ボトックス注射の効果は？メリット・デメリットについても解説

額の横じわ
眉間の縦じわ
目じりのしわ

など表情筋によるしわなどを改善することが可能な施術「ボトックス注射」は、細かな部位ごとに施術が可能なほか、お顔以外の施術も対応可能な万能美容治療ともいえる施術です。

部分的に見た目を理想的に改善することができるため、比較的簡単にご自身に合ったイメージに近づけることが可能です。
メスを使用することなく、気になる部位に注入し、ポイント修正が可能なボトックス注射。

適切量を少しずつ加え、定期的なメインテナンスで納得のいく効果を得られる美容治療の上級者も増えてきた一方で、美しくなりたいと願いつつも、インターネット上の美容施術に関する情報量が多すぎ、情報収集ばかりで一体何が自分に合うのか分からなくなってしまい、なかなか行動できないといった方も多いのではないでしょうか。

現在、インターネット上ではボトックス製剤を注入することへのデメリット情報が多く出回っています。

それらの中には根拠なく不安を煽るものも多数存在し、それらの間違った情報によってボトックス注射の施術を迷われてしまっている方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムではその人気ゆえ、様々な情報が出回ってしまっているボトックス注射に対する正しい知識に関する情報をお伝えいたします。

これらをご一読いただき、ボトックス注射に対するマイナスイメージを払拭し、美容医療に対する正しい知識を身に付けてていただけき、ご自身にあった今後のエイジングケア美容医療を受ける際にご活用いただけましたら幸いです。

ボトックス注射の特徴

ボトックス注射とは、アメリカのアラガン社が商標登録している「ボトックス®」と「ボトックスビスタ®」という製剤を使用する注射のことです。また、ボツリヌス治療とも呼ばれています。
ボツリヌス菌が産生する「Ａ型ボツリヌス毒素」をタンパク質に精製したものを気になる部分に注入することで、筋肉を収縮させないよう抑制する効果があります。
この毒性の特徴を利用しているのが、ボトックス注射です。

ボトックス注射とヒアルロン酸注入の違いとは？

しわ治療に用いられる注射として、ヒアルロン酸注射がありますが、皆様はボトックス注射と何が異なるかをご存知でしょうか？
ボトックス注射とは、過度に動く表情筋の動きを抑制することで、繰り返される表情筋の収縮に伴うしわの予防と治療を行います。一方で、ヒアルロン酸注入は人間の皮膚等に存在している保湿成分であるヒアルロン酸を、充填材としてしわの溝の部分に注入することで、しわを伸ばす治療となります。
そのため、表情の変化など筋肉の動きによるしわができないよう予防したい方・筋肉の動きを弱めて小さくしたい方などにボトックス注射はおすすめです。

ボトックスで期待できる効果

表情じわの改善

顔の表情を作る際に、筋肉（表情筋）が伸び縮みすることにより皮膚にしわが寄ってしまいます。
同じ動きを繰り返すことで、しわが刻み込まれてしまいます。
ボトックス注射はこの表情筋の動きを抑えることにより、しわの形成を防ぎます。
表情じわのボトックス治療は3日ほどで効果が出始めて、持続は半年ほど持続します。
ただし、一定の効果が半年間持続するわけではなく、 注入から１ヵ月程度が効果のピークで、その後徐々に減弱していきます。

小顔効果

咬筋はちょうどエラの部分に筋肉があるため、エラが張って見えたり、顔が大きく見えてしまいます。
ボトックスの役割として、筋肉の動きを抑え、運動量を少なくします。
それに伴い筋肉は細く痩せていくことで、小顔効果やエラの張りが目立たなくなります。

部分痩せ

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質で、発達した筋肉部位に注射することで筋肉の働きを抑制する作用があります。
咬筋によるエラ張りや、ふくらはぎの筋肉など筋肉が発達している部位に注入することで少しずつ自然に痩せていきます。

三角眉毛の改善

カミソリなどで眉毛を整えても三角眉になってしまう場合、毛の生え方ではなく、発達した筋肉が原因で三角の印象が強くなっている可能性が高いでしょう。
原因として、目を見開いたり眉毛を上げる際に眉上の筋肉「眉丘筋」に力が入りやすくなるからです。
眉丘筋が発達してしまうと、無表情の時でも眉毛が吊り上がった「上がり眉」状態になり、老けた印象や不機嫌に見えてしまいます。
ボトックス注射を眉丘筋に打つことで過剰に力が入るのが抑えられ、筋肉が痩せて眉山部分の盛り上がりが目立たなくなる効果が期待できます。

