気になるほうれい線の原因は?目立たなくする方法や効果的な治療法について

この記事の監修者
石原 久子
紀尾井町プラザクリニック 医師

順天堂大学医学部形成外科学講座非常勤助教 日本形成外科学会認定形成外科専門医 医学博士

気になるほうれい線の原因は?|紀尾井町プラザクリニック

年齢とともに深くはっきり目立つようになり、鏡を覗くたびどうしても気になってしまうほうれい線。
一般的には30代前後から気になり始める方が多いようですが、20代から気になるという方もいらっしゃいます。
この記事では医師監修のもと、ほうれい線の原因や目立たなくする方法や効果的な治療法について詳しく解説していきます。
ほうれい線が気になっているという方は、ぜひご参考にしてください。

ほうれい線とは?

ほうれい線とは、小鼻の両脇から口角にかけて八の字状に広がるしわのように見える溝のことで、鼻唇溝(びしんこう)とも呼ばれます。
30歳を過ぎるころから目立つようになり、年齢とともに深く刻まれてきます。
年齢を感じさせる肌悩みの一つで、20~40代女性の約3人に1人が悩んでいるともいわれています。

気になるほうれい線の原因

ほうれい線ができる原因はいくつかあり、これらが組み合わさるとほうれい線が深くなり、目立つようになってしまいます。

加齢による頬のたるみ

皮膚は表皮、真皮、皮下組織という三層構造になっており、真皮層にはコラーゲンやエラスチンなどの肌のハリや弾力を保持する成分が含まれています。
しかし、加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少すると、表皮を支えることができなくなり、肌のハリや弾力が失われ、頬のたるみが生じます。

表情筋の衰え

頬や口周りの筋肉(表情筋)の減少や衰えもほうれい線の原因として挙げられます。
加齢により皮下脂肪や皮膚を支える筋肉の力が弱まると、たるみにつながります。
また、マスク生活で口角を使う・意識することが減ると筋肉が衰えてしまい、肌がたるみやすくなるので注意しましょう。

乾燥や紫外線によるダメージ

皮脂の分泌量は30~40代頃から減ってきて、肌が乾燥しやすくなります。
肌が乾燥することで、肌のバリア機能が低下し、紫外線のダメージを受けやすくなります。
スキンケア不足も肌の保湿力を低下させ、乾燥を招く原因となります。
紫外線や乾燥によって真皮のコラーゲンやエラスチンが傷つき変性すると、肌はハリや弾力を失い、ほうれい線が目立つようになってしまいます。

骨格の歪み

猫背などで姿勢が悪い、片側だけで咀嚼する、寝る時に左右どちらか決まった方を向いて寝るなどの日常生活のクセがほうれい線を目立たせる原因になることがあります。
重力の影響で肌が下垂しやすくなったり、片側の表情筋ばかりを動かすようになるためです。

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20代でもほうれい線が目立ってしまうのはなぜ?

20代でもほうれい線が目立ってしまうのはなぜ?|紀尾井町プラザクリニック
根本的な原因は加齢の影響による肌のたるみですが、たるみが起こりにくい20代の方でもほうれい線でお悩みの方はいらっしゃいます。
20代でほうれい線が目立つ方は、骨格や生まれつきの皮膚の柔らかさによってほうれい線ができやすい場合があります。
さらに、前述した骨格のゆがみ、肌の乾燥なども影響を及ぼしている可能性があります。
また、無理なダイエットによる栄養不足により表情筋の筋肉が減少し、肌の老化を招いてしまうので注意しましょう。

ほうれい線対策|セルフケア

スキンケア

ほうれい線対策|紀尾井町プラザクリニック
スキンケアは、ほうれい線をはじめさまざまな肌悩みの原因となる肌の乾燥を防ぐために重要です。
化粧水や乳液などの基礎化粧品を使った保湿ケアはもちろん、肌にダメージを与える紫外線対策も行いましょう。

肌に良い栄養を摂る

肌に良い栄養を摂ることもほうれい線対策として大切です。肌や筋肉をつくる良質なタンパク質や、肌を老化やダメージから守るビタミンA・B・C・D・Eを意識的に摂取して、肌の健康を保ちましょう。
食事だけでは厳しいという方は、サプリメントを活用しても良いでしょう。

表情筋のマッサージ・ストレッチ

ほうれい線を改善するマッサージやストレッチ、顔ヨガ、体操などがあります。適切な方法で行えば一定の効果は期待できますが、やりすぎには注意が必要です。
特にリンパの流れを良くするマッサージなどは筋肉を傷つけてしまったり、擦りすぎは色素沈着を引き起こしてしまう可能性があります。

