ボトックス注射とは？効果や副作用、失敗を避けるためにできることを解説します！

ボトックス注射とはメスを使わず注射だけで、気になる表情じわやエラの張りを改善できる美容治療です。

ボトックス注射を受けたいが、調べている中で失敗談や副作用に関する記述もあり、不安を感じるという方もいるでしょう。
また、どのくらいの効果があるのか、効果はいつからいつまで続くのかなど、疑問点が多く施術になかなか踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ボトックス注射で期待できる効果、失敗例や副作用・失敗をさけるためにどうすればよいかを解説していきます。

ボトックス注射とは

ボトックス注射とは、アメリカのアラガン社が商標登録している「ボトックスR」と「ボトックスビスタR」という製剤を使用する注射のことです。また、ボツリヌス治療とも呼ばれています。
ボツリヌス菌が産生するタンパク質「Ａ型ボツリヌス毒素」を気になる部分に注入することで、筋肉を収縮させないよう抑制する効果があります。この毒性の特徴を利用しているのが、ボトックス注射です。

ボトックス注射とヒアルロン酸注入の違いとは？

シワ治療に用いられる注射として、ヒアルロン酸注射がありますが、みなさんは、ボトックス注射と何が異なるかご存知でしょうか？
ボトックス注射は、ボトックス注射は過度に動く表情筋の動きを抑制することで、繰り返される表情筋の収縮に伴うシワの予防と治療を行います。一方で、ヒアルロン酸注入は、人間の皮膚等に存在している保湿成分であるヒアルロン酸を、充填材としてシワの溝の部分に注入することで、シワを伸ばす治療となります。
そのため、表情の変化など筋肉の動きによるシワができないよう予防したい方、筋肉の動きを弱めて小さくしたい方にボトックス注射はおすすめです。

ボトックス注射のメリット

そんなボトックス注射のメリットは３つあります。

顔のシワが改善できる

目尻、額、眉間など、表情を変化させた時に目立つシワは、表情筋に力が入り過ぎることによって皮膚が引っ張られ、笑ったり、顔をしかめたりするときにできます。深いシワが刻まれることは、年齢よりも老けて見られる要因となります。
ボトックスを特定の表情筋にのみ効かせれば、その箇所の動きを抑制し、シワの発生を防ぐことが出来ます。

ダウンタイムが短い

ボトックス注射は、外科的な治療と比較すると、ダウンタイムが短いのがメリットです。
ボトックス注射の針は極細であるため、施術直後であっても注射の痕はほとんど分かりません。内出血を起こしたり、赤く腫れたりすることもありますが、この場合においてもファンデーションで隠れる程度の大きさです。また、腫れや違和感、痛みなどは数日で治るでしょう。長ければ1週間ほどかかることもありますが、基本的には2～3日で治まります。そのため、休日前に施術を受ける人も多くいます。ほとんどの方が施術後すぐにメイクをし、通常と変わらず生活できます。しかし、肌が弱い方や持病のある方は副作用のリスクが高いため、施術を受ける前に医師にその旨を必ず相談してください。

手軽にできる

注射での施術となり、約５〜10分程度の短い時間で終了します。またメスも使用しないため、大きな傷も残ることなく施術後ご帰宅して頂けます。

ボトックス注射は本当に効果があるの？部位別にその効果を解説！

シワについて主に説明してきましたが、ボトックス注射が打てる箇所とその効果は多岐に渡ります。ここでは、部位別にボトックス注射の効果を解説いたします。

エラ

エラが張るのは生まれ持った骨格が原因だと思われがちですが、顎周辺の筋肉である「咬筋」が発達しすぎているケースもあります。
そのため、咬筋にボトックス注射を打つことで筋肉の緊張を緩和させ、咬筋を縮小しフェイスラインをすっきりさせる効果が期待できます。

エラボトックスがおすすめの方

小顔になりたい
歯ぎしり、食いしばりをする
歯医者さんで歯が削れてると言われた
小顔になりたいが外科的手術に抵抗がある人
エラ張りが気になる

眉間のシワ

表情ジワの中でも頑固な眉間のシワ。加齢によって皮膚の線維組織や水分量が低下してしまうことも、シワが深くなってしまう原因になります。しかし眉間のシワは主に表情の癖によって形成されていることが多いのです。

