監修者
尾崎 峰
紀尾井町プラザクリニック 医師

杏林大学医学部形成外科・美容外科教授 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

ヒアルロン酸豊胸とは?|紀尾井町プラザクリニック

「胸を大きくしたいけれど、手術には抵抗がある」
そんな方におすすめのヒアルロン酸豊胸。

ダウンタイムが少なく、気軽にバストアップができると人気を集めています。
しかし、

効果はどのくらい続くのか?
ヒアルロン酸豊胸にデメリットはないのか?

など、デメリットが気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ヒアルロン酸豊胸の効果やメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
ヒアルロン酸豊胸をお考えの方は、ぜひ本記事をご参考にしてください。

ヒアルロン酸豊胸とは

ヒアルロン酸豊胸とは、ヒアルロン酸を注入することで、手軽にバストアップができる豊胸術です。
ヒアルロン酸は直径2㎜ほどのカニューレという細い管で注入していきます。
管を刺す部分に小さな傷ができますが、主に乳房下溝と呼ばれる乳房下のしわを利用して注入するため、目立ちにくいとされています。
メスなどを使う手術に抵抗がある、もっと気軽にバストアップがしたい、ダウンタイムが短い施術がいい、という方にはヒアルロン酸豊胸をおすすめします。
また、谷間が欲しい方や左右差を解消したい方など、部分的にバストアップしたい方にもおすすめです。
豊胸術には他にも脂肪を注入する方法やインプラントバッグというシリコンなどでできた豊胸用のバッグを挿入する方法がありますが、これらの方法はダウンタイムが長く、傷痕や腫れが目立たなくなるまでに数ヵ月~1年程度かかると言われています。
一方、ヒアルロン酸豊胸は注入後数日は圧迫しないように気を付けるなどの対応が必要となりますが、日常生活で大きな制限等はなく、傷痕も小さく目立たないため、ダウンタイムが短いという点で初めての方でも受けやすい豊胸術といえます。

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注入するヒアルロン酸について

注入するヒアルロン酸はもともと身体にある成分です。
肌の保湿や関節のクッションとしての役割を持っており、比較的安全に治療を行うことができます。
しかし、人の体にはヒアルロン酸を生成したり分解したりを繰り返す機能があるため、注入したヒアルロン酸は一定期間で分解されてしまいます。
種類にもよりますが、持続期間は1〜2年程度で、時間をかけてゆっくりと身体に吸収されていきます。
そのため、バストのサイズや形をキープするためには、継続して注入していく必要があります。
また、ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという酵素で溶かすこともできます。万が一しこりができたりトラブルが起こった際は、溶かして除去することも可能です。

ヒアルロン酸豊胸での注入量・注入部位

ヒアルロン酸豊胸をしたい女性
注入量はご希望の胸のサイズや体系などによっても異なりますが、目安としては片胸あたり50cc程度注入することで、1カップ程度のサイズアップが期待できます。
注入量が多いと、吸収よりも早く厚い被膜がヒアルロン酸を包み込み、しこりなどができるリスクが高まるため、多くても片胸あたり一度の施術で50〜100cc程度の注入が良いといわれています。
注入部位は、基本的に乳腺の下です。
ボリュームアップしたい部位がある場合、その部位を中心に注入することで、部分的なバストアップも期待できます。
理想とするバストサイズや形などを担当医師と話し合い、適切な注入量や注入部位を決定します。

ヒアルロン酸豊胸のメリット

次にヒアルロン酸豊胸で期待できるメリットについて、3つご紹介していきます。

気軽にバストアップが出来る

施術は30分〜1時間程度と短時間で終了します。
お仕事帰りや週末などに、気軽に施術を受けることができます。
注入箇所の穴も2㎜程度と目立たないためダウンタイムが短く、他の豊胸法に比べると手軽に受けることができます。

自然にバストアップできる

ヒアルロン酸豊胸は、全体的なサイズアップはもちろん、注入量や注入部位を細かく決めることが可能です。
乳房でも内側が足りないケースや外側が足りないケースなどがありますが、シリコンバックでは調整はできませんが、ヒアルロン酸の場合は入れる部位を好きなように変えることができます。
注入量や注入部位を変えることで、自然な形やサイズに豊胸することが可能です。
ただ、ご自身の乳房の容積に対して過剰に多量のヒアルロン酸を入れると、硬くて触り心地も悪くなってしまう可能性があります。
医師と相談し、適切な量を注入するようにしましょう。