ガミースマイルの改善

ガミースマイルとは、笑った際に上の歯ぐきが多く見えすぎる症状です。
ガミースマイルになる原因には様々なものがありますが、その中の一つに、上唇を上げる筋肉の発達が挙げられます。
上唇をひき上げる役割を持つ「上唇挙筋」と「上唇鼻翼挙筋」が過度に発達している方は、ボトックス注射で笑った際の歯ぐきの露出面積を減らせることが可能です。
しかし、歯や骨格の大きさが原因のガミースマイルの場合は、ボトックス注射では改善効果を得られない可能性が高いため、他の施術を検討する必要があります。

肩こり・頭痛の改善

頑固な肩こりや筋緊張性頭痛の治療としてボトックス注射は効果的です。
肩こりの原因が筋肉の過緊張である場合、僧帽筋に数か所ボトックス注射をして筋肉を弛緩させます。
1週間程度で肩の緊張がほぐれ、重い感じが解消します。個人差はありますが1度の治療で効果は数ヵ月持続します。

多汗症・わきがの改善

ボトックス注射は筋肉に効果があるイメージをお持ちの方が多いです、汗腺も神経に支配されているため汗腺からの分泌も抑える効果があり多汗症でお悩み方におすすめです。
持続期間は個人差はありますが3～4ヵ月程度持続します。

わきがとされる方は「アポクリン腺」が大きく、その数も多く分泌量が多い傾向があります。
ボトックス注射はあくまで一時的なわきが臭を抑える治療とされています。
アポクリン腺も同じく、ボトックス注射によって汗の分泌を抑えるため、臭いの軽減に効果的です。

ボトックス注射を受けるメリット

メスを使わず注射のみでお悩み改善できる

メスを使用せずにしわの改善や小顔にできるため、外科手術が必要な美容医療に抵抗がある方や、初めて美容施術をする方には、比較的受けやすい施術です。
切開・切除をしないため、ダウンタイムがほとんどなく、大きなリスクがないのも特徴です。
ただし、 効果は半永久的に持続するわけではなくおよそ3〜6ヵ月程度です。
施術の効果のピークは施術から1ヵ月程度経った後で、その後しばらくすると元の状態に緩やかに元の状態に戻っていきます。

短期間で効果を得やすい

ボトックス注射は施術から注射後数日で効果が現れ、1週間程度でピークを迎えます。
部分痩せなどパーツのボリュームダウンが目的の場合は、筋肉の萎縮がおよそ2〜3週間程度と言われています。
美容施術の中では比較的早く、大きな効果を得やすい施術と言われています。

ダウンタイムが短い

ボトックス注射は、外科的な治療と比較すると、ダウンタイムが短いのがメリットです。
ボトックス注射の針は極細であるため、施術直後であっても注射の痕はほとんど分かりません。
内出血を起こしたり、赤く腫れたりすることもありますが、この場合においてもファンデーションで隠れる程度の大きさです。
また、腫れや違和感、痛みなどは数日で治るでしょう。
長ければ1週間程度かかる場合もありますが、基本的には2～3日程度で治まります。
そのため、休日前に施術を受ける人も多くいます。
ほとんどの方が施術後すぐにメイクをし、通常と変わらず生活できます。
しかし、肌が弱い方や持病のある方は副作用のリスクが高いため、施術を受ける前に担当医師にその旨を必ず相談してください。

ボトックス注射の副作用

赤み・腫れ・アレルギー反応

針を刺すため、注射部位に内出血や腫れが生じる可能性があります。
ほとんどの場合、1週間程度で症状は改善されます。
また、細い針を使用するので傷跡が残る心配はありません。
しかし、1週間以上経っても改善されない場合は、施術を担当したクリニックへご相談ください。
その他、まれにボトックスの製剤自体を体が異物だと判断し、アレルギー反応を起こす場合があります。
アレルギー反応の症状として腫れやかゆみ、赤みなどがありますが、1週間〜1ヵ月程度で消失する場合がほとんどです。
ただし、アレルギー反応が長引く場合は必ず医師に相談しましょう。

表情が不自然になる（左右非対称）

一人一人顔の筋肉の量やもともとの左右差があるため、経験の少ない未熟な医師が行うとボトックスの注入量が多すぎたり、不適切な範囲への注射をしてしまうと表情が作りにくくなったり、笑顔が不自然になることがあります。
この場合残念ながら改善するための治療法がないため、ボトックスの効果が切れるまで待つ必要があります。
ボトックスは数ヵ月で効果が切れる施術なので、一生不自然なままということはありません。
このようなことのないよう、クリニック選びは慎重に行いましょう。