眉間のシワは「皺眉筋（しゅうびきん）」と「鼻根筋（びこんきん）」という2つの筋肉が主に関係おり、ボトックス注射でこれらの筋肉の動きを抑えることで、眉間に刻まれてしまった縦シワの改善や表情の癖の改善も期待できます。

眉間のシワへのボトックス注射がおすすめの方

眉間のシワが気になる
眉間のシワで不機嫌そうに見える
眉間のシワが深くなってきた気がする
眉間のシワで怒った顔に見える
明るい表情を取り戻したい
鼻根部のシワが気になる
眉間のシワにファンデーションがたまる

額の横シワ

額のシワは主に、眉を上げる癖など表情の癖により生じます。顔の中でも目立つ部位なだけに気になってしまいがちですが、ボトックス注射を打つことで筋肉の働きを抑えることで、シワを改善させる効果が期待できます。
ただし、この部位への施術は眼瞼下垂（瞼を上げる筋肉が弱まっている状態）の症状がある場合、目が開きにくくなってしまう可能性があるため、むやみにボトックスを打たずに経験を持った医師と相談し、治療を検討しましょう。

額の横シワへのボトックス注射がおすすめの方

額のシワが気になる
額のシワのせいで老けて見える
額のシワにファンデーションが溜まってしまう
年齢とともにおでこのシワが深くなってきた

口角

顔の表情は口角によって大きく印象が変わります。
口角が下がっていると、表情が暗く見えたり、不機嫌そうに見られがちです。また、年齢とともに口角を上げる筋肉（口角挙筋、大頬骨筋）が緩み口角が下がるため、「老けて見える」などマイナスな印象を与えてしまいます。逆に口角が上がっていると明るい、優しい、といった親しみやすそうな雰囲気となります。
口角のボトックス注射を行うことで筋肉の働きが抑えられ、自然と口角が上向きに引き上がった、若々しい口元にすることができます。

口角へのボトックス注射がおすすめの方

口元のシワが気になりマスクを外すのに自信がない方
自然な笑顔が作れない方
短時間で顔の印象を良くしたい方

下顎（梅干じわ）

顎は無意識に力が入りやすい箇所です。あごに力が入ることでできる顎のシワは梅干じわともよばれ、ボトックスで顎の力をリラックスさせることで、ラインが綺麗になり輪郭もすっきり見えます。

下顎へのボトックス注射がおすすめの方

顎の梅干しじわが気になる
顎が引っ込んでいる

肩

肩こりの原因は筋肉の緊張です。
そのため、ボトックス注射で僧帽筋の緊張を緩和させることで、肩こりや肩周辺の痛みを改善することが期待できます。
さらに、緊張状態で不自然に盛り上がった肩のラインを、スッキリさせ肩のラインを女性らしく華奢にする効果も期待できます。

肩へのボトックス注射がおすすめの方

慢性的な肩こりに悩んでいる
肩こりが悪化傾向
肩の僧帽筋あたりが固い
マッサージなどいろいろしてきたが効果がいまいち
長時間のデスクワークで首から肩にかけてガチガチ
肩こりが酷く頭痛もするようになってきた
肩のラインを華奢に見せたい

口周りの小じわ

鼻から上唇にかけての口周りの縦じわはお年を召した顔に代表されるシワの一つです。口輪筋と呼ばれる口元をすぼめる際に使用される筋肉が原因となり、口元の縦シワが形成されます。
そのため口元の縦じわへのボトックスは、緊張状態にある筋肉の働きを抑えることで、シワの形成（収縮）を抑える効果があります。また、口周りの小じわは、乾燥も原因の一つでもあるため、アフターケアとして保湿を取り入れていくとより小じわができにくくなります。

