【ボトックス注射のダウンタイム】期間や施術後の注意点とは？

しわの改善や小顔効果が期待できると人気のボトックス注射。
ダウンタイムがほとんどないことがボトックス注射のメリットです。
しかし、注射後には注意しなければならないことがいくつかあります。
それらが守られなかった場合、期待できる効果が得られない可能性があります。

この記事では、ボトックス注射のダウンタイムについて、期間や施術後の注意点と合わせて詳しく解説していきます。
ボトックス注射を検討されている方は、ぜひこの記事をご参考にしてください。

ボトックス注射で期待できる効果

表情皺の改善

顔の表情を作る際に、筋肉（表情筋）が伸び縮みすることにより皮膚にしわが寄ってしまいます。
同じ動きを繰り返すことで、しわが刻み込まれてしまいます。
ボトックス注射はこの表情筋の動きを抑えることにより、しわの形成を防ぎます。
表情じわのボトックス治療は3日ほどで効果が出始めて、持続は半年ほど持続します。
ただし、一定の効果が半年間持続するわけではなく、 注入から1ヵ月程度が効果のピークで、その後徐々に減弱していきます。

小顔効果

咬筋はちょうどエラの部分に筋肉があるため、エラが張って見えたり、顔が大きく見えてしまいます。
ボトックスの役割として、筋肉の動きを抑え、運動量を少なくします。
それに伴い筋肉は細く痩せていくことで、小顔効果やエラの張りが目立たなくなります。

部分痩せ

ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質で、発達した筋肉部位に注射することで筋肉の働きを抑制する作用があります。
咬筋によるエラ張りや、ふくらはぎの筋肉など筋肉が発達している部位に注入することで少しずつ自然に痩せていきます。

三角眉毛の改善

カミソリなどで眉毛を整えても三角眉になってしまう場合、毛の生え方ではなく、発達した筋肉が原因で三角の印象が強くなっている可能性が高いでしょう。
原因として、目を見開いたり眉毛を上げる際に眉上の筋肉「眉丘筋」に力が入りやすくなるからです。
眉丘筋が発達してしまうと、無表情の時でも眉毛が吊り上がった「上がり眉」状態になり、老けた印象や不機嫌に見えてしまいます。
ボトックス注射を眉丘筋に打つことで過剰に力が入るのが抑えられ、筋肉が痩せて眉山部分の盛り上がりが目立たなくなる効果が期待できます。

2023.11.28ボトックス注射の効果は？メリット・デメリットについても解説

ガミースマイルの改善

ガミースマイルとは、笑った際に上の歯ぐきが多く見えすぎる症状です。
ガミースマイルになる原因には様々なものがありますが、その中の一つに、上唇を上げる筋肉の発達が挙げられます。
上唇をひき上げる役割を持つ「上唇挙筋」と「上唇鼻翼挙筋」が過度に発達している方は、ボトックス注射で笑った際の歯ぐきの露出面積を減らせることが可能です。
しかし、歯や骨格の大きさが原因のガミースマイルの場合は、ボトックス注射では改善効果を得られない可能性が高いため、他の施術を検討する必要があります。

肩こり・頭痛の改善

頑固な肩こりや筋緊張性頭痛の治療としてボトックス注射は効果的です。
肩こりの原因が筋肉の過緊張である場合、僧帽筋に数か所ボトックス注射をして筋肉を弛緩させます。
1週間程度で肩の緊張がほぐれ、重い感じが解消します。
個人差はありますが1度の治療で効果は数ヵ月持続します。

多汗症・わきがの改善

ボトックス注射は筋肉に効果があるイメージをお持ちの方が多いですが、汗腺も神経に支配されているため汗腺からの分泌も抑える効果があり多汗症でお悩み方におすすめです。
持続期間は個人差はありますが3～4ヵ月程度持続します。

わきがとされる方は「アポクリン腺」が大きく、その数も多く分泌量が多い傾向があります。
ボトックス注射はあくまで一時的なわきが臭を抑える治療とされています。
アポクリン腺も同じく、ボトックス注射によって汗の分泌を抑えるため、臭いの軽減に効果的です。

ボトックス注射のダウンタイムで起こりうる症状

ボトックス注射は外科手術と異なりメスを使わない施術のため、顔に大きな傷が残ったり、後遺症が何年も残ったりすることはほとんどありません。
しかし、副作用が全くないわけではありません。
ここでは、ダウンタイム中に起こりうる症状について解説していきます。

赤み・腫れ・アレルギー反応

針を刺すため、注射部位に内出血や腫れが生じる可能性があります。
ほとんどの場合、1週間程度で症状は改善されます。
細い針を使用するので傷跡が残る心配はありません。
しかし、1週間以上経っても改善されない場合は、施術を行ったクリニックへご相談ください。
その他、まれにボトックスの製剤自体を体が異物だと判断し、アレルギー反応を起こす場合があります。
アレルギー反応の症状として腫れやかゆみ、赤みなどがありますが、1週間〜1ヵ月程度で消失する場合がほとんどです。
アレルギー反応が長引く場合は必ず医師に相談しましょう。

