【ダーマペン4】ダウンタイムは何日？注意点や施術後の適切な過ごし方を紹介　

ダーマペン4とは、セルフケアでは改善がなかなか難しいとされる「色素沈着によるニキビ跡」「毛穴の開き・たるみ」「小じわ」などに効果を発揮し、改善のほか美肌効果まで期待できる人気の治療法です。

肌が本来持つ創傷治癒力を引き出し、理想的な美肌へと導きます。しかし、その治療法は肌に極小の無数の穴を開けて行うため、施術後は必ずダウンタイムが発生します。ダーマペン4の施術方法を聞いただけでは施術後のダウンタイムの症状や、それがどの程度の期間なのか、漠然と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。この記事では、ダーマペン4のダウンタイムの症状や期間について解説していきます。また、ダウンタイム中の過ごし方と注意点についても詳しくご説明しますので、今後ダーマペン4施術をご検討する際のご参考にしてください。

ダーマペン4｜ダウンタイム中の主な症状

赤みと腫れ

ダウンタイム中に現れる症状として、最も多いものが肌の赤みと腫れです。
針で肌に傷をつけるため傷を治そうとし、顔の毛細血管を流れる血液の量が一時的に増加するため、赤みが施術直後からでます。また、使用した針の長さが長いほど深層組織にダメージを与えるため腫れが起こりやすくなります。
通常、赤みや腫れは数日以内に治まりますが、症状が長く続く場合は、早めに施術したクリニックを受診しましょう。

かゆみ

ダーマペン4によって傷付いた組織が治っていく過程で、かゆみを感じる方もいます。 かゆみの原因は、ダウンタイム中の肌のバリア機能の低下による乾燥です。かゆみが強い場合は、引っ搔いたりせず患部を冷やしたり、保湿剤のワセリンなどでの保湿を行うようにしましょう。 かゆみは、数日経過すると治まることがほとんどです。しかし、かゆみが生じている間は血行を良くする行為、「運動」「入浴」「過度な飲酒」などを行うと、かゆみが増す可能性があるため、この時期は上記のような行為は避けてください。

皮むけ

ダーマペン4施術後の皮むけは、肌の創傷治癒力の働きによるものです。これまで滞っていた皮膚のターンオーバーが一気に加速させられることで、古い角質が押し上げられ、皮むけとなって現れているのです。多くの場合は赤みが落ち着いたころに起こることがあります。針の深さや肌質によって異なりますが、2〜3日で治まります。
皮膚表面の皮むけが生じた場合には、保湿と紫外線対策を徹底し、無理に剥がそうと擦ったりせず、刺激を与えないようにしましょう。

内出血

ダーマペン4は、肌の創傷治癒効果を促し肌質の改善を行う施術であるため、肌の奥深くに針を刺して小さな穴を開けます。内出血は、皮膚の深い層に施術を行った場合、周囲の毛細血管が破れることで起こりやすいです。
ほとんどの場合、1〜2週間で内出血は治まりますが、血行を良くする「激しい運動」「必要以上に肌を触ったりする」などの行動は内出血を悪化させてしまいます。
より早く内出血を治すためには、施術直後は患部を強く押したりせず安静にして様子を見るのがよいでしょう。むやみに触らないことが早く内出血を治すためのポイントとなります。

ダーマペン4｜ダウンタイムは何日？

針の深度によって異なる

肌の構造は表皮層・真皮層・皮下組織と層状に分かれています。ダーマペン4は針の深さが0.2～3㎜まで1㎜単位で細かく調節ができ、この針の深さの調整により表皮の浅い部分から皮下組織の深い部分まで、細胞や組織を刺激できるのです。

深く刺激すると効果が大きいという訳ではなく、目的や部位に合わせた適切な深さの選択が重要です。
肌の厚みは部位によっても変わり、顔の部位によっても異なるお悩みがあると思います。
また、施術時の針の深さによって、ダウンタイムの経過日数は異なります。お悩みと合わせてダウンタイムの期間も確認すると良いでしょう。
※実際の適切な深さや施術の可否は、肌の状態や病院・クリニックの方針によっても異なるため、まずは事前のカウンセリングで医師へご希望を伝えるようにしてください。

仕事はいつからできる？

ダーマペン4の後は、翌日から日焼け止めとメイクの使用が可能です。サービス業などの人と接する機会が多く、ダウンタイム中の肌の赤みなどが気になる方は、週末や連休前など、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
しかし、ダウンタイム中の肌は非常にデリケートになっています。翌日からメイクはできますが、肌の負担を減らすために、ダウンタイム中は極力薄いメイクを心がけましょう。