口周りの小じわへのボトックス注射がおすすめの方

口元の細かい縦ジワが目立つ
おばあちゃん顔に悩んでいる
口元が年齢より老けて見られる
手軽に口元のシワを改善したい

目尻のシワ

「笑いじわ」と呼ばれる目尻のシワは、比較的若い年齢でも目立つことがあります。目尻に放射状に広がっており、その状態から「カラスの足跡」とも呼ばれています。
これは原因となる「眼輪筋」の面積が大きいため、シワも広がって表れてしまうからです。
このような目元の表情ジワは、笑う・怒るなど、表情を作ることでできてしまい、どんなにお手入れをしていても避けられません。
そういった目元のシワは、目尻・目の下にボトックス注射をすることで改善出来ます。また、目の下の眼輪筋に注射をすることで、筋肉を緩め、下まぶたを下げることも期待でき、目尻が下がり、目が大きく見える効果が期待できます。つり目に悩んでいる患者様や、目が小さいことにお悩みの患者様にもおすすめです。

目尻のシワへのボトックス注射がおすすめ方

目尻シワが深くなってきた
目尻の笑いじわが目立つ
目尻のシワのせいで老けて見える
つり目がコンプレックス
目を大きくしたい
優しい目元にしたい

ふくらはぎ

ふくらはぎが太くなる原因は、脂肪や浮腫みのほかに、スポーツをしていたり、ヒールを履く機会が多くふくらはぎの筋肉が発達してしまうことが考えられます。ふくらはぎは、日中常に使い続けているため、一度筋肉が発達すると、筋肉を落とすことが難しくなります。
運動によるダイエットで細くしようとすれば逆に筋肉がつくことになり、エステやマッサージを受けてもむくみが取れるだけで筋肉は細くはなりません。
ボトックス注射によるふくらはぎの痩身治療は、発達してしまったふくらはぎの筋肉（腓腹筋）にボトックスを注射することで筋肉の働きを緩和させ、腓腹筋を縮小させることでふくらはぎを細くすることが期待できます。

ふくらはぎへのボトックス注射がおすすめの方

足を細くしたい
シシャモ足が気になる
いろいろ試したが足が細くならない
筋肉質で、どう細くすればよいか分からない
簡単な治療がしたい

ボトックス注射の効果はいつから現れるの？効果はいつまで続くの？

ボトックス注射は、施術してすぐに絶大な効果が表れるものではありません。
個人差や注射した部位によっても変わりますが、通常は2〜3日後から徐々に効果が表れ、約1〜2週間後に効果が安定します。ボトックス注射の効果の持続期間も個人差がありますが、短い方で3ヵ月、長い方で6ヵ月ほど効果が持続します。施術直後にマッサージなどの強い刺激を与えてしまうと、注入した薬剤が体内に流れていってしまい効果を感じにくくなるだけでなく、効かせたい部位以外にも作用してしまう可能性があります。また、ボトックスは熱に弱いため、長時間の入浴なども避けてください。もし、注射して数週間たっても効果が現れない場合は追加で施術することもあるため、術後の経過観察が重要です。

投与量を増やせば効果の持続は長くなるの？

注射するボトックスの量によって効果が現れる時期や持続する期間は変わりますが、投与量が多ければよいというわけではありません。シワの深さや施術部位の筋肉の強度によって効果は異なるため、筋肉を収縮させないよう抑制する作用は一時的なものになります。半永久的な効果を期待する場合には、持続的な施術が必要です。

ボトックス注射の種類

実は、ボトックス（BOTOX®）は米国アラガン社の製品名で、一般的には、ボツリヌストキシンといい、A型ボツリヌス菌毒素を使う治療の総称を言います。

米国アラガン社のボトックス（BOTOX®）はボツリヌス毒素（ボツリヌストキシン）製剤の先発品で最も有名であり、代名詞となっているため、他のボツリヌス毒素製剤もボトックスと呼ばれることがあります。
ボツリヌス毒素（ボツリヌストキシン）は、毒素型によってA・B・C・D・E・F・Gの7種に分けられています。
医療用に使用されるボツリヌストキシンはA型とB型の2つです。B型ボツリヌストキシン製剤はナーブロック（米国：MYOBLOC）のみで痙性斜頸などの治療に使用されます。美容領域ではすべてA型ボツリヌストキシンが利用されています。
ボトックス（BOTOX®）の他にも沢山の製品があり、世界各国で製造されています。
大きな違いとしては、厚生労働省の認可を受けているのがアラガンジャパンのボトックスビスタのみであり、他の商品は海外の承認のみ得ていることです。
そのため、1番安心して使えると人気があります。

