糸リフトのダウンタイムの期間と症状は?最小限に抑えるコツも紹介

この記事の監修者
尾崎 峰
紀尾井町プラザクリニック 医師

杏林大学医学部形成外科・美容外科教授 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

糸リフトのダウンタイムの期間と症状|紀尾井町プラザクリニック

切らないフェイスリフトとも呼ばれ、

✔️切る手術に比べてダウンタイムが短く
✔️リフトアップ効果が期待できる

と人気を集めている糸リフト。

「糸リフトを受けてみたいけどダウンタイムが気になる」
「ダウンタイムを最小限にしたい」

など、施術後の状態について不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、糸リフトのダウンタイムの期間とその症状について解説し、ダウンタイムを最小限に抑えるコツについてもご紹介していきます。
糸リフトにご興味のある方は、ぜひこの記事を参考に、施術を検討してみてください。

糸リフトでダウンタイムが生じる理由

糸リフトは、たるみ・小じわ等が気になる部位に医療用の特殊な糸(スレッド)を挿入し、皮下組織を引き上げ、たるみ・小じわを改善するリフトアップ治療です。
糸にはコーンやコグと呼ばれるとげのようなものが付いており、それが皮下組織に引っかかることでたるみを持ち上げることができます。
施術は特殊糸が装着された針を皮下組織に挿入して、糸を皮下組織に残しつつ、針を抜き去るという方法で行います。
針や糸を使用するため、施術後にはダウンタイムが生じます。
基本的にメスを使用しないことからほかの施術と比べるとダウンタイムは短い傾向にありますが、使用する糸や肌の状態、挿入部位によってダウンタイムの症状には個人差があります。
人によってはまったく何も生じなかった、という方もいれば、逆に腫れや内出血が出てしまった、という方もいらっしゃいます。

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糸リフトによるダウンタイム期間

糸リフトによるダウンタイム期間|紀尾井町プラザクリニック
糸リフトによるダウンタイム期間は、手術直後から1週間程度です。
以下では、ダウンタイムの期間とその主な症状について詳しくご紹介していきます。

治療直後~当日
糸リフトの施術直後は、麻酔の影響によって腫れが生じるため、やや話しにくい状態となります。
また、麻酔の量が多くなると腫れは強くなるため、場合によっては周辺の筋肉が動かしにくいと感じることもあります。
施術直後は麻酔が効いていますが、数時間経つと麻酔が切れて痛みが出てくる可能性があります。
痛みが強い場合は、クリニックで処方された痛み止めを内服しましょう。
また、施術当日は糸を挿入した箇所に保護テープを貼ることになるため、周囲から見るとやや分かりやすい状態となります。
治療翌日~1週間
治療をした翌日には腫れも落ち着き、大きな問題がなければ普段通りに過ごすことができます。
一方で、顔を動かすと違和感を覚えたり、皮膚を表面から触ると挿入した糸によりちくっとした痛みを感じることもあります。
1週間以降
施術をして1週間程度経過する頃には、腫れやむくみなどの症状も落ち着き、効果を実感しやすくなります。違和感や痛みもこの頃から気にならなくなるでしょう。
糸リフトの挿入部位にかさぶたができている場合は自然とはがれ始め、施術後2週間が経過する頃には目立たなくなっている場合がほとんどです。
施術後1ヵ月程度
糸の周囲にコラーゲンが生成され、改めてリフトアップ効果を実感できるようになります。

ダウンタイム中の主な症状

糸リフトダウンタイム中の主な症状|紀尾井町プラザクリニック
次に、糸リフトのダウンタイム中の主な症状について、解説していきます。

痛み

糸リフトの施術後は、口を開けたり、糸を入れた部分に触るとチクチクした痛みを感じることがあります。
通常は1~2週間で自然に改善します。
クリニックによっては痛み止めを処方する場合もあるので、痛みが心配な方は処方してもらえるかを事前に確認しましょう。

腫れ・むくみ

ダウンタイム中の腫れは、麻酔液によるものが主となり、手術直後から翌日にかけて最も強くなります。
腫れは、冷却パックなどを使用して冷やすことで軽減が可能です。
他に軽度の赤み・むくみが生じる場合もありますが、多くの場合、数日~1週間程度で自然に引いていきます。
腫れがなかなか引かない場合や、腫れが強くなる場合は早めにクリニックで診察を受けましょう。

内出血

内出血は、皮膚の内側で、毛細血管などから出血することによって起こります。
糸リフトの施術後は内出血が起こる場合がありますが、通常1~2週間で目立たなくなります。
内出血ははじめ青たんのような色ですが、その後徐々に黄色くなり、自然に消失します。
もし内出血が起こってしまった場合は、コンシーラーやファンデーション、マスクなどで隠すことが可能です。
ごくまれに血腫と呼ばれる、血の溜まりが生じることがあります。

肌が引っ張られるような違和感

糸リフトは、皮膚の下に糸を挿入して皮下組織を持ち上げる施術のため、施術後しばらくは表情を動かしたり、口を大きく開いた際に違和感を感じることがあります。
一般的には、糸がなじむまでの1~2週間程度で自然に落ち着きます。
それ以降も違和感や痛みが続く場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。

肌の凹凸感

糸リフトの施術後は、肌に凹凸が生じる場合があります。
通常は時間の経過とともに肌になじみ、1週間で通常の状態に戻ることがほとんどです。
まれに、アレルギーによって炎症が起こって肌に凹凸ができるケースもあるため注意が必要です。
もし1ヵ月を経過しても凹凸が改善されない場合は、一度クリニックに相談しましょう。

