なかなか落ちない頑固な脂肪
ダイエットの限界を感じていた
短期間で確実に痩せたい
などの問題を解決してくれる脂肪吸引。
脂肪がつきやすい顔や二の腕、お腹、太ももなどの部分痩せを確実に実現し、見た目が大きく変わることから数ある痩身治療の中でも人気の高い施術です。
その一方で、デメリットも存在するのが脂肪吸引です。
脂肪吸引にはダウンタイムが必ずあり、傷跡が目立ちやすいというデメリットもあります。
今後、脂肪吸引施術をご検討される際は事前にメリットだけでなく、懸念材料となるデメリットについても知っておくことが大切です。
今回の記事では、脂肪吸引のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
目次
脂肪吸引とは？
そもそも脂肪は、一つの塊ではなく、小さな脂肪細胞が集まって形成されています。
ひとつひとつの脂肪細胞が肥大することで太くなり、小さくなれば痩せていきます。
つまり、ダイエットで痩せるメカニズムはこの部分にあるのです。
次に、脂肪吸引について解説していきます。
脂肪吸引とダイエットの違い
脂肪吸引とダイエットの違いは、「脂肪細胞」の母数の違いにあります。
ダイエットで痩せるのは脂肪細胞が小さくなった状態であり、細胞の母数は変わりません。
そのため一度細くなっても、その後の生活習慣が戻れば脂肪細胞が大きくなります。
一方、脂肪吸引では、皮下脂肪を取り除くため脂肪細胞が減ります。
術後にそれぞれの脂肪細胞が大きくなったとしても、術前よりも太りにくい状態となります。
脂肪吸引はこんな人におすすめ
・全体的には太ってないが、部分的に太い方
・皮下脂肪が多い方
・運動が苦手な方
・顔に脂肪がつきやすい方
・二重あごで悩んでいる方
・リバウンドを何度も繰り返している方
・短期間で痩せたい方
脂肪吸引ができる部位
脂肪吸引は全身の脂肪に対して適応するイメージがあるかもしれませんが、
「内臓脂肪」
「脊髄や神経などが多く通っている部位」
「脂肪が少なくほとんど効果が見込めない部位」
「脂肪吸引すると見た目の美しさを損なう可能性がある部位」
が適応しない部分となります。
以下が適応部位になります。
クリニックによっては施術可能部位が異なる場合があるため、事前に確認しましょう。
顔回り
顔回りの脂肪吸引は頬とあご下の2箇所から吸引ができ、見た目の印象が大きく変わります。
頬やあご下に脂肪が多く付いていると顔全体が膨張し見えたり二重あごになってしまいます。
顔回りの脂肪吸引をすることで頬のボリュームを減らしスッキリさせることや輪郭をシャープな印象に変えることが可能です。
お顔の脂肪吸引手術で失敗しないための知識と、リスク回避方法を写真と図で解説
腕回り
腕回りの脂肪吸引では、二の腕から吸引ができます。
二の腕はファッションを楽しむ上では気になる部位ですが、セルフケアのみでは短期的に細くすることは難しい部分です。
お腹周り
腹部の脂肪吸引は、上腹部・下腹部・側腹部の3箇所から吸引ができます。
脂肪の付き方には個人差があるため、ご自身の要望や体型に合わせた施術が可能です。
腹部は他の部位よりも面積が広くシルエットが目立ちやすい部分であるため、全体のバランスを考慮して吸引することが重要です。
背中、腰回り
背中の脂肪は水着やドレスを着るときに気になってしまう人は多い部分です。
背中の脂肪は痩せていても、姿勢が悪かったりブラジャーのサイズがあっていなかったりすると脂肪がついてしまうことがあります。
無理なダイエットをせず美しい背中になりたい方には脂肪吸引がおすすめです。
腰の脂肪は、一度付いてしまうとなかなか自力では落としにくい部分です。
腰の脂肪吸引は、美しいくびれラインをデザインするのに効果的です。
太もも、臀部
太ももの脂肪吸引は、内側部分と外側部分から吸引することができます。
太ももは冷えやすく脂肪が溜まりやすい部分であり、太もものラインは服装選びにも影響するため、気にされる方が多い部位です。
お尻やウエストなど周囲の部位とのバランスを見ながら吸引することが大切です。
下半身（膝、ふくらはぎ、足首）
膝の脂肪は、正面から見た膝の内側と膝上に脂肪やたるみが意外と目立ちやすい部分です。
膝の上に脂肪がつくと脚全体が太く見えてしまいます。
しっかり吸引することで、膝回りもスッキリし、ストレートなラインと、足長効果も期待できます。
ふくらはぎは皮下脂肪よりも筋肉が多いため、ふくらはぎの脂肪吸引は皮下脂肪が多い人に向いています。
太い原因が筋肉の場合もあるため、カウンセリング時に確認するようにしましょう。