ボトックス注射の副作用

ボトックス注射を行うことによって起こりうる副作用について説明します。

施術中の痛み

ボトックス注射の痛みの感じ方は個人差がありますが、針を刺すためチクッとした痛みを感じます。痛いと言ってもボトックス注射で用いられている針は極細のものであり、予防接種や採血などで用いられる針と比べると非常に細く、予防接種や採血で感じる痛みがそこまで辛くないという方であれば、特に問題はないといえるでしょう。
クリニックによっては、ボトックス注射の施術中の痛みを軽減する目的で、麻酔を行ってから施術に入るところもあります。どうしても不安な方や、痛みを感じやすい方は、事前のカウンセリングで医師に相談してみてください。

術後の痛み・腫れ・内出血

術後に腫れ痛み、内出血といった症状が現れることもあります。腫れや痛みの原因はボツリヌス製剤が注入されたものではなく、注射の針を刺すことによるものが一般的です。注射針を刺した箇所が一時的に赤く腫れることがありますが、基本的には慢性的に残ることはありません。施術直後からメイクが可能なので、帰宅前にファンデーションやコンシーラーで隠せば、人に気づかれることはありません。これらの症状は一般的に2週間程度で消えるはずですが、万が一長引く場合は、すぐに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

表情筋が動かしづらくなることによる違和感を感じる

また、痛みや腫れはないものの、部位によっては施術後に違和感を覚えることもあります。表情じわの改善のためにボトックス注射をすると、普段何気なく動かしていた筋肉が麻痺してクセになっていた表情筋が動かしづらくなるため、違和感を覚え、不快感を訴える方がいます。
数日～1週間程度で違和感には慣れていきますが、稀にボトックス注射の持続期間である3～6ヶ月間不快に感じる方もいます。

アレルギー反応

ボツリヌストキシン製剤はアレルギー反応が起こるリスクが低く、万が一発症しても通常の副作用と似た腫れや赤み、痒みなどが1週間前後現れる程度です。身体への悪影響が少ないと考えられるため、施術前のアレルギー検査も、特に行わないケースが多いです。
ただし、体質によっては症状が強く出る可能性や長引く可能性もゼロではありません。何かしらのアレルギーを持っている方や不安な方は、必ず施術を受ける前に、医師に相談するようにしましょう。

頭痛

ボトックス注射を行うことで、今まで使っていた筋肉が動きづらくなる箇所とこれまで通り動く箇所が生まれ、バランスが崩れます。施術前とは組織の支え方が変わることで、異なる筋肉に負担がかかり、疲労が蓄積することで頭痛がしたり、倦怠感などが現れます。
術後の頭痛や倦怠感の症状は、安静に過ごしていれば数日間経つと治まっていきます。稀に発熱や吐き気、めまいといった症状が起こる可能性もあるので、お困りの際は医師に相談しましょう。

表情の変化

ボトックス注射には筋肉の働きを緩める効果があるので、製剤を過度に注入した結果、意図していない筋肉にまで不必要な効果が表れ、不自然に見えてしまうことがあります。
例えば口角にボトックス注射を打ち過ぎた場合、口角が上げづらくなり、こわばったような表情になってしまうケースや、口角の上がり方に左右差が出て引きつったような不自然な笑顔になってしまうケースが挙げられます。眉上にボトックス注射を打ち過ぎた場合は、「スポックブロウ」という、眉が不自然に吊り上がった状態になる可能性もあります。
ボトックス注射は半永久的に効果が続く施術ではないため、万が一表情が不自然になってしまっても、基本的には数週間から数カ月で自然と改善されます。しかし、入れてしまったボツリヌストキシン製剤を溶解したり除去したりすることはできないため、元の状態に戻したい場合は、成分が吸収されるのを待つしかありません。こういった症状の原因として、注入量が多すぎたり、複数箇所に同時に注射をした時に起こる可能性があるため、確かな技術力のある医師に依頼することが大切です。