猫背や表情、噛み癖の改善

前述のように骨格の歪みがほうれい線に影響している場合もあるため、猫背などの姿勢は意識して改善するようにしましょう。
片側だけで噛むなどの噛み癖のある方は、左右の歯でバランスよく噛むように心がけましょう。
また、たくさん笑って表情筋を動かしたり、口角を上げるよう意識すると効果的です。

血行を良くする

血行が悪いと必要な栄養素が皮膚に行き届かず、ほうれい線の原因となることがあります。適度な運動や湯舟に浸かることを習慣づけ、血行の改善を促すと良いでしょう。

ほうれい線対策|美容医療

既にできてしまっているほうれい線を自宅でのスキンケアだけで解消するのは難しく、非常に時間がかかってしまいます。
また、思うように効果を感じられない場合もあります。
一方美容医療では、気になるほうれい線にピンポイントで治療できるだけでなく、ほうれい線の根本的原因である皮膚内部の真皮層にアプローチした治療も可能です。
ここでは、代表的な美容医療のほうれい線治療について解説していきます。

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糸リフト

糸リフト(スレッドリフト)とは、メスを使わずに顔に特殊な医療用糸(スレッド)を挿入することによりフェイスラインのたるみなどを改善、立体的にリフトアップ効果が期待できる「切らないたるみ治療」です。
時間の経過と共に体内に吸収される糸を顏の皮下に挿入し、ほほやほうれい線、首などのしわやたるみを立体的に引き上げます。
ほかのフェイスリフトなどの手術療法に比べると体への負担が非常に少なく、施術後の顔の腫れもほとんどありません。
ダウンタイムは3日程度で、この間は痛みなどが生じる場合もありますが、痛み止めで症状を緩和することが可能です。
皮膚を引き上げているためつっぱり感が1週間程度続きますが、こちらもダウンタイムが終わる頃には治まってくるため心配する必要は無いでしょう。

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ハイフ

HIFU(ハイフ)は「High-Intensity Focused Ultrasound」という名称の略で、「高密度焦点式超音波治療法」とも言います。
超音波の熱エネルギーを照射することで、組織が高温になり脂肪細胞を破壊したり、筋肉や筋膜に熱を加えることでたるみを抑えたりすることができる技術です。
ウルトラセルQプラスは、施術箇所やお悩みのレベルに合わせてカートリッジを付け替えて施術を行うことができます。従来のたるみ治療機器では、目の下などの細かい箇所への施術が困難でしたが、ウルトラセルQプラスは細かい箇所にも対応できます。施術直後に大きな変化を感じるのではなく、約3ヵ月かけてゆっくりと効果が現れるのがハイフの特徴です。目元の小じわやほうれい線などのたるみじわに対し効果が期待できます。痛みもダウンタイムもほとんどないため、美容施術が初めての方にもおすすめの施術です。

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ヒアルロン酸

ヒアルロン酸でほうれい線を目立たなくする|紀尾井町プラザクリニック

ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分で、肌の水分やコラーゲンの保持、柔軟性など重要な役割を担っています。
ヒアルロン酸製剤を注入すると、体内にあるヒアルロン酸と融合し皮膚に弾力が生まれ、ほうれい線に対して効果が期待できます。
また、ヒアルロン酸の保水効果でお肌に潤いやハリをもたらすことも期待できます。

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ほうれい線治療についてのよくある質問

ほうれい線は、加齢による頬のたるみや表情筋の衰え、乾燥や紫外線によるダメージが重なることで目立つようになります。
個人差がありますが、持続期間は半年~2年程度です。ヒアルロン酸は体に吸収されるため、永久に効果が持続するわけではありません。ヒアルロン酸の効果を持続させたい場合は、定期的に繰り返し注入する必要があります。

まとめ


ほうれい線は、たるみを中心にさまざまな原因により目立ってしまいます。マッサージなどのセルフケア方法もありますが、日々の地道な努力と継続が必要です。より早く確実な効果を求めるなら、美容医療を受けてみるのも一つの手です。まずは医師に相談してみましょう。

紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、カウンセリングから担当し肌の状態や希望に応じてさまざまな施術・治療法のご提案をさせていただきます。
カウンセリングは無料となっており、どなたでもお気軽にご相談いただくことができます。信頼できる医師のもとほうれい線の施術を受けられるクリニックをお探しの方は、まずは一度ご相談ください。