足首が太いと足全体が寸胴に見えてしまいます。
足首から吸引できる脂肪の量は少ない部位ですが、少量でもしっかり脂肪吸引することで見た目の印象は大きく変わります。
脂肪吸引のメリット
短期間で確実な効果が得られる
太ってしまう原因は、食べ過ぎや運動不足などによる脂肪細胞が肥大化することです。
運動をすることで脂肪が燃焼されて細胞も小さくなりますが、内臓脂肪と違い、皮下脂肪の細胞は小さくするのが難しく時間を要するとされています。
また、小さくなったとしても運動不足や食べ過ぎによって元に戻ってしまう可能性があります。
一方、脂肪吸引では脂肪細胞そのものを取り除くため、脂肪細胞の数は元に戻ることはありません。
またダイエットでは脂肪を減らすのに時間がかかりますが、脂肪吸引であれば一度の施術で効果を実感しやすく、確実に脂肪を減らすことができるといえます。
運動や食事制限がいらない
脂肪吸引をする事で脂肪細胞そのものの数を減らすため、過度な運動や極端な食事制限をする必要が無くなります。
リバウンドしにくくなる
ダイエットの場合は脂肪細胞の数は変わらず、脂肪細胞自体が小さくなることでやせるため、運動不足などによって再び脂肪細胞が大きくなってしまう可能性があります。
しかし、脂肪吸引では脂肪細胞自体を減らすことができるので、体内に残っている脂肪細胞が大きくなることはあっても、数が増えることはありません。
仮に脂肪細胞が大きくなったとしても脂肪吸引前と同じくらいに戻ってしまう可能性は低いので、長期的に体型をキープしやすくなるでしょう。
脂肪吸引のデメリット
費用が高い
他の痩身施術と比べ脂肪吸引は比較的費用が高くなっており、部位によって変動するものの一部位あたりの相場は20〜30万円程度とされています。
一度の脂肪吸引で数十万単位での出費が必要となると、金銭的なハードルを感じるのではないでしょうか。
費用が高くなる理由としては、他の治療と比べて脂肪吸引は大がかりな手術であり、治療の準備や手術時間が多くかかります。
さらに術後にはさまざまなケアが必要になるためです。
これらのことから脂肪吸引の費用は、他の瘦身治療と比較するとどうしても高額になってしまうため、価格重視の人にとってはデメリットになり得るとも言えるでしょう。
ダウンタイムがある
脂肪吸引のダウンタイムの長さは、部位によって異なります。
最低でも手術から抜糸（1週間程）までは安静に過ごす必要があります。
脂肪吸引直後から1週間目はむくみ・腫れ・痛みの症状が出現し、2週間目はかゆみや皮膚が硬くなる（拘縮）症状が現れます。
早い方で約1ヵ月程で脂肪吸引した部分がスッキリしてきます。
| 痛み | 内出血 | むくみ | 拘縮 | |
| 症状 | ・ひどい筋肉痛のような痛み
・痛みを感じやすい部分：太もも、お腹、顔、二の腕 |
・手術後は脂肪吸引部に出現し、その後徐々に下の方へ移動していく
|
・脂肪細胞を吸引した部分にできたスペースに麻酔液や血液・リンパ液などが溜まってしまう
・重力の影響により下半身は広範囲に現れやすい |
・脂肪吸引後、吸引箇所の皮膚表面が凸凹したり、硬くなったり、動かした時につっぱったような感じになる |
| 期間 | ・術後2〜3日がピークです。
違和感も1〜2週間程でほぼ消失していきます。 |
・術後4〜5日がピークです。
完全に内出血が消失するまでに約1ヵ月程かかります。 |
・術後1週間前後がピークです。 ・1ヵ月程で気にならなくなっていきます。 |
・術後1～2週間後から出現します。
3～6ヵ月程で気にならなくなります。 |
想定外のリスクがある
期待した結果を得られない、あるいは予期しない結果をもたらす可能性があります。
ここでいう想定外の結果には以下のようなことが挙げられます。
・理想とした仕上がりにならなかった
・術後数ヵ月経過しても吸引部分がボコボコとした状態のままになっている
・身体全体のバランスが不自然な仕上がりになった
・お尻が垂れてしまったりへこみが出てしまった
・脂肪吸引後、身体に左右差がでてしまった
想定外の結果になる原因には、本人の体質もありますが、担当する医師の技術や知識不足なども挙げられます。
人の身体には元々左右差があり、脂肪の付き方・骨格など、一人ひとり異なります。
施術前のカウンセリングやシミュレーションで患者様ごとに脂肪の付き方や、施術時の脂肪層・吸引量の見極めなどが不十分であったり、吸引技術が未熟な医師が行うことによって失敗のリスクが高まります。