噛む力の変化

エラ張りの改善や肩こりの改善が目的でボトックス注射を受けた場合、顎の筋肉の働きが緩くなってくると、一時的に噛む力が弱くなったと感じることがあります。もしそのようになっても、1週間程度で気にならなくなることがほとんどです。
また一時的に噛む力が弱くなったとしても「固い肉などをたくさん食べてるとちょっと顎が疲れる」という程度で、日常生活に支障をきたすことも基本的にありません。

仕上がりの左右差

人間の顔はどんなに整った顔立ちの方でも、よく見ると左右非対称です。ボトックス注射をすることにより、施術前より左右差が大きく現れることがあります。

この症状の原因には、注入量の左右バランスが関係します。ボツリヌストキシン製剤を注入する際、左右に同じ量を注入しても、仕上がりのバランスが均等になるとは限りません。自然な仕上がりにするためには、患者様の左右の顔の筋肉量や状態に合わせて効果の表れ方を計算し、事前に仕上がりデザインを考えた上で適切な位置、注入量を決定する必要があります。このことを理解していない未熟な医師が施術を担当すると、知識や技術力の不足が露見します。
ボトックス注射による顔の左右非対称は、表情が不自然になってしまった場合と同様に、ボトックス注射の効き目が薄れる1カ月ほどで徐々に改善されていきます。施術から1カ月以上経っても状態が改善されない場合や、左右差が顕著ですぐに改善したい場合は、筋肉を動かしやすい方にボトックス注射を追加することで、左右差を目立たなくするという対処法もあります。

皮膚のたるみ

筋肉が落ちることで顔が小さくなるボトックス注射ですが、打ち方によっては、皮膚がたるみやすくなります。特に年配の方や皮膚が薄い方、皮膚の弾力性が低い方は、筋肉が緩むことで皮膚が余り、たるみにつながる可能性が高いです。
本来ボトックス注射は術後の変化を想定し、たるみが生じないような打ち方や注入量で行い、きれいな仕上がりを目指します。施術者の知識や技術が十分でない場合、この調整がうまくいかずに皮膚がたるみ、かえって老けて見えてしまう可能性があります。

口角に打ったら笑えなくなるって本当？

口角の引き上げや、上唇のシワ、顎の梅干しじわといった口元のシワを改善する目的で、口の左右や周囲にボトックス注射を打つことがありますが、「ボトックス注射を打つと必ず笑顔がひきつる・笑えない」という訳ではありません。適切な量のボツリヌストキシン製剤を適切な場所に打っていれば、意図しないボツリヌストキシン製剤の作用が起こってしまうことは、基本的にないでしょう。
しかし施術箇所が不適切だったり、正しいボトックス注射の打ち方でなかったりすると、目的の筋肉以外に効果が表れてしまうかもしれません。表情を変えたり、特に笑った際に動く部分と動かない部分が生じ、その差が目立ってしまい笑顔がひきつっているように見えてしまいます。
また適量より多いボツリヌストキシン製剤を注入してしまったり、適切な間隔を空けずに施術を受けてしまうと、効き目が必要以上に強くなってしまう可能性もあります。
通常通りに動かせる筋肉の中で、その筋肉の動きだけがあからさまに鈍くなることで、施術箇所が固定されたような見え方になります。この状態で表情を変えようとすると、通常通り動く筋肉の方に皮膚が引っ張られてしまい、肌が不自然にひきつれたり、こわばったりしているように見えます。症状が強い場合は、笑っていること自体が伝わらない、表情筋が動かない状態「表情喪失」になる可能性もあります。

ボトックスは体に悪いの？

ボトックスは眼瞼痙攣の治療薬として、1997年4月から厚生労働省の認可を受けており、その安全性はすでに確立されています。
しかし、重症筋無力症や筋萎縮性側索硬化症などの神経筋接合部に障害がある場合、重篤な副作用が起きる可能性があります。 また、過去にボツリヌス菌が原因で食中毒を起こしたことがある人も同様に、副作用が起きる可能性があります