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施術後の痛み・ダウンタイムが少ない

施術後のダウンタイムは、個人差がありますが約1~2週間程度です。翌日からシャワーも可能です。
腫れと軽い痛みが生じる場合がありますが、だいたい1週間程度で落ち着きます。
また、内出血や赤みが生じることもありますが、これらも1~2週間程度でおさまります。

ヒアルロン酸豊胸のデメリット

ヒアルロン酸注射のデメリット
一方で、デメリットもいくつか存在します。それぞれについて詳しく解説していきます。

大きなサイズアップは見込めない

ヒアルロン酸豊胸の場合、注入量や注入部位の自由度はありますが、一度で安全にバストアップする量は、最大で1~2カップ程度です。
注入量が多すぎると、しこりになったり感染のリスクが高まるため、大きなバストアップを望む方には不向きといえるでしょう。
一度の治療で大幅なサイズアップを望む方は、インプラントバッグなどの豊胸術のほうが適しています。
どのくらい大きくしたいかなどの希望は、事前に医師にしっかりと伝えましょう。

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効果の持続性に限界がある

注入したヒアルロン酸は、時間をかけてゆっくりと体内に吸収されていきます。
一般的に効果の持続期間は1~2年と言われていますが、これは完全になくなるまでの期間であり、少しづつ小さくなっていく、という点に注意しましょう。
ヒアルロン酸が体内で吸収されるスピードは体質によっても異なりますので、人によってはもっと早くサイズダウンしたと感じてしまうことがあります。
そのため、大きさや形をキープするためには繰り返し注入していく必要があります。

感触が固くなる場合がある

使用するヒアルロン酸製剤の種類にもよりますが、術後は一時的に感触が固くなる場合があります。
2週間程度で柔らかくなりますが、人によっては1ヵ月ほどかかることもあります。
また、もともとのバストのサイズに対して多すぎる量のヒアルロン酸を一度に注入した場合はしこりが起きやすく、感触も硬く、不自然になってしまうことがあります。
自然で柔らかい感触にするためには、細かく分散してヒアルロン酸を注入すると良いといわれています。
注入量や注入部位などを事前に医師としっかり話し合いましょう。

ヒアルロン酸豊胸の注意点

ヒアルロン酸豊胸の注意点|紀尾井町プラザクリニック
手軽に受けることができるヒアルロン酸豊胸ですが、注入量によってはしこりになったり、まれではありますが感染症が起きる恐れもあります。
このような注意点について、解説していきます。

しこりができるリスクがある

しこりは、ヒアルロン酸の塊を体が異物と認識し、膜(カプセル)を作ってしまうことで発生します。
カプセルに包まれたヒアルロン酸は吸収されず、長時間その状態が続くと、カプセルが厚くなり石灰化することもあります。
これにより、硬いしこりとなってしまいます。
こうした副作用は大きな塊状に注入が行われていたり、薬剤の品質が悪かったりすることにより起こります。
そのため、経験ある医師のいる信頼できるクリニックで施術を受けることが大切です。
また、施術前のカウンセリングでどのようなヒアルロン酸を使用しているかを必ず確認しましょう。

感染のリスク

そうそう起こりませんが、施術中や施術後に細菌がヒアルロン酸の周囲で炎症を起こしてしまう場合があります。
感染してしまった場合は、赤く腫れ痛みが生じ、抗生剤の点滴や内服などといった対応が必要となります。
万が一術後に何らかの違和感や症状が現れた場合も、アフターケアをしっかり行ってくれるクリニックを選ぶと安心です。

アレルギーのリスク

ヒアルロン酸自体にアレルギーが出ることはほぼないですが、体質によってはヒアルロン酸製剤に含まれている添加物にアレルギー反応が生じる場合があります。
アレルギーが起こった場合は、注入した部位が赤くなり腫れたり、場合によっては痛みが現れることもあります。
このような症状が生じた際はヒアルロン酸を溶解したり、場合によっては抗炎症薬を投与するなどの処置が必要となるため、ただちに施術を受けたクリニックや医療機関を受診してください。