糸リフトのダウンタイムを最小限に抑えるために

糸リフトのダウンタイムを最小限に抑えるために|紀尾井町プラザクリニック
糸リフトのダウンタイムを最小限に抑えるためには、施術後の過ごし方と対策が重要です。
ここでは、糸リフトのダウンタイムを最小限に抑えるための方法について、ご紹介していきます。

顔に触れない

糸リフトの施術後は、こすったり触ったりすると痛みが出やすいため、顔には極力触らないようにしましょう。
メイクは落としやすいようナチュラルメイクに抑え、クレンジングはオイルやクリームなど力を入れずに落とせるものを選ぶのがおすすめです。
スキンケアをするときも、強くパッティングせず、優しく触れるようにしましょう。
また、糸リフトの施術後、糸が皮下組織に定着するまでには1~2ヵ月ほどかかると言われています。
そのため、施術後は最低でも1ヵ月間はハイフやマッサージなどの施術を行うことができません。
糸が定着していない状態でこれらを行ってしまうと、施術部位が炎症を起こしたり痛みが生じるおそれがあります。

口を大きく動かさない

糸リフト後は、口が大きく開かなかったり、笑いづらくなることがあります。
しっかりと効果が出ているということでもありますが、無理に動かそうとすると痛みが出る可能性があるため、注意が必要です。
また、無理に口を開けてしまうと皮膚の中で引っかかっているコグ(とげ)が外れてしまい、糸リフトの効果が少なくなってしまう可能性があります。
口を大きく開けて笑うのを控えたり、大きく口を開けないと食べられないものや硬い食べ物はなるべく避けるようにするとよいでしょう。

飲酒・喫煙は控える

糸リフトの施術後1週間は、飲酒・喫煙を控えましょう。
アルコールには血流を促進し、体温を高める作用があるため、内出血や腫れ、赤みなどの症状を悪化させる可能性があります。
喫煙は体表の血行や酸素運搬能を減弱させるため術後の傷を治す働きが悪くなる可能性があります。

激しい運動・サウナ・ヨガは避ける

施術直後は激しい運動を控え、安静に過ごしましょう。
入浴はシャワーのみで、サウナや長風呂は控えましょう。
飲酒と同様に入浴や運動によって血流が促進されると、痛みが出たり炎症が発生しやすくなってしまいます。
軽く体を動かす程度であれば問題ないですが、腫れや痛みが続いている間は運動は避けた方が良いでしょう。
糸リフトのダウンタイム中は運動は控える|紀尾井町プラザクリニック

出てきた腫れ・痛みを抑える方法は?

できるだけ気を付けていても、腫れや赤み、内出血が出てしまうことがあります。
腫れや痛みがある場合は、冷やすことで症状を軽減することができます。
冷やす場合は、自宅にある保冷剤を清潔なガーゼやラップで包んで使用しましょう。
冷やしすぎは傷の治りを遅くしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
痛みが強い場合は、患部を冷やすのと同時にクリニックが処方する痛み止めを服用するようにしてください。
また、頭を高くして寝ることでむくみをおさえる効果が期待できます。
腫れや痛みがひどくなった場合や、その他気になる症状が出てきた場合は早めにクリニックへ相談しましょう。

失敗を避けるためにもクリニック選びは重要

カウンセリングの充実度

糸リフトでの失敗事例の多くは、医師とのコミュニケーション不足が原因です。
糸リフトの種類は非常に多く、その方のたるみの程度や皮膚の状態に適した糸と本数を選択することが重要となってきます。
カウンセリングでは、自分の希望する仕上がりのイメージをしっかりと医師に伝えましょう。
その際、不安や不明点も全て質問して、納得できてから施術を受けることが大切です。
デメリットや後遺症のリスクなどについてもきちんと確認し、しっかりと丁寧なカウンセリングを行ってくれるクリニックを選びましょう。
また、医師との相性も重要なポイントとなります。
カウンセリングを受けて、コミュニケーションが取りやすいか、安心して任せられる医師かをしっかりと見極めましょう。

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アフターケアの体制

糸リフトは比較的ダウンタイムが少ない施術ですが、万が一施術後に何らかのトラブルが生じた場合に備えて、アフターケアの体制が整っているクリニックを選ぶと安心です。
カウンセリングの際にアフターケアについても確認しましょう。

糸リフトの症例写真

糸リフトの症例写真|紀尾井町プラザクリニック

治療内容 ミントリフト6本
(柔らかく柔軟性のあるリフティング用スレッドを肌に挿入し、たるみを引き上げる施術です。
治療期間・回数 1回
費用 ミントリフトⅡ mini S FLEX 33,000円 /1本(税込価格・自由診療)
リスク・副作用 発赤、かゆみ、疼痛、内出血
異物への感度が高い、またはインプラントや器具材料
(特にプラスチックや生体材料)へのアレルギーが知られている、または疑われる患者様への注入は推奨されません。

まとめ

この記事では、糸リフトのダウンタイムの期間と症状、最小限に抑えるためのコツについて解説しました。
糸リフトはダウンタイムが短い施術のため、症状が出ても生活に大きな影響はない場合が多いです。
もし腫れや痛みがあっても、1~2週間もすれば症状は落ち着き、糸リフトの効果を実感できるようになるでしょう。
しかし、ダウンタイムの症状には個人差があるため、なるべくダウンタイムを短くしたい方は施術後の過ごし方・対策に配慮し、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
紀尾井町プラザクリニックでは、2種類の糸リフトを使い分けて、その方のお肌の状態や症状に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。
大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医が、最適な治療方法をご提案させていただきます。
専門医によるカウンセリングは無料となっており、どなたでもお気軽にご相談いただくことができます。信頼できる医師のもと糸リフトの施術を受けられるクリニックをお探しの方は、まずは一度ご相談ください。