副作用のリスクを下げるためにできること

副作用のリスクを少しでも下げるために、以下のことに注意しましょう。

体温を上昇させるような行動は控える。

痛みや腫れ、内出血といった症状は、体が温まって血行が良くなり過ぎると強く出ることがあります。またボツリヌストキシンは熱に弱いため、体温の上昇により効果が半減してしまう可能性もあります。そのためボトックス注射を受けた直後は、体温を上げるような行動は注意しましょう。

施術部位のマッサージは控える。

ボトックス注射の施術部位を圧迫すると、内出血をするリスクがあります。また注入したボツリヌストキシンが広がり出て、狙った箇所以外へも効果が表れてしまう可能性があるため、マッサージは控えておくことをおすすめします。

ボトックスについてよくある質問

ボトックス注射をした後、次はいつから打てるの？

一般的には、３〜4か月おきに打つことでボトックスの効果が持続しやすいです。しかし効果の期間も、短い方で3ヵ月、長い方で6ヵ月ほど続き個人差があるため、、クリニックで医師とどの程度の頻度でボトックスを打つかどうかを確認し合うようにしましょう。

妊娠中はボトックス注射は打てるの？

妊娠中・妊活中・授乳中ボトックス注射を受けることができません。
ボトックス注射が人間の精子や卵子に影響する可能性はまだ確立された研究によって正式に否定されていないため、ボトックス注射は妊娠を希望をしている方、または妊娠中の方、授乳している方に推奨されていません。
また、同様に母乳を介した乳幼児の発育への影響に関しても、悪影響がある可能性は低いとしても正式に否定されていないため、授乳中もボトックス注射は控えていただくようにお願いしています。
誤解がないように付け加えると、妊娠中にそれと知らずにボトックス注射を受けてしまった場合に必ず悪影響があるというわけではありません。焦って様々なストレスのある胎児検査をしたり、妊娠継続をあきらめたりする必要はありません。妊娠していると知らずにボトックス注射を受けてしまったが問題なく元気な赤ちゃんを出産したという報告は多数あります。とは言え100％安全だと言い切れないため、妊娠中・妊活中にはボトックス注射は控えておくべきです。
また、妊娠する可能性のある方はボツリヌストキンの投与中、および最終投与後２回の月経を経るまでは避妊する必要があります。 男性は３ヶ月避妊が必要です。

歯軋りや食いしばりは解消されるの？

歯ぎしりの原因の一つとしてストレスがあり、肩こりと同じようにストレスによる筋の緊張によって口の周りの噛む筋肉（咬筋）が張ってコリを生じ、歯ぎしりや食いしばりが起こります。“ものを噛む”ときに使う筋肉（咬筋）に、「ボツリヌストキシン製剤」を注射することで、筋肉の動きを抑えることができます。

ボトックス注射をした後に気をつけることは？

ボトックス注射後、痛みや腫れ、内出血といった症状は、体が温まって血行が良くなり過ぎると強く出ることがあるため、長時間の入浴や飲酒、激しい運動、マッサージは避けましょう。またボツリヌストキシンは熱に弱いため、体温の上昇により効果が半減してしまう可能性もあります。そのためボトックス注射を受けた直後は、体温を上げるような行動は注意しましょう。
施術直後にマッサージなどの強い刺激を与えてしまうと、注入した薬剤が体内に流れていってしまい効果を感じにくくなるだけでなく、効かせたい部位以外にも作用してしまう可能性があるため、控えましょう。

マッサージ、サウナや他の美容の施術はいつから行っていいの？

ボトックスの効果が安定するのが約1～2週間後であるため、マッサージ、サウナ等は1～2週間後から可能です。
また、他の施術の目安としてフォトフェイシャルはボトックス注射後1.5カ月ほど、ハイフはボトックス注射後、約1.5カ月後ほど間隔をあけることをおすすめします。

まとめ

今回はボトックス注射について詳しく見ていきました。
ボトックス注射は、約10分の短時間で行え、エラの張りや表情じわなどへの効果を実感しやすい施術です。
副作用のリスクもゼロではないので信頼できるクリニックでしっかりとカウンセリングを受けて施術の検討をしましょう。
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当院では、一人一人の理想に寄り添ったボトックス注射を実施しています。

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