ダーマペンはニキビ跡に効果的?治療できるニキビ跡の種類や治療の回数・期間を解説

この記事の監修者
松岡伯
紀尾井町プラザクリニック 医師

日本形成外科学会認定形成外科専門医

ダーマペンはニキビ跡に効果的?|紀尾井町プラザクリニック

ダーマペンとは、超極細の針で肌表面に穴をあけ、創傷治癒を促すことで毛穴の開きやニキビ跡といった肌トラブルを改善する施術です。

ニキビ跡にも効果が期待できますが、ネットで調べると「ニキビ跡には効果がない」などという口コミもあり、本当に効果があるのか、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ダーマペンで治療できるニキビ跡の種類や治療の回数・期間について解説し、ダーマペンは本当にニキビ跡に効果的なのか、検証していきます。
ダーマペンにご興味のある方や、施術を検討されている方は、ぜひ本記事をご参考にしてください。

ダーマペンで治療できるニキビ跡は3つ

ニキビ跡にもいくつか種類があり、ダーマペンが効果的なニキビ跡とそうでないものがあります。
ここでは、ダーマペンで治療できるニキビ跡についてご紹介していきます。

クレーター状のニキビ跡

クレーター状のニキビ跡は炎症や重症化したニキビが原因です。
アクネ菌の増殖により皮膚の組織が壊され、症状が進むと真皮層の組織も破壊されます。
ターンオーバーのない真皮層ではダメージが残るため、クレーターとして残ってしまいます。
ダーマペン治療は針が真皮まで届くため、真皮を刺激する事によりコラーゲンの生成が促され、肌が真皮からふっくらと再生します。

クレータータイプの種類|紀尾井町プラザクリニック

ふくらみのあるニキビ跡

ふくらみのあるケロイド状のニキビ跡は、クレーター状のニキビ跡と反対に、破壊された組織を修復するため、コラーゲン生成が過剰になることで発生します。
ダーマペン治療では肌の再生力を高めるため、このような状態のニキビ跡にも効果的です。

色素沈着したニキビ跡

通常、ニキビの炎症や紫外線などで増えたメラニン色素は肌のターンオーバーにより排出されます。
しかしニキビや加齢によりターンオーバーのサイクルが乱れることで、メラニン色素の増生の速度と排出される速度が乱れ、しみや色素沈着となって表出してしまいます。
ダーマペン治療では、肌細胞を刺激することでターンオーバーを正常サイクルに戻すため、色素沈着にも効果的と言えるでしょう。
一度での改善は難しいため、複数回の施術が必要となります。

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ダーマペンで悪化するニキビ跡とは?

ダーマペンで悪化するニキビ跡とは?|紀尾井町プラザクリニック
ダーマペンは毛穴再生・ニキビの悪化防止・ニキビ跡の改善などの効果が期待できますが、肌の状態によっては症状を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、以下のような場合はその部位を避けて施術を受けるか、炎症などが落ち着いた後に受けるようにしましょう。

炎症を起こしているニキビ跡

炎症を起こしているニキビ跡とは、皮膚がダメージを受けて赤みや腫れのある状態のことをいいます。
敏感な状態のため、刺激を与えることで炎症がより悪化したり色素沈着を起こす可能性があります。

膿が残っている・しこりがあるニキビ

膿の溜まったニキビをダーマペンで潰すことで、刺激によりニキビが悪化してしまう可能性があります。
また針先に付着した細菌がほかの肌に広がり、炎症を起こす可能性があります。

ダーマペンでニキビ跡が治るまでの期間

ダーマペンによるニキビ跡の改善には個人差が見られますが、一度の治療でニキビ跡が治るとは限りません。
本人がもともと持っている傷の治りの早さやニキビ跡の程度によって、必要な施術回数は異なります。
特にニキビ跡がクレーターやケロイド状になっている場合は、真皮までダメージが及んでいるため、根気よく治療を続ける必要があります。
また、早く治したいと焦って医師の指示した期間より短い期間で繰り返し施術を受けると、かえって症状が悪化してしまう場合があります。
期間をあけずに繰り返し施術を行うと、肌にダメージが蓄積して炎症を起こしたり、肌のバランスが崩れニキビができてしまったり、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

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ニキビ跡へのダーマペンの施術の流れ

医師の診察・カウンセリング
まずは医師が診察・カウンセリングを行い、お肌の状態とニキビ跡の種類を確認します。
この際、ダーマペンにより悪化しないニキビ跡であることをしっかり見極めることが重要です。
ニキビ跡の種類によっては施術ができない場合もあり、ダーマペン以外の施術をおすすめされる場合もあります。
麻酔クリームの塗布
お顔全体に麻酔クリームを塗り、20分以上置いてしっかりと麻酔が効いてから施術を行います。
痛みを感じやすい方や痛みが心配な方は、カウンセリングの際に伝えましょう。
ダーマペンによる治療
麻酔クリームを落としてから、ダーマペンの施術を行います。
ダーマペン4は16本の微細な針が毎秒1,920個の穴をお肌にあけます。
最大深度は3.0㎜で、その方のお肌の状態に合わせて深さを調整することが可能です。
同時にヒアルロン酸を塗布することで、皮膚に潤いを与え保湿しつつ、皮膚の修復も促し、炎症を抑える効果や肌のバリア機能を高める効果も期待できます。
また、成長因子や有効成分を同時に使用することで、相乗効果が期待できます。
クーリング
ダーマペンの施術後は出血を伴う場合もあるため、しっかりとクーリングを行います。刺激による炎症を鎮静させ、傷ついたお肌を守るためにも、十分な保湿を行うことが大切です。