ダーマペン4｜ダウンタイム中の過ごし方と注意点

肌に刺激を与えない、肌をこすらない

ダーマペン4後の肌はかなり敏感でデリケートな状態であるため、不用意に触れたり肌に刺激となる行為を避けることが重要です。皮むけが気になって薄皮を剥いてしまったり、かさぶたを剥がすことは控えましょう。色素沈着や傷跡になってしまったり、ダウンタイムが長引いてしまう恐れがあります。

紫外線（UV）対策を徹底する

ダーマペン4は超極細の針で肌に穴をあけるため、一時的にバリア機能が低下している状態となります。そのため治療後に紫外線を浴びると、肌が炎症を起こす可能性があります。
施術後の外出の際は日焼け対策をしっかり行い、紫外線から肌を守りましょう。
ただし、日焼け止めには肌の引き締めや殺菌を目的としたアルコール（エタノール）を含むものがあります。スキンケア用品と同様、アルコールフリーの製品や低刺激の製品を選ぶようにしましょう。施術後の肌の状態によっては、医師から日焼け止めのクリームの利用を控えるように指導がある場合もあります。

入浴や運動、飲酒は控える

ダーマペン4を受けた後は、赤みが引くまでの約2〜3日は、サウナや入浴、激しい運動、過度な飲酒は避けましょう。施術後の肌は非常にデリケートな状態にあり、体温が著しく上昇することで赤みが増すことや症状が長引くことがあります。なお、ダーマペン4を受けた当日、入浴は避ける必要がありますが、シャワーを浴びる程度なら問題ありません。

かゆみが出たら冷やす

かゆみがあるからといって必要以上に触ったり、擦ったりすると、施術後の肌は非常にデリケートであるため、炎症やかゆみを悪化させることに繋がります。かゆみがあるときは、冷やすと落ち着きやすくなります。気になる症状がある時は、医師に相談してみましょう。

ダーマペン4｜ダウンタイムを短くする方法

肌の乾燥を避け、保湿を欠かさない

ダーマペン4後は、肌がダメージを受けている状態であるため、乾燥しやすくバリア機能も低下して刺激に弱くなっています。
そのため、保湿を心がけ、乾燥による刺激を与えないようにすることが大切です。

薄いメイクを心掛ける

施術の翌日以降（24時間以上経過）の化粧は可能とされていますが、濃くしすぎないように注意しましょう。ダウンタイム中の穴の開いた肌に化粧をしてしまうとファンデーションや汚れなどが入り刺激になったり、メイクを落とす行為も肌への負担となるため、ごしごしこすらないナチュラルメイクを基本とし、日焼け止め効果のあるファンデーションを肌に満遍なく、かつ擦らず薄めに付けるようにすると良いでしょう。

刺激の少ないスキンケア用品を使用する

スキンケアは翌日から可能です。先述したように、術後の肌は非常に乾燥しやすくデリケートな状態です。刺激を避けるためにスキンケア用品はアルコールフリーの製品や敏感肌用の製品など刺激の少ない物を使うようにしましょう。肌状態が落ち着くまでの数日は、刺激が少なく、保湿効果の高いスキンケア製品を使用することが推奨されます。またレチノール・トレチノインを使用している場合は治療前後3日間は使用を控えてください。
治療翌日からメイクが出来ますが、メイク時・洗顔時はごしごし擦らないように気を付けましょう。
もし、ダーマペン4後のスキンケアにどのようなものを使えばいいのかご不安な方は、クリニックにご相談してください。

ダーマペン4を受ける際の注意点

施術が受けられない方

クリニックによって受けられないと判断される条件は異なります。
一般的に、ダーマペン4を受けられないと言われる条件をご紹介します。
・妊娠中や授乳中の方
・金属アレルギー、麻酔アレルギーの方
・ケロイド体質の方
・施術部位に創傷などの傷や炎症がある方

また、ヘルペスや肝斑などがある方も、その状況によっては当日の施術が受けられない可能性があるため、実際に施術を受けるクリニックで相談するようにしてください。

リスクと副作用

ダーマペン4は、針を皮膚に刺す治療のため、次のような副作用が生じる可能性があります。
・出血、内出血
ダーマペン4では、とても細い針を使用しますが、広範囲にわたって細かく針を刺していくため出血のリスクがあります。特に皮膚が薄い箇所は、出血しやすくなります。
施術をしながら止血していきますが、内出血が起こりやすい方や深く針を入れた際は、内出血跡が目立ってしまう可能性もあります。内出血は、1週間から2週間ほどで自然に治ります。また、お化粧で隠れる程度であることが多く、翌日からお化粧が可能であるため日常生活に大きく影響はないと考えられるでしょう。

