奥二重とは?二重との違いや綺麗な二重にする方法を紹介

奥二重とは?二重との違いや綺麗な二重にする方法を紹介

穏やかでやさしい印象の「奥二重」

まぶたの形には大きく分けると

①二重
②奥二重
③一重

の3種類があります。
普段から自分のまぶたをコンプレックスに感じ、ぱっちりとした二重にしたいという方もいるのではないでしょうか。
本記事では奥二重と一重の違いや奥二重の魅力、奥二重の方が抱えやすいお悩み、奥二重を二重にする方法についてご紹介します。
奥二重の方が目を大きくする方法もお伝えするので、「もっと大きな目にしたい」「目元の印象を変えたい」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。

奥二重とは

奥二重は一重のように見えることもありますが、二重ラインがあり、まぶたの奥で二重になっている目元を指します。ここでは、奥二重の特徴や一重・二重との違いについて解説します。

奥二重の種類

種類特徴
二重幅が狭い・二重ラインが目頭から目尻まで見えているが、幅が狭い目元
・目元のむくみによって一重に見えることがある
目尻のみ二重が見える・目頭部分はまぶたでかぶさり、目尻側のみ二重が見える目元
・目尻のメイクが映える
二重がまぶたに隠れる・まぶたに厚みがあり、一重に見える目元
・メイクをするとマスカラがまぶたに付着しやすい

奥二重と二重の違い

奥二重と二重の違いは、まつげの生え際です。目を開いて正面から見た時に、まつげの生え際が完全に見える場合は二重、付け根が見え隠れしていたり、目頭部分が隠れていて目尻寄りの部分だけが見えているのは奥二重です。

奥二重と一重の違い

奥二重と一重は一見似ているように見える場合もありますが、はっきりとした違いがあります。それは、まぶたの構造の違いです。
まぶたには、眼瞼挙筋という筋肉があり、眼瞼挙筋が収縮すると挙筋腱膜が引き上げられ、さらに瞼板という組織が持ち上げられて目が開きます。

奥二重のまぶたの構造も二重と同様にまぶたの皮膚の部分が挙筋腱膜と癒着しており、目を開くと癒着部分も一緒に引き上げられて二重のラインができます。
一重のように見えても、まぶたを指などで押し上げたときに、二重のラインが存在しているなら奥二重と判断できます。
また、まつ毛の生え際の見え方でも判断できます。
開けている状態のまぶたを正面から見たときに、奥二重の場合、目頭付近の生え際は隠れており、目尻付近では露出しています。
一重の場合では、目頭から目尻にかけてすべて隠れています。

二重まぶたは大きく分けて2種類

平行型

平行型二重は、目頭から目尻までの幅がほぼ均一になっている二重のことを言います。
目力があり、ぱっちりした目になりたい方に人気のデザインです。
平行型二重は顔のホリの深い方や蒙古ひだが薄い、またはない方などにおすすめです。

平行型二重の中にも、「幅の広い平行型二重」と「幅の狭い平行型二重」があります。

幅の広い平行型二重は、目が大きくぱっちりとして見えて、華やかな印象となります。
また、アイメイクをすることにより目の存在が際立ちます。
目の存在感を強調したい方は、幅の広い平行型二重を選ぶとよいでしょう。
しかし、ノーメイクやすっぴん風のメイクの場合だと目元の存在感が少し薄く、ぼんやりとした印象になる可能性があります。

一方、幅の狭い平行型二重は、自然な感じではありますがクールな印象を与え、ナチュラルメイクやすっぴん風メイクが似合います。
ノーメイクの場合、幅の広い平行型二重よりも幅が狭い平行型二重のほうが目がはっきりとします。
ナチュラルメイクをすることが多い方や日頃からノーメイクでいる方は、幅の狭い並行二重のほうがおすすめです。

末広型

末広型二重とは、目頭から目尻にかけて二重の線が広がっていることが特徴です。
日本人に最も多いタイプの二重で、一重から二重をめざす方にも似合いやすいデザインです。
末広型二重は、蒙古ひだがある人や元に戻りにくい二重にしたい方におすすめです。

また、幅がより狭く、二重のラインが見えづらい状態は、一般的に「奥二重」と呼ばれています。

奥二重の魅力やメリット

年齢を重ねても若々しく見える

目元は顔の中でも特に皮膚が薄いので、たるみやしわができやすい部分です。
まぶたの皮膚が覆いかぶさっている奥二重は、まぶたの脂肪、皮膚が厚い傾向にあるため、たるみやしわができにくい特長があります。
加齢の影響を受けにくく、若々しい目元を保てる可能性が高いでしょう。