効果が実感できるまでの期間

ダーマペンの効果が実感できるまでの期間は、ニキビ跡や毛穴の状態、個々の肌の回復力の差などにより、個人差が見られます。
それぞれの肌の状態によって治療回数や期間は異なりますが、平均して3~5回程度施術を受けていただくと、効果を実感できるでしょう。

薄めの色素沈着ニキビ跡|2~3ヵ月(約3回)

薄めの色素沈着のニキビ跡の場合は、ターンオーバーを促すことで改善が期待できます。
お肌のターンオーバーの周期は約28日のため、3週間〜1ヵ月に一度、3回程度ダーマペンの施術を行うことで改善が期待できます。
肌のハリやつやの変化も実感できるでしょう。

肌のターンオーバー周期

膨らみのあるニキビ跡|2~3ヵ月(約3回)

膨らみのあるニキビ跡は、コラーゲン生成が過剰に行われることで生じます。
ダーマペンをすることによりターンオーバーの周期を整え、お肌の状態とニキビ跡を改善します。
この場合も3週間~1ヵ月に一度、3回程度の施術がおすすめです。

クレーター状のニキビ跡|3~4ヵ月(約5回)

クレーター状のニキビ跡は皮膚が陥没した状態にあるため、皮膚のコラーゲン生成を促すことで凹んだお肌を滑らかな状態に導きます。
凹みの再生にはある程度の回数が必要となるため、5回以上の施術を推奨しています。

ダーマペンで早くニキビ跡を治すためのポイント

ダーマペンで早くニキビを治すためのポイント
ダーマペンで早くニキビ跡を治すためには、自分のお肌に合った施術を選び、適切な管理を行うことが大切です。
ここでは、早くニキビ跡を治すためのポイントについてご紹介していきます。

生活習慣の見直し

お肌の状態は生活習慣や食生活により変化します。
自分の生活習慣を見直し、肌の持つ再生力を上げることが大切です。
食生活においては、コラーゲンの生成にはタンパク質とビタミンC、ビタミンAが重要なため、意識して摂取するようにしましょう。
緑黄色野菜やうなぎ、柑橘類やブロッコリーなどがおすすめです。
食品からの摂取が難しい場合は、ビタミン剤などで補っても良いでしょう。
さらに、睡眠をしっかり取るなど、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

症状に合った適切な薬剤を使用する

ダーマペンの効果を高めたい場合、お悩みに応じた薬剤を用いることで、より美肌効果を実感していただけます。
紀尾井町プラザクリニックでは、症状に合わせて選べる薬剤を豊富に取り揃えています。求める施術効果に合わせて選択することも可能です。

スタンダード

高濃度ヒアルロン酸配合で保水力を高め、潤いに満ちたお肌へと導きます。
効果:潤い、皮膚への水分補給
有効成分:αヒアルロン酸、パントテン酸、亜鉛

ブライトライト

全体的な肌のトーンアップ、美白効果が期待できます。
効果:美白、潤い、色素沈着改善、肝斑軽減
有効成分:コウジ酸、リン酸アスコルビン酸、ヒアルロン酸など

ヴェルベットスキン(ダーマペン4×コラーゲンピール)

創傷治癒力との相乗効果で、ハリとつやのある滑らかなお肌へ導きます。
効果:エイジングケア、肌のハリ・弾力
有効成分:トリクロロ酢酸(TCA)、過酸化水素、コウジ酸など

エクソソーム

肌のキメを改善し、小じわを伸ばしてお肌の弾力性を高めます。
効果:エイジングケア、肌質改善、ターンオーバーの促進
有効成分:ヒト羊水由来幹細胞から採取したエクソソーム約50億個、成長因子26種類、タンパク質など

ダーマペンの症例写真

治療内容 ダーマペン4スタンダード(極細の16本の針を真皮層まで通し、皮膚が持つ創傷治癒力を利用し、肌の自己再生を図る治療)
治療期間・回数 1回
費用 29,700円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用 出血、内出血、赤み、ひりつき、痛み、皮剥け、色素沈着、一時的なニキビの悪化等

ダーマペンのニキビ跡治療についてのよくある質問

ダーマペンのニキビ跡治療についてのよくある質問

腫れや熱感が取れるまでは、激しい運動は控えてください。
お化粧は翌日から可能です。
色素沈着を防ぐためにも、紫外線対策はしっかりと行ってください。SPF30以上の日焼け止めを使用し、帽子や日傘なども併用すると良いでしょう。

まとめ

この記事では、ダーマペンはニキビ跡に効果的なのか、治療できるニキビ跡の種類や治療の回数・期間について解説しました。
ダーマペンは毛穴再生・ニキビ跡の改善などの効果が期待できますが、肌の状態によっては症状を悪化させてしまう可能性があります。
また、ニキビ跡の改善には個人差が見られますが、一度の治療でニキビ跡が治るとは限らず、本人がもともと持っている傷の治りの早さやニキビ跡の程度によって、必要な施術回数は異なります。
特にクレーターやケロイド状になっている場合は、真皮までダメージが及んでいるため、根気よく治療を続ける必要があります。

紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がカウンセリングから担当し、患者様の持つお悩みをお伺いし、1人ひとりの肌の状態に合った施術をご提案いたします。
専門医によるダーマペン4のカウンセリングは無料となっておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。