・炎症
超極細ではありますが、針で肌に傷をつけるため、肌が炎症を起こし赤みがでる場合があります。炎症が起こることで、痛みや熱感を伴ったり、ヒリヒリした感じが数日残る方もいます。
炎症が起きている間は、肌に刺激を与えることで、炎症後色素沈着につながる恐れがあるため、刺激を与えないように注意しましょう。
冷やすことで痛みや熱感が緩和されます。炎症が落ち着かない場合は、感染を起こしている可能性もあるため、すぐに施術を受けたクリニックまでご連絡ください。

・むくみ
針で肌に傷をつけるため、肌を修復する過程でむくみが出る場合があります。むくみは数日で治まります。

ダーマペンと組み合わせると効果的な施術

ヴェルベットスキン

ヴェルベットスキンは、ダーマペン4の後にコラーゲンピールの薬剤を塗布し肌の表面と内側から同時にアプローチするため、より高い肌質改善効果が期待できます。
コラーゲンピールは、薬剤をマッサージしながら肌に浸透させるタイプの医療ピーリングです。施術にはイタリア製の「PRX-T33（トリクロロ酢酸）」という薬剤を使用します。
コラーゲンピールを単体で受ける場合、施術中に熱感やピリピリとする刺激を感じることもありますが、基本的には麻酔なしで受けられます。一方ヴェルベットスキンの一環としてコラーゲンピールを受ける場合は、ダーマペン4によって肌に開けた穴へ薬剤を直接導入するため、染みるような痛みを感じるでしょう。

スタンダード

ダーマペン4施術のベースとして使用されるダーマペン4施術専用の美容液です。
高濃度のヒアルロン酸を含んだ薬剤で、すべてのお肌のタイプに使用できます。
ヒアルロン酸は保湿成分に優れており、肌のバリア機能を高め、肌の修復を促します。また、抗炎症作用を持つ亜鉛も配合されていますので、発赤や炎症も抑えてくれます。

ブライトライト

美白効果に特化したダーマペン4専用の薬剤を使用した施術です。
メラニン生成に関係するチロシナーゼの働きを抑制するコウジ酸やビタミンC、カンゾウ根を配合しています。メラニン色素の形成を防ぎ、しみや色むらの予防する効果があり、くすみ、色素沈着の改善といった美白目的の方におすすめです。

紀尾井町プラザクリニックのダーマペン4の特徴・こだわり

・点滴と併用することで、外側だけでなく内側からもアプローチが同時にできる！
紀尾井町プラザクリニックでは、美白効果のある点滴からエイジング効果のある点滴までさまざまな点滴をご用意しています。ダーマペン4と合わせて点滴を行うことで創傷治癒効果をより高めることができ、施術をしながら点滴をすることができるので、お時間のない方にもおすすめです。

・痛みを和らげる工夫
痛みに強くない方でも安心して施術を受けていただけるよう、表面麻酔の時間をしっかり設けています。また、施術後には鎮静パックやアイシングを行っています。麻酔代、パック代、診察料、消費税を含む価格です。

ダーマペン4に関するよくあるQ&A

どんな症状におすすめですか？

前述したように、肌に小さな穴をあけることで自然治癒力が促され、肌を修復します。ここでは一般的に挙げられている効果とその表れ方を、よくある肌のお悩みごとにご紹介します。
・小じわ・肌のハリ改善
加齢とともに、皮膚組織の中で生成されるコラーゲンやエラスチンといった美肌成分は減少していきます。これにより肌の弾力が徐々に失われ、小じわやたるみを生じてきます。また紫外線ダメージも、しみができるだけでなくコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうため、小じわができる原因の一つになります。これらの小じわは、乾燥によるちりめんじわなどとは異なるため、化粧品による保湿などでは改善が難しいです。
ダーマペンはこういった美肌成分不足による肌トラブルに対しても、真皮にアプローチし、加齢や紫外線によって減ってしまったコラーゲンやエラスチンなどの美肌成分の生成を促すため、小じわや肌のハリの改善が期待できます。

・毛穴の開き・肌質改善
過剰な皮脂や角栓の詰まりによって開いた毛穴は、セルフケアでは改善が難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。詰まった角栓は酸化して黒ずんでしまうことで、いわゆる「いちご鼻」などになってしまうため、早急に改善したいものです。
毛穴の開きを改善するためには、毛穴に溜まった角栓などの汚れを取り除き、肌のターンオーバーを促し、毛穴を引き締める必要があります。ダーマペン4は停滞しがちなターンオーバーを正常サイクルに戻すため、毛穴に溜まっていた角栓などの汚れを自然に排出させる効果が期待でき、肌細胞の入れ替わりが活性化するため、きめ細かくなめらかな肌になるでしょう。コラーゲンやエラスチンといった美肌成分の働きも手伝って、開いてしまった毛穴が徐々に目立たなくなることが期待できます。