優しそうな雰囲気がある

奥二重の目の方は、落ち着いた優しい印象になりやすいです。
二重だと感情がはっきりと顔に出やすい傾向にあります。奥二重の場合、二重の方よりも感情が表情に出にくく、ふんわりと穏やかに見えやすいでしょう。
二重ほど大きくまん丸な目ではないため、優しい印象の他にも知的で上品な印象を与えやすいという特長もあります。

メイクで印象を変えることができる

さまざまなメイクが映えることも、奥二重の魅力といえます。
アイシャドウやアイラインの入れ方を変えたり使用する色を変えるだけで、クールで知的な印象から優しい印象まで自由自在に目元を演出できます
また、アイライナーや二重のりなどでメイクを工夫すると、目元の印象を大きく変えられます。
二重のりで二重幅を大きくすると、華やかな目元を演出できるでしょう。
このように二重の方はメイク次第で雰囲気が大きく変わるので、その日の気分によって印象を変えやすく、さまざまなファッションが楽しめるでしょう。

奥二重で起こりやすいトラブルやデメリット

まつ毛が下向きになりやすい

まつ毛が下向きになりやすいことも、奥二重の方に多いお悩みです。
奥二重の方は目を開けたときに、まつ毛の生え際にまぶたの皮膚が覆いかぶさるような形になります。
そのためまつ毛の生え際がまぶたの皮膚に押され、まつ毛が下向きになりやすいのです。
ビューラーをしてもまつ毛がうまく上に向かなかったり、つけまつげやまつ毛エクステを付けても思うような仕上がりにならない場合があるでしょう。
また、逆さまつげになってしまい、目に痛みを感じたり角膜や結膜などに傷が付いたりしてしまう方も多いです。

目が小さく見える

二重に比べて目が小さく見えやすいと悩む奥二重の方は多いです。
奥二重の目が小さく見えやすいのは、まぶたに脂肪やたるみが多いことで、本来よりも二重幅が狭く見えてしまうことが原因です。
ただし、奥二重といっても人それぞれ目の形は異なるので、必ずしも目が小さく見えるわけではありません。
また切れ長の奥二重の場合は、クールで爽やかな印象やセクシーな印象を与えます。

メイクに時間がかかる

奥二重はメイク映えする目元ですが、アイメイクが難しく仕上がりまでに時間や手間がかかる点がデメリットです。
また、まぶたの皮膚にアイラインやアイシャドウがつきやすいので、メイク直しをしなければならない場合もあるでしょう。

奥二重を二重にする方法

まぶたのマッサージでむくみをとる

自力で二重幅を広げる方法の中で最も簡単なのが、目元のマッサージです。
二重幅が狭いことや奥二重の原因として、まぶたに脂肪がついている、まぶたがむくんでいる、目周りの筋力が落ちている、といったことが挙げられます。
このような場合、目元のマッサージをすることで、二重幅が広がったり、くっきりとした二重になる可能性があります。
また、目元をマッサージすることで、脂肪やむくみを減らしたり、まぶたの開け閉めを行う眼輪筋の筋力をアップさせるなどの効果も期待できます。

〈簡単な目元のマッサージ方法〉
・目を閉じて、両手の人差し指と中指の腹を使い、目尻のまぶたを10秒程度優しく揉む。
・同様に目頭のまぶたを10秒程度優しく揉む。
・目頭から目尻に向かって指の腹で理想の二重ラインを優しくなぞる。

目元のマッサージ効果をさらにアップさせるために、マッサージを行う前に蒸しタオルを顔に5分程度乗せ、顔全体を温めることも効果的です。
血行が促進され、よりむくみなどが改善されやすくなるほか、顔色もよくなり、より目が大きく見えやすくなります。

目元のマッサージを行う際は、まぶたの皮膚を傷つけないように、優しく触れる程度の力で行うことがポイントです。
目元の皮膚は薄いため、刺激を与えすぎると、しみやしわにつながる可能性もあります。力加減には十分注意して行いましょう。

また、マッサージなどをして二重の幅に変化が見られても、すぐに元に戻ってしまうことがあります。
少なくとも1ヵ月程度は継続してマッサージを行うと良いでしょう。

アイメイクを工夫する

メイクで奥二重を二重のように見せるには、まぶたに二重のような陰影をつくるのがおすすめです。
まずは濃いめのブラウンのアイシャドウをチップに取り、まぶたに塗ります。
このとき、アイシャドウは二重幅をつくりたい位置まで広げてゆきましょう。
次に、アイシャドウと肌の境目の部分に、薄いブラウン系のリキッドライナーで線引きします。
目頭の幅は狭くすること、中央から目じりにかけて幅が広がっていくようにすることの2点に気をつけましょう。
線を引いたら、リキッドライナーの線がわざとらしくならないよう、線の上を綿棒などで軽くなぞります。
線の色をなじませていきましょう。最後に、目の際の部分にアイラインを引き、マスカラを塗って完成です。