皮膚がたるみやすくなる

筋肉が落ちることで顔が小さくなるボトックス注射ですが、打ち方によっては、皮膚がたるみやすくなります。
特に年配の方や皮膚が薄い方、皮膚の弾力性が低い方は、筋肉が緩むことで皮膚が余り、たるみにつながる可能性が高いです。
本来ボトックス注射は術後の変化を想定し、たるみが生じないような打ち方や注入量で行い、きれいな仕上がりを目指します。
施術者の知識や技術が十分でない場合、この調整がうまくいかずに皮膚がたるみ、かえって老けて見えてしまう可能性があります。

噛む力が弱くなる

エラへのボトックス注射は咬筋の力を弱めることで小顔を目指すため、特に施術直後は噛みにくさを感じることがあります。
ただ、咬筋の力が弱まっても、咀嚼に関わる筋肉はほかにもあります（側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋）。
一時的に噛みにくさを感じるかもしれませんが、咬筋が委縮した分をほかの筋肉が補うようになるので、焦らず様子を見るようにしましょう。

ボトックス注射の効果はどのくらい持続する？

ボトックス注射は、注入するボトックス量によって効果が現れる時期や持続する期間は変わりますが、通常は2〜3日後から徐々に効果が表れ、約1〜2週間後に効果が安定します。
ボトックス注射の効果の持続期間も個人差がありますが、短い方で3ヵ月、長い方で6ヵ月ほど続きます。
しわの深さや施術部位の筋肉の強度によって効果は異なるため、筋肉を収縮させないよう抑制する作用は一時的なものになります。
半永久的な効果を期待する場合には、持続的な施術が必要となります。

ボトックス注射の効果を維持する方法

術後のマッサージは避ける

施術した部位に刺激を与えることで、ボトックスの薬剤が周りに流れ込む場合があります。効果を軽減したり、他の部位まで効果が出現する可能性があるため、施術から3日程度はマッサージや注射部位を強くこすることは控えましょう。

血行を促進する行為は避ける

ボトックスは、ボツリヌストキシンというタンパク質の一種を注射する施術法です。 たんぱく質は熱に弱いため、施術当日から3～4日間程度は、以下のような行為は避けましょう。
・アルコールの摂取
・サウナや長時間の入浴
・激しい運動
施術当日はアルコールの摂取は避けましょう。アルコールによって血行が促進されると注射部位の内出血や腫れが生じる原因となります。また、当日の入浴も同様に、シャワーを浴びる程度にしておくと安心です。

定期的に施術を行う

ボトックス注射は永久的に効果が継続するわけではありません。個人差がありますが3〜6ヵ月効果が持続すると言われています。だからといって、ボトックス注射を打ちすぎると抗体ができるリスクがあり、抗体ができると効果が減弱したり効果が出ないことがあると言われています。
部位に限らず、ボトックス注射の推奨されている施術頻度は、約4ヵ月〜半年に1回程度です。効果が想定よりも短かった場合でも頻回な注入はおすすめ出来ません。
実際に必要な間隔は、エラボトックスを受ける方の状態やボツリヌストキシン製剤の注入量によっても変わるので、必ず医師の判断のもとで、適切な頻度で施術することが重要です。

ボトックス注射を行う部位別の価格（紀尾井町プラザクリニック価格）

（税込価格・自由診療）
※アラガン社製ボトックスビスタ®使用
※症状、ボトックスの使用単位により料金は変わります。

まとめ

今回は、ボトックス注射のメリット・デメリットについてご紹介いたしました。
メスを使用しないため、外科的に美容施術に抵抗がある方にとっても人気の高い施術です。
しかし施術方法が注射のため、先入観から恐怖を感じてしまう方も多いでしょう。
ボトックス注射で使用する注射針はとても細いため、予防接種に比べあまり痛みを心配する必要はありません。

痛みや副作用を心配される方でも安心して通院いただけるよう、紀尾井町プラザクリニックでは大学病院教授クラスの日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がカウンセリングから担当し、痛みの配慮に徹底し表面麻酔やクーリングを行ってから施術をします。
また医師が直接患者様の持つお悩みを伺い、1人ひとりに合った施術をご提案いたします。
もちろん、注射に対する不安や恐怖もカウンセリングの際に解消してから行いますので、ご質問等があればすぐにお伝えください。
また、お時間がない方でもご予約いただけるように、インターネットの他、LINEからもご予約が可能です。
お急ぎの場合は、お電話でのご予約確定もできます。

初めてのボトックス注射は当院医師にお任せください。あなたの理想とする姿に導いてみせます。

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