表情のひきつり

一人一人顔の筋肉の量やもともとの左右差があるため、経験の少ない未熟な医師が行うとボトックスの注入量が多すぎたり、不適切な範囲への注射をしてしまうと表情が作りにくくなったり、笑顔が不自然になることがあります。
この場合残念ながら改善するための治療法がないため、ボトックスの効果が切れるまで待つ必要があります。
ボトックスは数ヵ月で効果が切れる施術なので、一生不自然なままということはありません。
このようなことのないよう、クリニック選びは慎重に行いましょう。

皮膚がたるみやすくなる

筋肉が落ちることで顔が小さくなるボトックス注射ですが、打ち方によっては、皮膚がたるみやすくなります。
特に年配の方や皮膚が薄い方、皮膚の弾力性が低い方は、筋肉が緩むことで皮膚が余り、たるみにつながる可能性が高いです。
本来ボトックス注射は術後の変化を想定し、たるみが生じないような打ち方や注入量で行い、きれいな仕上がりを目指します。
施術者の知識や技術が十分でない場合、この調整がうまくいかずに皮膚がたるみ、かえって老けて見えてしまう可能性があります。

ボトックス注射のダウンタイム期間

ボトックス注射のダウンタイム期間は、数日～1週間程度です。長くても1ヵ月程度でおさまる場合がほとんどです。

ボトックス注射のダウンタイムは短い

ボトックス注射のダウンタイムは、他の施術に比べて短いです。
使用する針は極細のため、施術直後でも注射の跡はほとんど分からないでしょう。
場合によっては内出血が起きたり、赤く腫れることもありますが、ファンデーションで隠れる程度です。
施術後すぐにメイクが可能なので、通常とほぼ変わらない生活が送れます。
しかし、肌が弱い方や何かしらの疾患をお持ちの方はダウンタイムが長引く可能性があるため、施術前に必ず医師に相談しましょう。

ダウンタイムの過ごし方によっては長引く場合もある

ボトックス注射のダウンタイムは短いですが、過ごし方によっては症状が悪化しダウンタイムが長引いてしまうこともあるので注意しましょう。
例えば、施術を受けた当日に洗顔で顔を強く洗ってしまったり、マッサージをした場合、ボトックスの効果が減ってしまったり、他の部位まで効果が出てしまう可能性があります。
赤みや腫れが悪化する可能性もあるため、気を付けましょう。

術後のダウンタイム期間に気を付けること

ボトックス注射はダウンタイムが短い施術ですが、ダウンタイム中の過ごし方において、気を付けなければならない点もいくつかあります。

注射部位に触らない

ダウンタイム中の注射部位は刺激に敏感な状態となっています。
洗顔時に顔を強く洗うと、赤みや腫れが悪化する場合があります。
また、濃いメイクをするとクレンジングの際に力が入りやすいため、ダウンタイム中は落としやすいナチュラルなメイクにすることをおすすめします。

マッサージはしない

施術した部位に刺激を与えることで、ボトックスの薬剤が周りに流れ込む場合があります。
効果を軽減したり、他の部位まで効果が出現する可能性があるため、施術から3日程度はマッサージや注射部位を強くこすることは控えましょう。

激しい運動は控える

激しい運動は血行を促進します。ボトックスは、ボツリヌストキシンというタンパク質の一種を注射する施術です。
タンパク質は熱に弱いため、施術当日から3～4日程度は激しい運動は控えましょう。

飲酒・長時間の入浴やサウナは避ける

上記の運動同様、施術当日はアルコールの摂取は避けましょう。
アルコールによって血行が促進されると注射部位の内出血や腫れが生じる可能性があります。
また、施術当日の入浴も同様に、シャワーをあびる程度にしておくと安心です。

ボトックス注射を受けられない人

下記のいずれかに当てはまる方は、ボトックス注射の安全性が確立されていなかったり、効果が正しく発揮されない可能性があるため、基本的にボトックス注射を受けることができません。

・妊娠中、授乳中、妊娠予定の方、またその配偶者
・全身性の神経・筋肉疾患がある方
・アミノグリコシド系抗生物質を服用している方
・抗凝固薬を内服している方
・過去にボトックス治療でアレルギー反応が起きたことがある方

上記以外にも、気になる症状がある、または他の薬を内服している場合は、施術前に必ず医師に報告しましょう。

ダウンタイム中の違和感は医師に相談する

ボトックス注射は短時間で施術が終了し、ダウンタイムも短いため人気の美容施術です。
しかし、副作用には個人差があり、場合によっては想定以上の副作用症状が現れたり、ダウンタイムが長引いたりすることもあります。
施術後に気になる症状や違和感がある場合は、医師にすぐ相談するようにしましょう。

紀尾井町プラザクリニックのボトックス注射症例

ボトックス注射でよくある質問

ここからは、ボトックス注射においてよくある質問に回答していきます。

まとめ

この記事では、ボトックス注射のダウンタイムについて詳しくご紹介しました。
ボトックス注射はダウンタイムが他の施術に比べて短い施術ですが、ダウンタイム中に適切な過ごし方ができていないと、赤み・腫れなどの副作用症状が悪化する可能性があります。
施術後は注意点を守り、安静に過ごすようにしましょう。

紀尾井町プラザクリニックでは、大学病院教授をはじめとする日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がカウンセリングから担当し、痛みの配慮に徹底し表面麻酔やクーリングを施してから施術を行います。
使用する製剤は日本で唯一厚生労働省の承認を得ているボトックスビスタ®を使用しています。

施術をご検討されている方は、本記事を参考にご自身に最適なボトックス注射を受けるようにしてください。