・ニキビ跡（クレーター）改善
ニキビ跡（クレーター）は、ニキビの炎症が真皮の深いところにまで達してしまったことや、自分でニキビをつぶしてしまったことにより毛穴の周りの組織が壊れることが原因で起こります。
ニキビ跡はセルフケアでなめらかな肌に戻すのは難しいケースも多いです。
クレーター状のニキビ跡は、ダーマペン4が最も得意とする治療です。ダーマペン4でニキビ跡にアプローチすると、一度傷つけた皮膚が自然治癒する過程で、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分が生成され、組織の再生が促されます。凸凹になった組織が改めて再生されることで、少しずつ溝が浅くなり、肌表面がなめらかになる効果が期待できるでしょう。

どの治療にも言えることですが、自然治癒力による創傷の治癒には限界があります。そのためニキビ跡を治したい場合は、肌の状態に合わせて何度かダーマペン4を繰り返し行ったり、再生を促す美容成分を含んだ製剤の導入を並行しながら、段階的に症状の改善を目指します。

・しみ、くすみ改善
しみやくすみの原因となるメラニン色素は、皮膚の真皮にあるメラノサイトで生成されます。年齢とともにしみ・くすみが気になるという方も多いのではないでしょうか。それは、体内に活性酸素が増えることで、紫外線を吸収する役割を持つメラニンが過剰に作り出されるからです。人は20代をピークに体の抗酸化作用が弱まり、体内に活性酸素が増えやすくなる傾向にあるため、肌のトーンが下がったりしみができやすくなります。
また、ターンオーバーの乱れによって増えてしまったメラニンが皮膚に残ったままの状態となるため、しみやくすみとなって現れます。ダーマペン4の施術によって、ターンオーバーが活性化され、新しい細胞が肌表面に押し上げられることで、透明感が生まれたり、しみが改善したりする効果が期待できます。

・毛孔性苔癬や妊娠線の改善
ダーマペン4の施術は顔だけでなく、背中やデコルテといった体のさまざまなパーツへの施術も可能です。二の腕や背中にできる小さなブツブツ（毛孔性苔癬）や、妊娠線などにも有効で、毛穴や皮膚のトラブルを改善してきれいにする効果が期待できます。

ダーマペン4の治療は痛みがありますか？

針を刺す施術であるため痛みを感じますが、表面麻酔を行うためほとんど痛みはありません。しかし、個人差がありチクチクとする程度の痛みを感じる方もいらっしゃいますが、耐えられないほどの痛みではありません。また、施術直後から当日中はヒリヒリとした痛みを感じる方もいらっしゃいます。

ダーマペン4は何回くらいで効果が出ますか？

ダーマペン4の効果は、施術から約2週間程で見られます。ダウンタイムが3～7日程度あり、終わる前後からお肌のターンオーバーによって徐々に古い角質細胞が脱落し、さらに施術後、1週間程で肌の変化が少しずつみられるでしょう。
効果的な回数についてはダーマペン4に限らず、希望する効果を実感いただくには、複数回施術を受けることで得られるものが多いです。
では、ダーマペン4の施術を受けると、回数を追うごとにどのような効果が現れるのでしょうか。

◎ダーマペン4  1回目での効果
大きなお肌の悩みがなければ、一度の施術でも効果を実感できるでしょう。特に肌のキメやハリの改善であれば、比較的すぐに効果を感じられる場合が多いです。
1回目で効果を実感出来なかったとしても、ダーマペン4により美容成分が促されているため、コラーゲンやエラスチンなどが増生されています。そのため、ダーマペン4を受けていないお肌と比較すると症状は進行しにくくなるのと、新たな肌のお悩みの出現を抑制する効果も働いていると考えられます。

◎ダーマペン4  3回目以降での効果
ダーマペン4は、3回目でニキビ跡や毛穴、肌質改善効果を実感できるようになります。
ダーマペン4の施術回数は、治療対象となった方のお肌の悩みによって回数のおすすめをしますが、あくまでご自身のお肌の変化や状態に合わせて受けていただくのがよいでしょう。
ご自身に合っているのか不安な方もいらっしゃると思いますので、まずは一度受けていただき、ご自身のお肌に合っていて、希望する改善効果が実感できるようであればコースを選択をするようにしましょう。

まとめ

ダーマペン4のダウンタイム期間は、お悩みに合わせた施術時の針の深度によっても異なります。針が浅いと数日、針が深い場合だと一週間以上かかることもあります。
ダウンタイム中には赤みや腫れ、皮むけなどの症状が発生します。ダウンタイムを短く終わらせるにはダウンタイム中の過ごし方が大切です。入浴や運動を控え体温が上がらないように注意するとともに、肌への刺激を最小限に抑えるスキンケアをいつも以上に心がけましょう。