脂肪吸引を行う場合は、できるだけ高度な技術を持ち、沢山の症例を持つ医師に依頼するようにしましょう。
死亡事故のリスクがある
脂肪吸引では、死亡リスクも挙げられます。
技術の進歩により、美容外科領域での医療事故は年々減少しており、脂肪吸引による合併症の頻度自体は非常に低く、死亡率に関しても0.02%以下となっております。
具体的な脂肪吸引による死亡事故の原因として以下のようなことが挙げられます。
・腹腔内臓器損傷
・肺塞栓
・脂肪塞栓
・リドカイン中毒
・感染（壊死性筋膜炎）などが報告されています。
このうち、腹腔内蔵器損傷に関しては、術前にヘルニアや腹部手術歴の見落としや医師の技術不足が原因とされています。
また、注意が必要なのは深部静脈血栓症、肺塞栓症（エコノミークラス症候群）、脂肪塞栓症といった合併症です。
肺塞栓症に関しては、脂肪吸引特有の合併症ではなく、全身麻酔や鎮静麻酔を行なうすべての手術で共通する合併症となります。
死亡リスクはかなり低いですが、徹底した安全管理・合併症への十分な対策・知識や技術が高い医師を兼ね備えているクリニックを選ぶことが大切になってきます。
信頼できるクリニックを選ぶ基準
スタッフの対応に信頼できる
医師の人柄やスタッフの対応、クリニックの雰囲気などはカウンセリングに行くことでわかります。
医師の診察が5分足らずで終わり、十分なコミュニケーションが取れなかったというケースもよくあります。
その状態のまま施術に進むと、仕上がりのイメージに相違が出たり、術後の対応に不信感が募ったりすることがあります。
カウンセリングに行く際は、医師の技術だけでなく、人柄や話した時の雰囲気も含めて「ご自身がその医師を信頼できるかどうか」を重視しましょう。
施術に対する説明が丁寧であり、触診をした上で適切な提案をしてくれる医師がベストです。
また、施術を行うのは医師ですが、術後の処置や見積もりの作成、メール、電話などを担当するのはスタッフです。
スタッフの対応に不信感が募ると、後々トラブルに繋がる可能性があります。
医師の技術や人柄はもちろん、スタッフ対応が誠実に感じるクリニックなら、安心して脂肪吸引を受けられるでしょう。
術後のアフターケアが整っている
美容外科手術には術後のダウンタイムがあります。
ダウンタイム中のアフターケアを適切に行わなければ、仕上がりに影響を及ぼす可能性やダウンタイムが長引く可能性もあります。
適切なケアを受けることで、手術後の不快な症状を軽減できます。
術後の過ごし方や注意事項、ケア方法などの無料相談や、医師による経過観察を行っているクリニックを選ぶと良いでしょう。
施術の金額が妥当
残念なことにホームページに掲載のないメニューが追加され総額が高くなっていたり、不要なオプションや施術を提案するカウンセラーも存在するようです。
評判が良いクリニックは、料金がわかりやすいという特徴があります。
紀尾井町プラザクリニックの場合、脂肪吸引の料金は「部位＋手技料＋麻酔代+処方代（税込）」で構成されており、初めての方でもわかりやすい料金体系となります。
脂肪吸引のよくある質問
一方、脂肪吸引の場合は、術後は多少の体重変化が期待できます。しかし体重に劇的な変化がないのは、脂肪が水よりも軽いため体重に変化が現れにくいと考えられます。
脂肪吸引は、見た目の変化に現れます。
また、体脂肪率の変化についても、除去できるのは皮下脂肪だけであるため体脂肪率には影響しません。
まとめ
脂肪吸引は短期間で確実に効果が出る施術であり、リバウンドの心配がないためダイエットに苦戦している人や脂肪が気になる人などにおすすめの方法です。
しかし、医師の技術や経験によって仕上がりに差が出ることや、ダウンタイムが長くなりやすいといった注意点があります。
施術をご検討されている場合は、
「信頼できるクリニックなのか」
「術後のアフターケアが整っているのか」
「無理な勧誘などがないか」
などカウンセリング時に確認し、術後の経過を考慮してからスケジュールを組みましょう。
自分にとって信頼できるクリニックで施術を受けるのがおすすめです。
紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医が、カウンセリングから手術まで担当し、1人ひとりの骨格やご希望にあわせて施術のご提案をさせていただきます。まずはお気軽に無料カウンセリングにてお問い合わせください。
アクセス
- 地下鉄有楽町線：麹町駅（2番出口）から徒歩2分
- 地下鉄半蔵門線：永田町駅から徒歩6分
- 地下鉄丸の内線・銀座線：赤坂見附駅から徒歩8分