ヒアルロン酸豊胸の施術の流れ

診察、カウンセリング
お支払い
 施術当日のお支払いや予約金のお支払が必要な場合など、クリニックによって異なります。
デザイン
注入部位にマーキング用のペンで印をつけていきます。
デザインは仕上がりにつながる重要な部分のため、医師にきちんと希望を伝えましょう。
手術
30分~1時間程度 
場合によっては、リカバリー
局所麻酔の場合はすぐに帰ることができますが、静脈麻酔の場合は麻酔が冷めるまで30分~1時間程度お休みいただいてから帰宅していただきます。

ヒアルロン酸豊胸|術後のアフターケア

ヒアルロン酸豊胸術後のアフターケア|紀尾井町プラザクリニック
次に、ヒアルロン酸豊胸後のアフターケアについて解説していきます。

術後当日〜3日後

施術後は、麻酔が切れるに従ってヒアルロン酸を注入するための管を刺した部分と注入したエリア全体に痛みが生じてきます。
痛みの程度としては筋肉痛のようなズキズキした痛みとよく表現され、特に腕を動かした際などに感じやすいです。
3日後くらいまで痛むことがありますが、痛み止めを内服すると和らぐため、痛い場合は我慢せず内服しましょう。
また、3日程度は注入したヒアルロン酸がまだ安定していないため、なるべく胸には触らないようにしましょう。
体を洗うときは泡で優しく洗い、下着はブラトップのキャミソールや楽な下着を着用するようにしてください。

術後4日後~1週間後

この頃になると痛みはほとんどなくなり、術後1週間ほどすると腫れやむくみも落ち着くでしょう。
クリニックによっては、1週間後に抜糸が必要なケースもあります。

1週間~1ヵ月後

1週間ほど経つと、注入したヒアルロン酸が馴染んできます。
内出血ができてしまった場合は、1~2週間で消失するでしょう。
特に制限はありませんが、激しい運動は手術後2週間経過するまでは控えたほうが無難です。
下着も普通のものを着用していただいて問題ありません。
しかし、うつ伏せ寝はしないようにした方が良いでしょう。

1ヵ月後~3ヵ月後

生活の制限は特になく、矯正力の強い下着を着用しても大丈夫です。
ヒアルロン酸を注入するための管を刺した部分に小さな傷ができますが、通常2~3ヵ月で傷跡は目立たなくなります。

ヒアルロン酸豊胸のよくある質問

ヒアルロン酸豊胸のよくある質問

ヒアルロン酸豊胸は乳腺よりも下の部分に行われるため、乳腺の働きに影響はなく、基本的に授乳に問題が生じることはありません。
施術直後から1週間ほどは、腫れなどにより硬い状態が続きます。その後ヒアルロン酸が馴染んでいき、2〜3週間経過すると柔らかくなります。
一般的な効果の持続期間は1〜2年といわれているため、ボリュームや形をキープしたい場合は継続して施術を受けることをおすすめします。
施術後は下着の着用など、圧迫しないように注意が必要です。1週間後から通常の下着で問題ありませんが、矯正力の強いものは手術後1ヵ月経ってから使用するようにしましょう。
また、うつ伏せで寝たり、マッサージや胸を揺さぶるようなことは1ヵ月程度は控えたほうが無難です。

まとめ

ヒアルロン酸注射まとめ|紀尾井町プラザクリニック
手軽に受けやすいプチ整形の代表であるヒアルロン酸注入。
豊胸術においてもダウンタイムがほとんどなく、すぐにバストアップができる方法として人気です。
しかし、術後一時的に感触が固くなったり、しこりができる可能性があるなどのデメリットも存在します。
それらの内容についても理解し納得した上で、技術力のある医師の在籍する信頼できるクリニックで施術を受けることをおすすめします。

紀尾井町プラザクリニックでは、Q-MED社のマクロレーンVRF30というヒアルロン酸を使用した豊胸術を行っています。
大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医が、あなたに合った最適な治療方法をご提案させていただきます。

日本形成外科学会認定形成外科専門医によるカウンセリングは無料となっており、どなたでもお気軽にご相談いただくことができます。信頼できる医師のもとヒアルロン酸豊胸を受けられるクリニックをお探しの方は、まずは一度お気軽にご相談ください。