二重アイテムを使う

二重のりなどの専用化粧品を使用して物理的に二重の状態を作る方法があります。

二重のりを使ってお好みの位置に二重ラインの癖をつける方法で、中には眠っている間に癖をつけることができる夜用のものもあります。

比較的接着力が強いものや長時間肌に塗ることを考慮した美容成分が配合されているものも販売されています。

専用化粧品はドラッグストアなどで、お手頃な価格で売られています。

奥二重を理想の二重にする施術

二重埋没法

埋没法は、切開することなく医療用の糸を使用しまぶたを縫い留めて二重のラインを作成する術式です。
まぶたを切らないため、切開法に比べダウンタイムが短く、術後のまぶたの腫れや内出血の症状が軽い傾向にあります。
一般的に3日〜1週間程度で腫れが目立たなくなります。
施術時間も術式にもよりますが20分程度と短いため、体への負担も少ない場合がほとんどです。
また、二重の仕上がりに満足がいかなかった場合は糸を抜くことでやり直しができることも特徴の一つです。
しかし、まぶたを糸で縫い留めるだけの施術であるため、まぶたに厚みがある方は糸が取れやすい傾向にあります。
切開法とは違い糸で縫い留めているだけなので半永久的に二重を維持できない可能性が高いことがデメリットでもあります。

二重切開法

切開法は、まぶたの皮膚を切開し二重のラインを作る施術方法です。
二重を半永久的に維持できることが切開法の特長です。
さらに、切開を行う際に、まぶたの余分な脂肪や皮膚も切除することもできるため、まぶたに厚みのある方でも理想的な目元に近づけることができます。
くっきりとした二重に憧れる方には、切開法がおすすめです。
施術時間は30〜60分程度で、施術後の腫れや内出血は2〜3週間ほど続きます。

ただし、切開法は埋没法と違いやり直しができないため、事前に医師にしっかりと要望を伝え納得したうえで施術を行うようにすることが大切です。

目頭切開法

目頭切開とは、上まぶたから目頭部分に覆い被さっているように伸びる皮膚(蒙古ヒダ)を切開し、目の横幅を鼻の方へ広げ目を大きく見せる手術です。
蒙古ひだがあると可愛らしく幼い印象を与えたり目が小さく見えたりしますが、目頭を切開することで、目元がシャープになり大人っぽい印象になります。
また、目と目の間隔が狭まるため、離れ目でお悩みの方にもおすすめの手術です。

上まぶたのたるみ取り

まぶたの筋肉や神経に問題がないが、まぶたの皮膚が目に覆いかぶさって見えにくいという場合、たるんだまぶたの皮膚を切除することで、たるみを解消することができます。
傷は眉毛の下や二重ラインなどに沿ってできるため、最終的にはほとんど目立たなくなります。
まぶたの局所麻酔で行い、手術は30分~1時間程度で終了します。
大きな腫れは3日~1週間程度で落ち着きますが、完全にむくみが取れるまでは1ヵ月程度かかります。
約1週間後に抜糸を行います。

二重施術の症例写真

治療内容二重埋没法2点留(皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術。)
治療期間・回数1回
費用両目1年間保証 110,000円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります

治療内容二重埋没 3点留
皮膚をメスで切開、切除することなく、ナイロンの糸を上まぶたに通して埋没させることにより、二重のラインを形成する施術。
治療期間・回数1回
費用165,000~198,000円(税込価格・自由診療)
リスク・副作用出血、痛み、腫れ、感染、糸が切れたり、外れると二重のラインが元に戻ることがあります

奥二重に関するよくある質問

二重形成後のダウンタイム中は、まぶたが大きく腫れます。 この状態で学校や職場に行ってしまうと、二重整形がバレてしまいやすくなるでしょう。
二重埋没法は手術の構造上糸が外れてしまう可能性があり、永久的な効果が保障される治療ではありません。しかし、経験豊富な医師が在籍するクリニックで治療を受けることで、より長く持続期間が期待できます。全切開二重術は半永久的に二重まぶたがキープされます。しかし技術が足りない医師のもとで施術を受けると戻りやすくなったり、傷跡が残ったりする可能性があるでしょう。
寝起きに二重まぶたが奥二重に見えるのは、むくみが原因と考えられています。
むくみは一時的なものなので、時間が経ってむくみが解消されれば自然ともとの状態に戻ります。

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この記事の監修者

松岡伯

matsuokahaku

  • 日本形成外科学会認定形成外科専門医

治療内容の説明の際には、難しい医学専門用語を多用せず、なるべく分かりやすい言葉に変換しながら、患者様のお話し、お悩みをじっくり伺うよう努めております。これまでの知見や経験をフル稼働しつつ、日々進歩する施術もしっかり取り入れられるよう精進してまいります。よろしくお願いいたします。

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